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第27話 制御できない 1

もう……わけがわからない。 火照るように下半身の奥がキュンって熱くなって、高揚する気持ちが抑えらない。 湯気に紛れて理玖さんの…アルファの残る雄々しい匂いにくらくらと眩暈を起こしてる。 何度か立ち上がろうとしても腰に力が入らなくて床に滑り崩れて落ちてしまった。 疼くのが我慢できなくなってメイド服のスカートを捲ると、見るからに下着から盛り上がってる自身のモノを取り出して、剥き出しになったソレを手を触れるとぬるっとした感触に煽情されて堪らなく手で擦り付けた。 「ハァ…ハァ……んっ…ァ…あー…」 強弱をつけて片手で摩り揺すりながら先端を漏れる白濁を床に垂らして、自分の声じゃないような変な高い声をあげてる……い、嫌だ……こんな、追いつかない気持ちのままで精を乱すのは、ヤダ。 手の動きは止まらないのに、まだ理性が残ってる羞恥心に今すぐ駆け出してたっぷりお湯の這っている湯船に頭から飛び込んで自分を消したい。 「あああ、…うっ…ん、ぅあ…ふ…はぁ…」 嗚咽と嬌声と混ざり合っていて、こんなの只の痴女…オレは男だから痴男だ。 脱衣場で人の声と音がくぐもって聞こえた。幻聴かもしれない。 もうそんなことは頭では考えられないほど、苦しくて、自分じゃない淫らに放精しまくって、普段は絶対ありえない場所から濡れるような違和感も覚えて、こわいけど無性に何かを求めてる。 ああ――スンスンと臭覚から感じる匂いが纏わりついた。 『おれじゃ駄目なんだ――!夏威!!』 か……い、ちゃん?

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