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第11話+α
なおは、レアケースだ
普通のΩ性の男性は孔は、1つである
1つ孔で直腸の途中から2つに別れていて、1つは子宮にもう1つはS状行結腸に繋がっている
が......
「なおの場合はね、孔が2つあるようにもとれるようなつくりになってるんだ」
なおの孔の部分には襞がついている
そこを触ってあげると『んっ』と言う抜けるような声が出た
「入り口は見方によっては1つ。女性には、穴が2つ在るのは知ってるね?」
ひとつひとつ丁寧に説明する
「女性の2つの穴の間には距離があるんだ。なおのは、その名残が残ってしまったケースなんだ」
穴と孔の距離が近づき最後には、無くなってしまった肉の壁
それが細くなってもその役割を果たしながら、先の部分だけが襞となった
「別に病気じゃないし、稀にそういう人がいるんだ。ただ他の人と違うのは、妊娠できるというサインとヒートの期間や重さ」
「え?精通したら......じゃないの?」
クリッとした目が不安気に揺れる
可愛い
「......ここの前の穴。ここから大量の粘着質な白濁した液体が出てきたとき......それがオトナに成った証拠になる」
「ヒートは?」
「普通の人より重くて長いかな?薬も強いものを処方されるけど......医者としてあの薬は、おすすめしない」
「なら......どうしよう?」
ポツリとこぼしたその呟きが堪らなく愛しく思えた
「なおは......大丈夫。私がついていますから」
小さくて熱い身体をこれ以上ないくらいに強く抱き締めた
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