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第34話

「先生は、お料理しないんですか?」 「そうですね、作ると言っても包丁もピーラーも使いませんね」 面倒な時は、コンビニやお弁当屋さんで栄養バランスを計算して食事していたという ......僕に食事指導したのに 「母が作れない人だったんですよ、壊滅的に」 「そうなんですか?」 「えぇ、90%お腹をいためましたね」 だから、手作りには今まであまりイメージが良くなかったらしい 「唯一べられたのは、お菓子でしたね」 「お菓子の方が難しいですよね?僕、作ったこと無いです」 「なおが作って下さるものは、美味しいですよ。お腹もいためません」 「良かったです。そう言って頂けて」 さっきまで考えていたマイナスの事が少しだけ軽くなった気がした

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