63 / 110

第41話+α

襖を開けると名波となおが目にはいる なおは、口を膨らませて顔を紅くし涙を流していた 「名波、歯を食いしばる時間をあげる」 「ちょちょちょちょ、まてよ!望月!俺、何にもしてねーよ!」 「僕達もいますよ」 名波の影からひょっこり見たことのある顔が2つ出てきた 「............」 殴ろうとして振り上げていた拳をおろす 「多分、文くんだね」 「あ、瞬殺。バレました?」 ニコッとしながら、悪くびれなくサラッと自分が今回の首謀者だと告白する 「えぇ、ありがとうございます」 「どういたしまして?」 お礼を言ってなおの側まで行く 「なお?」 「......は......い?」 「迎えにきました。帰りましょう?」 「......はいっ」 涙で既にグシャグシャの顔 膝に手を入れてお姫様抱っこをする 「え!?先生、いや」 「その顔のまま車まで歩きますか?生憎、今拭くものを持ってないんです。私の肩に顔を埋めて下さい」 目元にまた新たな涙の粒ができたのをキスして舐めとると顔を真っ赤に染め上げる 「可愛い、なお。好きですよ」 「!?」 「良かったね、なお」 「また、明後日な!」 個室を出ていこうとしていると 報酬は、日本酒なと名波の声が聞こえた

ともだちにシェアしよう!