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第42話+α

時計だ 指輪は、流石に引かれると思ったので時計 時を一緒刻んで欲しいという意味で 私が1から選んでデザインして作ってもらったオーダーメイド品 この世にたった2つだけの 「......着けて、くれる?」 「はい......すごいです。文字盤ダイヤモンドですか?」 「うん」 着けてあげると腕を上げてポーッと時計を見つめている 「先生も同じの着けてるんですよね?」 「うん、ほら。サイズが少し違うけど......」 「外してください」 「えっ......?」 「あの......違うんです!ぼっ僕が、着けたいなって......」 モジモジしながら消え入るような声でそんな事を言い出す 可愛い...... 「どうぞ、お願いしていい?」 コクッコクッと頷いて腕に時計を嵌めてくれる 私はそのまま思ったことを彼の耳元で囁いた 「指輪交換みたいだね」 「!!」 可愛い...... 「食べてしまいたいね」 「!!」 「冗談だよ、帰ろうか」 エンジンをかけるとなおがぽつりと呟いた 「............めしあ......てく......さい」 「覚悟してね」 「えっ!?」

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