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第63話+α
なおを秋兄さんに任せて仕事に出てきた
作戦の予想では、今日がその犯人が動く日
午前中は、外来の患者さんを診察
昼は、屋上で名波を待っていた
「ひー、お前人使いあらすぎ」
「ありがとう、名波」
「あぁ、調べたよ。女性の医師から看護師まで今日、病院に出てない人」
「............」
メモには、7人の名前
その中に、原田明海の文字を見つける
「原田先生の下の名前って明海っていうの?」
「言わなかったっけ?母親が漁村出身なんだって言ってたかな」
『も~忘れてるでしょ。原田よ原田明海』
学会で会った女性たしかそう言ってなかったか?
『子供がいるのよ、8歳の。父親はね、あなたなの。可愛いくて頭もいい』
たしかああ言った女性は、黒髪だった前髪が短くて
「この人だ」
「え?なに?なんの話?」
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