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第64話
インターホンが鳴る
「はい」
「......あの、にいなめ総合病院の原田と言います」
にいなめ総合病院?伊織の職場だ
何かあったのかな?
「......はい。今開けます」
「なおちゃん、誰だったの?」
「にいなめ総合病院、伊織の仕事場の方です」
「......なんの用だろうね?」
秋さんは、そう言うけれどなんだか理由を知ってそうだ
「開けます、か?」
「ん~、開けなくていいよ」
ニッコリ笑って言う
「いいんですか?」
「うん。彼女は、痺れを切らして必ず尻尾を出すよ。だから、ドアの近くにこれを置いてきて?」
シッポ?
差し出されたのは、ボイスレコーダー
「......これですか?」
「うん。電源は、ここね」
「はい」
なんだか、物騒です
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