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両の手が彼の両の手と絡まる。
「大丈夫、優しくするよ……あーちゃん」
少しこめかみを汗で濡らした萼は、俺の唇を噛みながら下半身に手を伸ばす。
「が、く……」
恥ずかしい。恥ずかしい恥ずかしいって思う。泣きたくなるくらい心臓がどくどく言っている。
彼の指が俺の中に入ってくる感じがした。
「う、っ……あ……が、く……」
内壁を確かめるように擦られて、それだけでもお腹がぎゅうぎゅうと彼の指を締め付ける。
「すぐに入りそうだよ、あーちゃん、上手……」
首筋にきゅ、っと赤い痕を何度も何度も付けられた。
「あっ、……ふ、ぁ……んっ!」
彼の指が中で動く度に、ぴちゃぴちゃとした水音が狭い部屋に響いてそれもさらに俺の羞恥心を煽る。俺こんなに濡れてたんだ。信じらんない。はしたない。
へその下辺りを内側からぐりぐりと何本かの指で押された瞬間、四肢がピン、と張り詰める。
「ああっ、い、っ、あ、ふああ……っ!」
「ここが気持ちい?」
「ひゃ、ッ、ア!」
逃げるように腰をくねらせても彼の指はしつこいくらいに同じ場所を攻める。俺はあっけなく精を吐き出した。
体が余韻でびくびくしている。彼が舐め回すように俺の姿を見ていた。
恥ずかしくてうっすら涙を溜めた瞳を隠すように手で顔を覆った。
「やだ、っ……」
「見せて」
彼の手が俺の手を引き剥がす。目が合ってただでさえ熱い体がもっと熱くなる。ぽろ、と涙が溢れたら、それが合図だったみたいに萼がキスをしてくれる。
「可愛いよ」
肉環を広げるように解していった指が離れたと思ったら、萼の硬いものが俺の中心に当たった。信じられないくらい硬く屹立した彼の雄を目にして、俺はなおさらしどろもどろになってしまう。
こんな大きいものが俺の中に入っていたの?
「入ってたんだよ……!」
彼は俺の股の間に自分のものをあてがって擦る。形も硬さも熱もリアルに俺の感覚を刺激する。
「んっ、う、ぁ……っ、入れ、る、の……?」
「入れるよ」
両の手が彼の両の手と絡まる。
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