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第3話

当時初等部から高等部まで生徒会長だった俺。前世の俺は自分でいうのもなんだが成績優秀で周りからの信頼も厚かった 仕事は完璧にこなし誰にでも分け隔てなく柔和な笑顔。気遣いは忘れないし皆の体調面だって気にしてた。 全ては完璧な生徒会長であるためにそしていずれは智輝の家に気に入られそこに入るため…琉輝さんに認めてもらうため… 沢山の笑顔の鎧で本当の自分を隠して日々を過ごした。 唯一、隠しても隠しても俺の本当の姿を暴く奴がいた。 それは同級生の由斗だった。 一時期は由斗の家に鞍替えしようとしたことがある。理由は父親が支持率抜群の政治家だったから。 金もあり国との繋がりもある。これだけ大きな箱はない。 しかし由斗の父親は正義感が強すぎた。曲がったことが大嫌いだし金で解決しようとする輩を心底嫌悪してた。 入るお金は半分以上はどこかに寄付したりしてる人。 俺と根本的に違った、だから早々に諦めた。 父親譲りの正義感を持った由斗と関わるのはとても苦痛だった。 出来る限り接触しないようにした。 そして時は過ぎ俺たちは高等部へと上がった。 その頃の智輝は俺の他に五人の恋人がいた。一時期は俺以外に六人いた。その一人は智輝の噂を知らない外部入学生の路夏という奴だった。 見た目は…まぁ悪くはないけど智輝の他の恋人からすれば良くも悪くも普通。 智輝には普通がわからない。同時に複数人の恋人を持つことが裏切りになることを知らない。 それは育った環境が原因だった。 普通の感覚をもつ路夏。路夏は複数人の恋人がいることに何の悪気もない智輝のことを理解できず結局五日ほどで別れを告げた。この路夏が後に俺の人生設計を壊していくことをこのときは気が付かなかった 智輝は告白されたら誰とでも付き合ったし別れを切り出されたら素直に身を引く。その後その相手に執着することはなかったのだが路夏だけは違った。 別れてからも智輝は路夏のことを気にかけてた。 俺は路夏が嫌い。普通じゃない智輝に普通の感覚を存在するだけで教えられていたから。 普通なんていらない。智輝はずっと醒井家のお人形でいないとならない。でないと琉輝さんの都合の良い駒でいられなくなるから。 路夏と智輝が別れて少したった頃、生徒会室で智輝とセックスしてたら突然琉輝さんがやって来た。この日を待ってた…これで智輝はどん底に落ちる…そして俺は琉輝さんのものになれる… 琉輝さんはその日智輝への泊まりの仕事を持ってきた。智輝が向かったのを確認して俺を激しく抱いてくれた。 智輝と良く似た彼だけど智輝のセックスよりも荒々しくてとても求められている気がしてた 堪らなく気持ちいい。この人にずっとずっと抱かれていたい… さんざんイかせてもらって疲労困憊だがそれもとても幸せだった。 ぐったりする俺の耳元で琉輝さんがささやく。 「亜咲斗…俺のお願い聞いてくれるよね?」 「はい!勿論です。琉輝さん」 言われるままその当時の智輝の恋人を一人ずつ呼び出した。 琉輝さんはいろんな方法で皆を快楽に落としていった。智輝の恋人の中に京と空雅という奴がいたのだが、その二人は少し厄介だった。 なかなか琉輝さんの言うことを聞かなかったのだ。 だから法に触れるようなこと二人にはした。とても怖い思いをさせた。 結局最後は2人とも泣く泣く琉輝さんの指示に従い智輝への別れの連絡をした 「智輝。僕と別れて…僕は琉輝さんを選んだから…琉輝さんを愛してしまったの…だからごめんね。智輝は…いらないから。いらないんだよ!」 智輝は琉輝さんには敵わない。智輝が沢山恋人を作る理由はそうでないと智輝自身が必要とされていないと感じ生きていけないから。 智輝はいらない。その言葉は何よりも智輝を傷つける言葉だった 生まれ出でた時から全ての愛情は琉輝さんに注がれて、誰からも愛情をもらえなかった智輝。 琉輝さんが汚い仕事をしないで済むようにするため智輝は道具として産み落とされたのだ。 誰かに求めてもらっていないと智輝は生きていけない。そんな智輝をボロボロにして使いやすくするために琉輝さんはこの時を待っていたのだ。 琉輝さんしか智輝を求めている人はいないと思えば智輝は琉輝さんのお人形としてしか生きていけなくなる。それが琉輝さんの狙い

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