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第18話
龍吾side
あの後愛偉斗から連絡があった。あさちゃんが会いたがってくれてるって。
心配だったし俺は直ぐに頷いた
そして今あさちゃんのとこに来たのだけど…あぁ…どうしよ…やっぱり好きだ…そう思うと止まらない
前世の記憶が戻ったからじゃない…今の俺が今のあさちゃんと共に生きたいのだ…
だんだん緊張してきて…でもここで立ち止まってる訳にはいかないから震える手でインターホンを押した。
そしたら直ぐにあさちゃんが出てきてくれて俺をリビングへ招き入れてくれた。
手際よくお茶とお菓子を用意してくれて目の前に座ってくれる。
一個一個の動作にまでドキドキする。
「あさちゃん。大丈夫?」
「うん。ありがとう。少しだけまだ体重いけど大丈夫。来てもらってごめんね。」
「ううん。いいよ。俺も会いたかったし」
「…ねぇ。龍くん」
あさちゃんが真剣な眼差しで呼び掛ける。その表情にもドキドキした
「ん」
「俺に前世の記憶あるっていったら信じる?」
「…」
すぐに答えなかったからかあさちゃんの顔が曇り俯いてしまった。耳まで真っ赤…すごく可愛い…可愛くて暫く見つめてしまう
「ごめん…変なこといって…」
あぁ…抱きしめたい…キスしたい…静に…前世の俺に嫉妬してしまう…でもそんなこと言ってらんない…ずっと黙ってるとあさちゃんが傷つくだろうから…やっとの思いで声を出す
「…あさちゃんの言うこと…信じるよ…俺もね昨日…前世の記憶が…甦ったの…君は…亜咲斗さん…なの?…」
そういった瞬間あさちゃんの目が潤む。やばい…可愛い…
「…佐藤さんっ…」
「…亜咲斗さん…」
「会いたかった…ちゃんと…お礼が言いたかった…最後まで…俺を人間として扱ってくれてありがとう…俺は…」
今のあさちゃんは佐藤だった俺にお礼をいってる…自分なのに複雑だ
「…亜咲斗さん…貴方の心は…ずっと琉輝さまのものでした…でも…私は…貴方を…愛していた」
あの頃言えなかった気持ちを吐き出す。あの頃も亜咲斗さんのことを愛してた…伝えなくちゃ…
「…もう…何で…早く言ってくれなかったの…っ…俺…」
もう…我慢できなくて立ち上がりゆっくりとあさちゃんの後ろにいってそのまま抱きしめた…あさちゃんは幸せそうに目を閉じ涙を流した…ねぇ…あさちゃん。あの頃の君は俺のこと眼中になんてなかったね。俺も…ちゃんと伝えられなかった…そしてまた俺は君に恋をした。君じゃなきゃだめなんだ…あの頃の俺のことも今の俺のことも…愛して欲しい…
「あぁ…もう…泣かないでよぉ…あさちゃん…俺…俺ね…あの頃も…そして今もあさちゃんのこと好きなの…あさちゃん…君に一目惚れしたの…前ね、写真見せてもらったことがあるんだ…そこから君に会いたくて会いたくて仕方なかった…その時は前世の記憶なんてなかったけど…俺は君に惹かれたの…そして昨日会ってみて益々…好きになった…静とのことみて腹が立った…俺が側にいたいって思った…支えてあげたいって思った…ねぇ…今度は俺の手…とってくれないかな?…俺…あの頃の分まであさちゃんのこと愛したい…ねぇ…あさちゃん…うんって言って…」
「龍くん…龍くん…」
ねぇ…その反応は…期待してもいいかな?
「あさちゃん…好きです…」
「どうしよう…俺…」
「好き…好きなんだ…これから…君に好きになってもらうように頑張るから…隣を歩かせてくれないかな?」
今度こそ君を一生愛す…手を離さない…ねぇ…俺のとこに来て…俺にすべて委ねて…一緒に生きていこうよ…
愛してるんだ…どうしようもなく…君のことを
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