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第36話

そして待ちに待った週末。 後少しで龍くんが迎えに来てくれる。独り暮らしとはいえお邪魔するんだから何か持っていこうと思って一人買い物に出た。 家の直ぐ近くのお店だし通いなれてる場所だし完全に気を抜いてた その道中、愛菜と同じ制服を着たとても清楚で可愛い子が声をかけてきた。俺はこの子の名前すら知らないし初めて会うし何で俺の事知ってるのかはわからない。 「お手紙の…お返事ありがとうございました…」 どの手紙の子なのかはわかんないけど手紙をくれた子らしかった 「いいえ。ごめんね。気持ちに答えてあげられなくて」 「いいえ。いいんです。だって私の顔すらご存じなかったのですから仕方ありません。だから私思ったんです」 「ん?」 「これから知って貰おうと…」 「え?」 「まず名前は山善寺 汀子(ていこ)と申します。年齢は愛菜さんと同じです。私の家は古くからある…」 「ちょっと待って…」 「何でしょう?」 「あの…俺今交際している人がいて…」 「えぇ。手紙でそう書いてありましたね」 恋人がいるという内容は今回のでしかない… 「これから知っていっても君をそういう風には見れないよ。俺は今の恋人と…」 「添い遂げるおつもり?」 「まぁ…」 「人生100年時代を疾うに越えて今や…ですからこれから先何が起こるかわかりません」 どんなに話しても彼女はずっと微笑みを絶やさず柔らかい眼差しで俺を見詰めてた。美しくもありどこか恐怖でもあった 「ごめん。俺これから出掛けるんだ。失礼するね」 「そうでしたか…では…仕方ありません…」 次の瞬間目の前が真っ暗になった

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