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第40話
龍吾side
「ここだ…」
龍くんから連絡が来て場所はわかったのだが…
「ここだな…ここって…」
「うん。昔からある大地主の家だ。そしてかなりの権力者なんだ…」
「てことは…」
「最悪の場合…俺たちは消される…」
「…どうする?」
「…ちょっと待ってろ…」
そういうとあいくんは何処かへ連絡し始めた。淡々と話すあいくんを見つめる
…あさちゃん…ここにいるの?
暫くして通話を終えたあいくんが問う
「龍吾。華稜院一族わかるか?」
華稜院といえば世界を代表するところだ。海外暮らしが長い俺でさえ知ってる。
「わかるよ。」
「隣のクラスに華陵院の関係者がいるんだ。そいつに今連絡して急いで調べてもらうから。少し辛抱できる?」
「…わかった…」
ただの高校生な俺たちにはどうすることも出来ない…山善寺…この家と同等で渡り合えるのは華稜院しかない…頼るしかないのだ。この一分一秒がもどかしくても…
あさちゃん…何もなきゃいいけど…
そう願うしか今の俺には出来ない…とてももどかしい…
「あさちゃん…」
うつむく俺の背中をあいくんが擦ってくれた
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