43 / 169
第43話
龍吾side
「あさちゃん…」
あいくんが華陵院の関係の人から連絡を受け取った直後定くんと静くん、そして精悍な顔立ちのガッチリした体型の男の人が来た
「龍くん!」
「静くん。定くん…とあなたは?」
「漆山 善。静音くんの友人だよ」
「善くんは警察の人で…」
話してたら数名の関係者がやって来た。
「俺…行ってくる…」
「定くん?」
決意した顔で定くんが立ち上がる
「彼に中に入ってもらう」
「は!?何言ってるの?何があるかわからないのに!!」
「何かあれば善さんが助けてくれることになってる。だから大丈夫だよ」
「一般人を囮に使うなんて…間違ってるのはわかってるんだ…だがここは…彼に委ねるしかないんだ…」
「なんで?じゃあ俺がいく!」
「君じゃだめだ」
「何で!?」
「説明はあとでするから今は堪えて」
「やだ!!定くん!」
「ごめんね…龍吾くん…」
「うっ…」
善さんの拳がいいところに入ってしまう…
薄れていく意識の中精一杯手を伸ばしたけど定くんには届かなかった。
ともだちにシェアしよう!