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第50話
結局あんなことがあったから龍くんの家へのお泊まりデートは出来なかった。きっと龍くんは楽しみにしてくれてて沢山準備してくれていたはずなのに…俺が一人になるなと言う忠告を聞かなかったばっかりにこんなに哀しそうな顔にさせてしまった…
龍くんを泣かせてしまった…
事情聴取のため警察に行っていた俺と定くん。
双方の両親が迎えに来たとき説明は簡単にされて母は泣き父は怒っていた。
でも汀子さんと暉さんの身におこっていたことを聞くと何とも言えないような表情になりただただ側に寄り添ってくれた。
帰宅するとうちにはあいくんと一緒に龍くんが待っていてくれて龍くんの顔が見えたら泣けてきて両親の目の前にも関わらず思い切り龍くんに抱きついたので俺と龍くんの関係は知られることとなった。
なーちゃんには連れていかれたということしか伝えなかった。
心配そうにそして申し訳なさそうに俯いて静かに涙を流すなーちゃんをあいくんが慰めてた。
その日は一晩中龍くんから離れられずずっと抱き締めてもらってた。
ごめんね…龍くん…俺…始めはあんなに嫌だったのに身を委ねてしまったよ…あなたを裏切ってしまった…
何度も繰り返す後悔…このことがきっと深く傷となり側に俺がいる限りずっと龍くんは責任を感じてしまうだろう。
自分が早く迎えに来ていれば…うちに泊まりにおいでなんて言わなければ俺が一人で出掛けることもなかったのにって…
だから俺のしないとならないことはわかってた…
だから…今夜だけは…隣にいさせて…
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