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第51話

龍吾side あさちゃんと定くんが警察につれてかれた。話をするだけとはわかってるけど不安で仕方がない。 あさちゃん…変なこと考えてなきゃいいけど… そう。俺が怖いのはこれによってあさちゃんが俺へ罪悪感を持ってしまって別れを切り出すんじゃないかってこと あさちゃんは真面目でいい子だから自分が隣にいたら俺が気にしてずっと悩むんじゃないかって思うはずだから… 確かに愛する人が他の人の手で良くされて何度も果てて…そう思うと辛いし悲しい。静くんとも無理矢理とはいえ関係持っちゃってるし…けどそれよりもあさちゃんと離れる方がもっと苦しい。 前世でも何もできなくて今世でも…そうなるのはいやだ… 運命の巡り合わせでずっと愛したあさちゃんと再び出会えて今度こそ共に歩んで行けるって…そうしたいって思ってるのに… こんなにも好きなのに…愛してるのに…ううん…どんな言葉を並べてもあさちゃんへの想いは底が見えなくて…執着って言われたらそうかもしれないけど…でもどんなあさちゃんでも俺は… 言うなら前世ではもっと多くの人と長きに渡って関係を持ったんだから今回のことなんて本人にしてみたら大きなことかもしんないけど俺にとっては小さなことで…こんなことは本人には言えないけど…今日良くなってしまったなら今後俺がそれを塗り替えればいいわけで… あの連れてかれた綺麗な男より技術はないのだろうけど俺には愛があるから… 技術より気持ちって思うし… 「…う…りゅう…龍吾!」 「あ…何…あいくん」 「お前大丈夫か?すごい顔色わりーぞ」 「そう?うん…大丈夫…」 「うちであさ待ってるか?帰っても今日はもう眠れないだろ?」 「いいかな?」 「いいよ。お前さ…」 「ん?」 「…いや…何でもない。帰ろ」 「静。お前どうすんの?」 「うん。帰るよ。夜風に当たりながらゆっくり帰る。だから龍くん連れてってあげて」 「大丈夫か?」 「大丈夫だよ。俺を誰だと思ってんの?」 「わかった。気を付けろよ」 「うん。じゃね。あ。龍くん。」 「ん?」 「あさちゃんは別れるって言い出すよ」 「そうかもしれないね」 「でも諦められないでしょ?」 「当然だろ?」 「あさちゃんはとても臆病だよ。だから…沢山沢山愛してあげて…俺は…間違ったから…出来なかったから…龍ならできるでしょ?あさちゃんをよろしくお願いします…」 深く頭を垂れて言う静くんの顔は見えないけど言われなくてもちゃんとわかってるよ…心配しないで…みんなに託された大切な大切なあさちゃんだから守っていくよ 「うん。またね。静くん」

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