55 / 169

第55話

「触ってないのに…ふふっ…可愛い…」 「んん…りゅうくん…ねぇ…もっとキスして…もう…触ってぇ…?」 「うるうるしながら言わないでよ。これでもスッゴク我慢してるんだよ…」 「龍くん…お願い…」 「じゃあ…脱がすよ?いい?」 「うん」 キスしながら服を脱がせてくれる。パサリと布の落ちる音がする度龍くんの目は欲情していくし俺の中心も期待してまたゆっくりと立ち上がっていく 「あさちゃん…すごいね…。キスだけでビショビショになっちゃったね。可愛い顔に似合わずエッチでいいね。そんなとこも大好き。俺ならあさちゃんが満足できるまで付き合えるくらいの体力あるよ?どうする?もっと良くなりたくない?」 「…なりたい…」 「いい子。だから変なこと考えないで?別れようとか思ってたでしょ?」 図星をつかれ押し黙る 「ほらね。悪いけど申し訳ないって理由なら納得しないよ?だってさ…それいうなら俺の方がだめじゃん。あさちゃんと出会う前は女も男も取っ替え引っ替えだったんだ。そんな俺だったって知ってもあさちゃんは俺を受け入れてくれたけど本当は嫌だったの?」 「それは過去だし今龍くんが俺を思ってくれてることわかるから…嫉妬はしちゃうし気にはなるけど嫌いになんて…」 「だったらあさちゃんの身に起こったこれまでのことは俺からしてみたら過去だよ?昨日のことはまだ正直怒ってる。でもそれは暉さんの手腕に気持ちよくなったからじゃなくて一人にならないでってお願いを聞いてくれなかったから。あさちゃんは危機感無さすぎなの。自覚して?自分の綺麗さに。隙作んないで?数メートルでも極力一人にならないで。 もしね、今俺と別れたとしてあさちゃんが見えなくなったら… 俺は悩むし考える…もっともっと辛くなる。俺があのとき早く迎えに来なかったからあんな目に遭ってしまったんだ…って… あのね、逆効果なの。別れた方があさちゃんを思っては苦しくなるの。わかる?」 「龍くん…」 「俺の前世からの執着嘗めて貰っちゃ困るよ。好き過ぎてごめんね?」 有無を言わせぬ雰囲気に涙が溢れて頷いていた。 こんなに愛してくれる人はきっとなかなかいない。 「龍くん…言うこと聞かなくて…連れてかれて…気持ちよくなっちゃった俺でいいの?」 「いいよ。でも次はないからね!次はもーっと怒っちゃうんだからね!一人で外に出たらダメ。いい?俺はあさちゃんがいいの。どんなことがあってもあさちゃんがいいの。あさちゃんじゃなきゃダメなの。気持ちよくなっちゃったのは仕方ないでしょ?男だもん。触られれば良くなるのが性ってもんでしょ?暉さんがしたことを俺がすればいいし暉さんが出来なかったことはこれから俺がすればいいし。キスの他に何された?教えて?ほら…お、し、え、て?」 色気たっぷりで耳元で言う。それだけで沢山達したばかりの俺の体は熱を持つ。優しく耳元で囁かれるのに弱いらしい… 龍くんにキスされながら問われるとどんどんぐずぐずになってきてされたことをすべて話していた。

ともだちにシェアしよう!