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第56話
龍くんは暉さんにされたことを一つ一つ丁寧に…時には激しく再現してくれる…
すごい…何をされても気持ちがいい…それだけ経験してきたってことだよね…少し妬いちゃう…
だけど前世でもそうだったな…皆への教育は琉輝さんと佐藤さんがメインでしてたから。それでも俺は佐藤さんを好きになった。
そう思っちゃうと気持ちが楽になった。
前世から合わせちゃうと俺の方が多くの人と経験してきてる。確かに店に男の子たちは沢山いたけど客の数より遥かに少ないからその分相手する数も増える。それに子供の頃から大人の男たちを沢山咥え込んでたし…学生時代もお願いされれば抱かせてたし抱いてきた…
佐藤さんの時代から数えても龍くんのしてきた数って俺の経験数より遥かに少なくて。俺の方が沢山で…それなのに亜咲斗だった頃も今も愛してくれてるなんて…
…あぁ…そっか…経験人数とかそんなんじゃなくて俺と言う一人の人間を愛してくれてるって理解できて…
「あさちゃん…大好き…」
何度も言ってくれる龍くんに心がほろほろと溶けていって…
「俺も大好きだよ…龍くん…」
そう何度も繰り返してた
きっと俺は何があっても龍くんから離れられない…
だって…愛されてしまったから…愛してしまったから
「そろそろ…みんなのとこにいかなくちゃね。」
更に何度か果てた頃外は明るくなってきてた。
「龍くんは?しなくていいの?」
「ふふっ…おれはあさちゃんの可愛い顔見れたから満足。今度もっとたーっぷりあさちゃん堪能したいな…今日は声も聞けなかったし。あさちゃんの可愛く啼いてる声聞きたいの…だから…また落ち着いたらきてね。そのときはお土産とか要らないからお家にいて?俺が迎えに来るから」
「わかった」
ふふふって二人で一緒に笑ってぎゅって抱き締めあった。
綺麗にして着替えたとき丁度いいタイミングであいくんが呼びに来た
「起きてる?朝飯できてんよ」
「うん。今行くね」
リビングにはもう皆揃ってて俺の顔をみるなり表情を和らげた
「よかった。大丈夫そうね」
「うん。龍くんのお陰だよ」
「そう。ありがとう。龍吾くん」
「いえ。俺は何も…側に居ただけですから」
「これからも愛桜海のこと頼んだよ」
「はい」
「父さん、母さん、なーちゃん、あいくん心配させてごめんなさい…これから気を付けるから心配しないでね。俺には龍くんがいるし何より皆がいてくれるから」
「あさ。今日龍吾の家いくのか?」
「え?」
「まだ二人でいたいんじゃない?」
「そうね、いってらっしゃいな。二人の方があさがゆっくりできるんじゃないかしら?」
「そうだな。龍吾くん。いいかな?」
「俺は構いません。でも大丈夫なんですか?」
「君を信頼してるからその方が安心なんだ。でも明日には帰してくれるかい?俺も暫くあさと過ごせてないから一緒に話したいんだ」
「わかりました。じゃあ明日の午後までにはお送りしますね」
「頼んだよ。あさもいいかな?」
「うん。嬉しい…まだ龍くんと一緒にいたかったから」
突如決まったお泊まり。
でも早く龍くんと一緒に良くなりたかったから嬉しい。
昨日の今日だし静とのことからもそうたってはないから俺は立ち直りはかなり早いらしい
しかも性欲強かったみたい…やりたくてやりたくて堪らないんだ…愛桜海になってからこれまで誰とも付き合ったことなかったし自慰もほとんどしていなかったから気がつかなかったけど…
それからしばらくして龍くんと共に家を出て定くんのとこに立ち寄る
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