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路夏くんと出会い路夏くんと一緒にいると心が救われた気がした…始めは智輝が気にしている子だから近付いた。どんな奴なのか知りたかったから。でも彼に関しては酷い目に遭わせてやりたい…痛め付けてやりたい…そんな風には思えなかったのだ…
路夏くんと一緒にいると俺は自然に笑えたし偽りの仮面を被らないで会話ができて…そして…同じ時間を過ごしていくうちに智輝とはまた違う好意を持ってしまった…
だから彼が俺を選んでくれたとき幸せだって生まれて初めて思えて…でもすぐに気づいてしまった…彼の本当の想いは俺ではなく俺に良く似た智輝にあること…
どう考えても俺より智輝の方が彼にはいいってわかっていて…でも彼と一緒にいたくて…気付かない振りをして…でも…離したくないからこそ手を出せなかった…怖かった。俺が彼を汚してしまいそうで…怖くて…
「俺は…智輝を…愛してた…路夏くんを…愛してた…」
「そうだよね。わかってた。だから憎かった。俺に向けて欲しい想いはみっちーにあったんだもん。苦しくて悔しくて俺は貴方を殺した…路夏を刺した…そして…自分を消した…」
「亜咲斗…ごめん」
「もう…いいんだよ。もう…十分…だからね…暉さん…貴方にとっては琉輝さんの記憶って苦しいかもしんない…けどさ…俺知ったから…愛されること…愛することの意味…幸福感…貴方も…幸せになって欲しいの。全てを受け入れろなんて言わない。でも貴方はもう琉輝さんじゃない。貴方は暉さんでしょ?暉さんには暉さんの人生がある。だから…だからね…貴方と生きたいと言ってくれる人を信じて…信じてもらって…そして笑って?貴方を愛している多くの人がいること忘れないで。俺は貴方が大好きだよ。もっと仲良くなりたいしこれからも一緒にご飯食べに行ったり遊びに行ったりもしたいな」
「でも…俺は…暉としても貴方に酷いことをした」
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