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「ううん。酷いことなんてされてない。だって…こういったら龍くん怒っちゃうけど…怖くなかったもん…気持ちよかったもん…それしか覚えてないもん。貴方にああやってされたから龍くんとも先に進めたしね。今は昼夜問わず…ふふっ…いいことしてもらえるんだぁ…俺すっごくエッチみたいで…もうね…」 「ちょ!あさちゃん!それ以上は…ね?」 「あぁ!ごめん!龍くん!」 「ったく…お前らなぁ…千景さんや夕燈さんもいるんだぞ。縷紅さんと翠さんもな!場を弁えろ。バカ…」 「あいくん!バカとかひどーい!!」 「あさちゃん!ほらぁ暉さん戸惑ってるから落ち着いて。ね?」 「ふふ…あははっ!!」 「あぁぁぁぁ!!!!!暉さん笑ったぁ!笑ったぁ!!ねー!!ねー!!すっごく可愛い!!…あれ?あれ?みんなどしたの」 「…やばい…イケメンの爆笑。やば…俺の俺がやば…」 「ちょ…あいくん!何言ってんの?」 「まだ付き合ってないんでしょ?じゃあ口説いてもいいよね?」 「定くん?ちょっと!!目!目!目が獲物を狙う肉食獣になってる!!」 「今度は定がライバルかよ!くそが」 「俺負けないよん!」 「こーらー!!だめだってば!暉さんは天青さんのだって」 「あははっ!君たちさいこーだね!!」 「もう!夕燈さんまでぇ」 「っ…くっ…」 「千景さんも笑いこらえてるし!!んもう!なんなの?」 「はぁ…もうさ…俺たちの予想を超えていったわ…な?夕」 「本当…この子達面白…」 「楽しそうですね」 暫くみんなで笑っていると翠さんの母親のさなえさんが戻ってきた 「母さん!天青さんは?」 「もう平気だよ。ほら」 その後ろには天青さんがいた。我慢できなくて声をあげる 「天青さん!!」 「暉さん」 「俺…すいません!」 「いいんだよ。それだけ俺を思ってくれることがわかった…何か憑き物が取れたみたいだね」 「天青さん!お久しぶりです」 「久しぶり愛桜海くん。元気そうでよかった…君が琉輝さんが気にしてた…亜咲斗さんだったんだね」 「はい。俺…琉輝さんのこともう怒ってないし暉さんには幸せになって欲しいんです。だから…天青さん。」 「うん。わかってる。みんな暉さん借りてもいい?」 「うん。話しておいで」 「ありがと。母さん。そしてみんなを連れてきてくれてありがとう。千景さん。」 「天青。しっかり話しておいで」 「うん」 そのまま天青さんに手を引かれさっきの部屋に戻ってきた。みんなと…亜咲斗と話せて…良かった。 俺はずっと縛られていたんだ…前世の記憶に…あの夢は全て前世の記憶…俺が閉じ込めていた記憶… やっとわかって…確かに苦しい…辛い…最低だと思う…でも…都合がいいかもしれないけれど…亜咲斗が幸せになって欲しいと…そう言ってくれたから俺は…俺の幸せの隣には…

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