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天青side リビングに向かう。 途中母の笑い声が聞こえてきた。 何があってるんだろう?もう話しはしたのだろうか?だったらうまくいったのかな?蟠りは溶けたのかな? 「ふふ…あははっ!!」 母はよく笑う人ではあるけどあんなに大声で笑うのは久しぶりに聞く 「あぁぁぁぁ!!!!!暉さん笑ったぁ!笑ったぁ!!ねー!!ねー!!すっごく可愛い!!…あれ?あれ?みんなどしたの」 え?暉さんが笑ったの?え?…俺にはできなかったのに… 「天青くん。どうした?」 「…やっぱり…俺じゃ…だめなんですかね…俺は笑ったの見たことない…」 その場で足が重くなりその間何の音も聞こえなくて…そしたら誰かの声がする… 「まだ付き合ってないんでしょ?じゃあ口説いてもいいよね?」 誰と誰のこと?誰を口説く? 「定くん?ちょっと!!目!目!目が獲物を狙う肉食獣になってる!!」 定くん…あぁ…定広くん…か…そうか…彼なら暉さんとお似合いだろう… 「今度は定がライバルかよ!くそが」 ライバル?この声は…あぁ…愛桜海くんのお兄さん…愛偉兎くんか…彼もとてもカッコいい子だった。男らしくてしっかりしてて…そっか…彼も暉さんに…勝ち目…ないや… 「こーらー!!だめだってば!暉さんは天青さんのだって」 この声は…愛桜海くんかな…まだ俺のじゃないし君の周りの子に俺は敵わないよ… 「天青くん。大丈夫?」 「あ。はい!大丈夫です」 さなえさんを困らせたくなくて明るく言う。暉さんの幸せが俺の幸せだ…だから…大丈夫… 「あははっ!君たちさいこーだね!!」 そしてまた母の声がする。本当に楽しそうだ… 「もう!夕燈さんまでぇ」 それに…とっても仲が良さそう…俺いなくてもいいんじゃないかな?俺がいったら空気悪くなるんじゃないかな… 「天青くん。また変なこと考えてない?」 「考えてないですよ。」 「行ける?戻る?」 「行けます。あんまり遅くなると心配させちゃいそうだし…」 でも…さっき…俺の首を絞めたときの暉さんの顔…俺のことを…特別に思ってると言ってくれた言葉を…もう少し信じたい… 「うん。じゃあ行こうか…」 そう言うとさなえさんはリビングの扉を開け声をかけた 「楽しそうですね」 「母さん!天青さんは?」 本当に翠くんはさなえさんによく似てる。美人だな… 「もう平気だよ。ほら」 そう言うとさなえさんは俺の手を引き腰を支え俺を前に出した 「天青さん!!」 直ぐにこちらを見て呼んでくれたことがとても嬉しい… 「暉さん」 「俺…すいません!」 あぁ…そんな表情を向けてくれるなんて…俺は…もっと…もう少し…彼の言葉を聞きたい…大好きだ… 「いいんだよ。それだけ俺を思ってくれることがわかった…何か憑き物が取れたみたいだね」 これは俺の願い…そうであって欲しいと思う… 「天青さん!お久しぶりです」 暉さんが返事をする前に挨拶してくれた。今は待ってほしかったなぁ…ゆっくり…二人で話したいな…こんなことわざわざ来てくれた彼らに言ってはならないけど…

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