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「高校時代はあの教師以外とは付き合わなかったし体の関係も桐が入学してからは誰とも持たないままに卒業して大学に行き暫くして恋人ができた。二つ年上のサークルもバイトも同じ人だった。彼とは長く付き合ったし桐には彼が交際相手だと紹介はしていたからなのか桐が彼に惚れることはなかった。」 「それが」 「そう。暉さんと出会う前最後に付き合った人。彼のこととても愛してた。婚約までしてたんだよね。親公認でね。入籍の直前別れがやって来た」 「…なぜ?」 「…彼は…俺と共に生きるより昔から決められた相手を選んだんだ…」 「どうして…」 「…わからない…彼の両親もとても驚いていたよ。その婚約は俺と出会うずっと前に破棄されていたから。それも双方公認でね。一方的に別れを切り出されたんだよね…何を聞いても話してくれなかった…」 腑に落ちない…なぜ?両家の関係が良かったことも話から伝わってきたのに…何が起こったのか? でも俺はその事に関しては喜んでいた。だってそれがなければこうして俺とは出会えなかったのだから 「でもね。その別れがあったからこうして暉さんと共にいられる…俺はとても幸せだ。きっと必然だったのだろうと思う」 俺の考えていたことがわかったようなその言葉に喜んでいたら天青さんは俺にキスしてくれた 「暉さん。俺ね正直怖い…こんなにも好きになってしまって…もし…万が一…暉さんが他に目を向けてしまったら?今度は立ち直れないかもしれない…けれど…貴方には幸せになって欲しい…その隣に俺がいられたらとても嬉しいけれど…人の気持ちは移り変わるものだから…」 「俺はよそ見はしませんよ」 「ありがと…」 「…天青さん。もっと触っていい?」 「いいよ…好きにして?」 そして彼を何度も果てさせて疲れて眠った彼を抱き締めたまま朝を迎えた

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