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「俺も行くっ!!何かあったら相手を別で移動させないといけないでしょ?俺もいったら2人を送っていける」
「でも飲んだんじゃ…?」
「飲んでない。元から君に薬飲ませようと思ってたから…帰りは車で運ぶつもりだったから…」
「そうでしたか…」
「お願い…連れてって…天青くんを…助けさせて」
確かに何かあった場合車は別にあった方がいい
「わかりました。お願いします」
「うんっ…!」
外に出ると神楽坂家の車が停まっててボディガードの人が扉を開けてくれてた
その人に桐さんの申し出を伝え夕燈さんに連絡を取り一緒にいった。
ついた場所は相手のカフェだった
中に入るとすでに天青さんは押し倒され今にも挿入されそうになってた。
「天青!!」
名前を呼ぶと男が振り返る
「貴様は…何者だ!!!」
「この…くそやろう!」
男に掴みかかり引き剥がす。このまま殴り倒してやろうと思った。けど今はそんなことしている場合じゃない。怯えきった天青さんを助ける方が先だ。震える天青さんを抱き締めた
「…暉…さん?」
「すいません…遅くなって…いきましょ。ここはこの人たちに任せて。ね?」
「ん…。」
ボディーガードに目配せするとすぐに動いた。あとは任せておけば大丈夫
「外で桐さんが待ってますから」
「桐?」
桐さんの名前を出すと瞳が揺れる。あぁ…今日で終わると思っているのだろう。大丈夫。俺は貴方しか選ばない…不安そうにする天青さんに
ジャケットを掛け横抱きにし歩き始める。こんな姿桐さんには見られたくないだろうから
歩く度振動がさらに快感を生むのか苦しそうに喘いでいた。この手の薬はおそらく解毒剤がなかなか手に入らない。出させてやるしかないのだ
「んん…あっ…」
「ごめんね。もう少し我慢してね」
そっと額に口づけキュッと抱き締め直して歩きだす。
外に出ると桐さんが心配そうに 待っていて車を開けてくれた。
「桐さん。車出して」
「桐っ…ごめ…」
「大丈夫。君たちの家でいい?」
「ん…」
「暉さん。これ。それに効くかわかんないけど使う?」
「いや…何かあれば危険だからやめておきます。」
「桐も飲んだんじゃなかったの?」
「俺は…飲んでなかったよ。だから大丈夫」
「んん…」
「辛いね…頑張れる?」
「…がんばる…あっ…んん…」
「わぁ…天青くん色っぽい…」
「あっ…ん…見ないでっ…」
「わかってるよ。しっかり暉さんに抱き締めてもらってて。少し飛ばすね」
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