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桐side ながーいながーい片想いが今日で終わった。今日までは泣いてもいいかな? 明日からちゃんと元の俺に戻るから…今日は許して… 一人でひたすら泣き続けた。本当に大好きだった…誰よりも大切だった… 「天青…くん…大好きだよ…」 ずっと一人で隠し続けた想いはさ迷い続けてそして… ピンポン んもう…誰?こんなときに…もう少し感傷に浸っていたいのに… 知らない知らない。俺は留守です 気付かない振りをしてもう一度泣いた… ピンポンピンポンピンポン! どんどんどん! 「きーりー!!!!いるんだろぉ!!!あーけーろー!!!」 「…ちっ…こんなときに…」 近所迷惑になるし仕方なく開けることにした 「ほらぁ!!いたじゃん!!って桐!!どうした?何があった?」 「うるさい…少し寝不足なだけだし。何の用?萩くん!!」 萩くんは高校の時のバイト先の先輩でかなり遊び人。今日も頬が赤いからどうせ誰かにやられたんだろ 「なんなの?何かトラブルある度うちに来るのやめてよね!」 「えぇ!!よくわかったね!」 「いや!わかるし!頬に手形ついてる!まぁた!何したの?」 「うん。セフレにやられた!」 「またぁ!?何やったの?」 「え?その子と一緒にいたけど好みの子がいたからナンパした」 「はぁ?ばかなの?失礼極まりないわ」 「だってさぁ!可愛い子いたら声かけるじゃん?」 「誰かといるときにまでかけないし」 「そんなことより」 「なんなの?っえ?」 いきなり萩くんにぎゅっと抱き締められた。あまりに突然ことで変な声が出た 「何があった?泣いてる…」 「ちょっとぉ…急に真面目にイケボで耳元で囁かないでよ…ばか…」 「桐…お前はいつも無理し過ぎだ…たまには気を抜け。ばか」 「…うるさい…」 「…泣け。落ち着くまで俺が抱き締めてやる」 「えぇ?萩くんに抱き締められてもなぁ…」 「無理すんな…」 「…っ…」 ボロボロに弱ってた俺の隙間にすっと入ってきた人… 初めて弱いところを他人に見せた… 「本当に…好きだったんだ…」 「うん…」 俺の見苦しい懺悔を…誰にも知られず隠し続けてきた感情を…気付けば全て話してた 「ばかだなぁ…素直じゃないからそういうことになんだよ」 「だっ…て…言えるわけ…ないじゃん…自分がどう思われてるのかわかってるのにっ…」 「…そうだね。苦しかったね」 「萩くんのばかぁ!」 「はぁ?それ酷くない?仮にも胸を貸した人なのに」 「勝手にしたんじゃん」 本当に…どうしようもない男だけど俺が唯一素を見せられる相手だ。無駄に包容力があるものだからやたらとモテるけど特定を作ったのは見たことがない。 「ねぇ。桐」 「何?」 「俺のになんねぇ?」 「は?萩くんだけはぜーったい嫌!!」 「ひでーなー俺はこーんなに愛してるのに」 「はぁ?真実味ないんだけど…まぁいいけどさ。ありがとね…」 「なぁ。桐」 「なぁに?てかいい加減離してくんない?」 「俺が特定を作らなかった理由知ってる?」

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