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第144話

「えぇ…なんかごめん…じゃあきつかったよね?何もしないで一緒にいるの」 「それがさぁ。そうでもないんだよね。一緒に過ごしてますます好きになったけどただ一緒にいられるだけで不思議と満たされたんだよね」 「そ…っかぁ…」 「だから他の人は今はいいかな。静音くんが大丈夫ならこれまで通り一緒に過ごしたいなぁ…だめかな?」 「エッチしなくていいの?」 「それだけが目的じゃないから。付き合ってとも言わないよ。ただ好きでいるのは…許してくれないかな?」 善くんは真面目でまっすぐ。仕事も一生懸命なのを知ってる。その善くんの好意は気分悪くない。かといってこれまでそういった対象で見ていなかったから付き合うとかは想像つかない… ただ一緒にいるのは俺も楽しくてこれまでのをなくしたくはない… 「善くん。」 「ん?」 「付き合うとかは悪いけど今は想像つかない。けどこれまで通りでいたい。でもさ善くん苦しくない?」 「苦しくないよ。さっき言ったでしょ?同じ時を過ごせるだけでいいって」 「じゃあ。それ利用していい?」 「かまわないよ。でもさ静音くんに好きな人出来たら気にしないで教えて欲しいかな」 「わかった。じゃあよろしくね?」

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