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第150話

結局わちゃわちゃ話していたら夜も更けて早寝のあさちゃんはウトウトし始めた。  その姿を龍くんが愛おしそうに見つめていた 「ごめん。静くん。寝かせてきていい?」 「いいよ。あっちのお部屋使ってね」 二人を見送ってお片付けをしてお風呂に入ってふーっと息を吐く 「なぁんか…羨ましい二人だなぁ」 いつか俺も誰かに恋をしてあんなに仲睦まじく一緒にいられるようなそんな相手に出会えるのかな? あさちゃんに失恋して随分立ったのにまだまただあさちゃん以上に好きになれる人とは出会えない。 あさちゃんに失恋してから俺の性欲もどっかいっちゃって最近は自慰もあまりしてない。 善くんは誰かとしないのかな?仕事柄、神経も使うだろうしストレスだってたまるだろう。 出会って間もない頃の善くんは会ったら朝まで付き合わせるくらいの人だった。 そんな善くんを知ってるからずっと俺と一緒だったら発散もできないだろうって思って久し振りに会うことを控えたんだ。 今頃誰かに抱かれているのだろうか?それとも抱いてるのだろうか? 善くんはお仲間さんにとっても人気がある。 どっちもいけるのも一因かもしれないな。 それに、顔も体つきもかっこいいし誰にでも優しいし仕事もちゃんとしたお仕事で… そんな完璧な人が俺を好きだと言う…嬉しいのか悲しいのかとても複雑だ。 「静くん?平気?」 長い間風呂で物思いに耽っていたからかいつまでたっても出てこない俺を龍が心配してくれてる 「あぁ。うん。大丈夫。もう出るよぉ」 「無事ならいい。さっきからすっごく鳴ってるよ。静くんのスマホ」 「わかったぁ」 取り敢えず着替えてチェックする。 「あ…」 相手は全て善くんからだった 「…静くんのそんな顔久しぶりに見た」 「え?」 自分がどんな顔してたかなんてわかんないけど龍が自分まで嬉しそうに笑顔を向けてくれた 「すっごく…嬉しそう…幸せそう」 「そう?自分じゃわからない」 「取り敢えず折り返してあげたら?」

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