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第153話

「それで…静音くん…どうして…」 「あなたのことを好きだとやっと自覚して戸惑って涙が出ちゃったみたいです」 「…えっ!!!俺のこと?あぁ…友人として…」 「いえ。あなたと同じ好意ですよ。本人が一番驚いているみたいです」 「そうなのかい?静音くん」 「ちがくて…わかんなくて…だって…俺だよ?好きだったのはあさちゃんで善くんとは全く違うし…俺…」 善くんはうんうんと頷きながら静かに俺の言葉を待ってくれていた 「俺は…あの…善くんのこと正直セフレとしか思っていなくて…善くんはすごい人だからそれに見合った人が隣にいるのが当然のことで…俺は…まだ学生の身だし…善くんに好きって言われて悪い気はしなかったけれど…最近は…ていうかあの日から一度もやってないでしょ?それってセフレとも違うし…」 あさちゃんの事件から会う頻度は増えたけどあの日から一度も体を重ねていない。でもね。凄く…楽しかったんだ… 「そしたら…俺って何だろうって…思って…で…今龍くんとお話してたら…なんか…どうしようもなく…うわーってなって…自分じゃ気付かなかったけど泣いちゃってて…そうなったら…何か…急に一緒にいれなくなるのやだなぁって…隣に俺じゃない人いたらやだなぁって…もう…何言ってんのかわかんないよ…」 何とか言いたいこと言うと善くんが抱きしめてくれた 「静音くん。すごく…嬉しい…」 「でもぉ…俺は…分かんないんだよ?」

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