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生徒会長の特別なお仕事の説明 8
一旦、自室に戻って着替えても良かったが翠皇がきっちり俺の制服を持ってきているので甘えることにする。背丈が同じようなものでも俺のサイズと翠皇のサイズは違う。この学園の制服は基本的にオーダーメイドだ。正確にはセミオーダーらしいけど、体にフィットして着心地がいいので気に入っている。
そして、俺用の制服を翠皇は複数持っていて、いざという時のために持ち歩いてもくれている。
便利だが献身的過ぎる気もする。俺を好きだという翠皇の気持ちを汲んでちゃんと好意を受け取るのが正しいだろうと渡される制服は着ている。それまで俺が着ていた服は翠皇に回収されて戻ってきたことはない。いや、同じ型の服とか既製品なら新品で返ってくる。
俺が一旦袖を通したものは戻って来ない。
これはしばらく気が付いていなくて、ふと違和感を覚えてデウスに尋ねたら教えてくれた事実だ。
翠皇があえて口にしないのなら俺から言うべきことはない。
オジサマの中に俺が使ったストローや汚れた下着を有り難がる人もいたのでそのタイプだろう。実害がないのだから何も問題ない。
ちみっこ二人は自室に一旦戻るように告げて翠皇と一緒に登校。といっても、翠皇は俺の隣に並ばない。俺の斜め後ろぐらいに控える。良妻なんだろうとちょっとほのぼのする。
登校ラッシュ真っ只中だったようでエレベーターがものすごく混んでいた。
見知った顔ばかりだったのでピンとくる。
「乗っていいか?」
エレベーターの扉を手で押えつつ首を傾げる。顔を赤くして全員が首を縦に振った。みんな俺の顔が好きらしい。二連続きの泣きぼくろは結構エッチな感じだと思う。犯したい、屈服させたい、そういう感覚を男に覚えさせる顔。ただ、この学園だと「格好いい!! キャーキャー」みたいな反応が多くて微妙。
そこは「押し倒してメチャクチャ犯してえぇ」と絶叫して欲しい。
俺と翠皇が乗る代わりに三人が降りた。定員がすでに満杯だったらしい。かわいそうなことをしたと俺の代わりに降りる三人を抱き寄せてキスをしてやる。
三人ともというかエレベーターの中にいるのは全員が俺の親衛隊員。
翠皇が前もって連絡でもしたのかもしれない。
俺よりも身長が低いとはいえ全員きちんと雄だ。エレベーターに入った俺の身体に触れてくる手、手、手。大量の手が服の中に入り込んで撫でる。誰かが俺の指を舐めしゃぶる。荒い息がエレベーター内を熱くしていく。
痴漢電車には縁がない全寮制だがこういった痴漢エレベーターは時々ある。集団痴漢も楽しいけれど一人だけが痴漢という場合もある。そうすると周りに興奮を察知されないように耐えないといけない。それはそれで気持ちがいい。
ワンパターンじゃなく親衛隊の中で会議をして決めているらしい。俺も参加したくなるがサプライズを楽しみにグッと耐えている。デウスに聞けば分かるかもしれないのを我慢してる。
たとえ知っていたとしても何か問題が起こりそうにならなければデウスは俺に情報を伝えてくることはない。
それはそれで不便な時もあるけれど今日みたいなドッキリを前もってネタばらしされたらつまらなすぎる。
「藤森さま、次の階に止まりますよ」
誰も乗せることがないエレベーターのくせに翠皇はそんなことを言う。
誰か分からないが執拗に俺のへそを撫でる指先がくすぐったい。乳首も撫でて押しつぶすだけでつまんだり引っ張ったりしない。気持ちのよさよりも羞恥心が勝る。この学園のエレベーターはガラス張りだ。
その上、翠皇以外は俺よりも身長が低いので俯いていなければ外から感じてる顔を見られてしまうかもしれない。視姦されていると妄想すると余裕でチンコ勃つ。
俺のベルトを外して下半身を露出させられる。
そのタイミングでエレベーターの扉が開いた。
人がみっしりしているのを見て乗ろうと思っていた生徒は諦めたのか「行ってください」と告げた。
足の間にもぐりこむような形で誰かが跪いて俺のチンコを口に咥える。小さな口は歯の当たる感覚があって好きじゃないが状況に興奮する。
数人がかりでぺろぺろされると動きの予想が出来なくて気持ちいい。近くにいる見ているだけで満足している控えめな子の首筋にキスマークを付ける。周りから羨ましいとか自分もして欲しいなんて声が上がる。喜びに打ち震えているかわいい子の頭を撫でる。
俺が射精するタイミングでちょうど一階についた。翠皇が途中階ですぐに下に降りずにエレベーターの扉を開いたままにして時間を調整してくれたのかもしれない。
服装をそれぞれ直してスッキリした顔でエレベーターから出ると不機嫌そうな声に呼び止められた。
プレイとしては最高だったが時間帯が悪かった。
忘れ物でもしたのか風紀委員長がエレベーターを待っていたらしい。
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