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第5話 始まり

朝、起きようとすると、震える程寒くて、康太は榊原の胸に擦り寄った 榊原は笑って康太を抱き締め、ヒーターのスイッチを押した 「僕の康太は寒がり屋さんですね。」 「あんまし寒みぃーと、冬眠したくなんだよ…熊は良いよな…冬眠してんだから…」 「でも、今の内に食糧を溜め込んで置かないと、冬眠出来なくて、街に出て来る熊がいるんですよ。 康太は……それですね…」 榊原は、そう言い笑った 「酷でぇな…オレは食い意地だけは張ってんから、意地でも冬眠しまくるもんよー。 半端な熊と一緒はヤダもんよー」 「でも、冬眠したら、こんな事…出来ませんよ?」 榊原は、そう言い康太の体の上に乗り上げた 榊原の灼熱の肉棒が……康太の性器に当たり、康太は榊原を、見た 「伊織…熱い…」 「熱いの…好きでしょ?」 榊原はそう言い康太の唇に接吻した 朝からするには濃い、貪る様な接吻に、康太は蕩ける顔をした 榊原は、康太の秘孔に指を忍ばせた そこは……昨夜からの情交で熱く解れていた 「康太の中……凄いことになってます。」 「……ゃ…半端に揺すらないでぇ…」 「でも、寒いんでしょ?」 寒いのが苦手な康太を、焦らす 康太の身体は熱を帯び…赤く艶めいていた 康太の脚が……榊原の腰をに絡まる 自ら開いて……催促する 「ねっ…伊織…欲しい…」 康太の指が…榊原の性器に触れる 堅くて……脈打つ…熱い塊が、そこにあった ツーっと指でなぞられ……榊原は堪らなく感じて、体を起こし、康太を膝の上に抱き上げた 「康太が入れて…僕のを美味しく食べて…」 榊原は、康太の穴を広げ……自分の性器を導く 康太は榊原に言われるまま、腰を下ろし…… 榊原を食べて行く 美味しそうに……頬張りながら……食べる様に ………榊原の嵩は…更に増した 「伊織!大きいって!」 エラの部分を飲み込んだ後だから、切れずに済んだが…… エラを飲み込む前に嵩張られたら……切れる 「ごめんね。でも君のイイ所を擦るから許して……」 榊原が慣れた腰付きで、康太の奥の襞を掻き回すと……康太はイイ声で鳴いた 「あん……イイッ……ぁぁっ……」 康太の腰が妖しく撓る… 二人は激しく求めあい…抱き合い…互いを貪った 朝から濃すぎて……浴室で精液を掻き出してもらって、体を洗う頃には疲れていた 榊原は、そんな康太の体を洗い、康太に体を洗ってもらい、至福の幸せを味わっていた 浴室から出て、康太を拭いて制服を着せ ドライヤーでセットしてやり、リビングに連れてくと、榊原は自分の支度をしてから、掃除や洗濯を始めた 何時もと同じ朝…だった 唯、榊原は、単語や数式をブツブツ言いながら、モップを持ち、掃除をしてて 玲香は驚き「大丈夫か?伊織…なんなら病院に行くか?」と、何やら心配されたが…… 「義母さん……掃除の時間も勉強してるだけです 康太には狂ってますが……気は確かです。」 「そうか…お前は瑛太と同質 思い詰めると……ちと怖いからな…」 玲香は苦笑して、キッチンに入って行った 瑛太からも「大丈夫ですか?」と、心配された 「義兄さん……僕は…そんなに危なく見えますか?」 「………見える。君の感情の総ては康太に直結してますからね…… アレが不安定だと、君への皺寄せが凄いのは想像出来ます…」 「義兄さん……康太を不安がらせるのは、僕が未熟者だからです…… 今回は…本当に気持ちに余裕が無くなりました…」 「伊織……そんな時には家族に頼りなさい。 君達をフォローする為に…皆がいるんですよ。」 「義兄さん…」 「家庭教師を着けましょうか?」 「良いです…家庭教師が康太に惚れたら嫌ですから…」 瑛太は苦笑した 「何かあったら言いなさい。 解りましたね?」 瑛太は榊原の肩を叩いてキッチンへと入っていった 榊原は、掃除を終えて3階の自室に戻ろうとすると、悠太に待ち受けられていた 「義兄さん…家の掃除とかなら俺も手伝うよ だから、手を抜く所は抜いて下さい。」 と、悠太にまで、心配されてる事実に、榊原は自嘲した 「悠太、気にしなくて良いですよ。 掃除は僕の趣味ですから、好きでやってるんですからね。」 悠太は言葉を無くした 掃除が趣味………嘘…趣味でやってたんですか? 義兄さん~ 「義兄さん…聡一郎に変な事言うのは勘弁して下さい……」 「変な事?何ですか?変な事って?」 榊原には、訳が解らなかった 「一晩に……云々の話です……」 榊原は、あぁ。と納得した 「一晩に抜かずの6回の話ですね? しませんか?」 「……しません!」 昨夜…聡一郎を抱いて1つに繋がって…満足してた時に…… 『伊織は抜かずの6回してる って言ってた…悠太…遠慮してる訳じゃないよね……?』と聡一郎に、聞かれた 悠太が遠慮して……2回で終わらせてると思われて……悠太は焦った 逆立ちしても……抜かずの6回は無理だっては! 『遠慮なんてしてないよ…聡一郎… 俺…下手?俺じゃ満足してないとか……』 そう言い聡一郎に殴られた 『満足してなきゃ君とは寝てません!』 と、泣かれて…焦った 「しないんですか? ……うちは昨夜と今朝を合わせたら、5回はイクんですがね…」 「………そんなに体力も精力も俺にはないです!」 「こんなに若いのに…枯れてたら聡一郎に嫌われますよ?」 悠太はガ~ンとなった 「セックスの回数と愛情は同じバロメーターでしょ?」 「愛が足らない訳じゃないんですよ………」 と悠太は言い訳をした 榊原は、かなり昔流行った禁煙のCMですか!と苦笑した 榊原は、フリーズした悠太を置いといて、3階に上がった 康太はソファーに座って眠っていた 朝から無理させた自覚はバリバリあった 榊原は、康太を抱き上げると、歩き出した 「伊織…」 榊原に抱き上げられて、康太は目を醒ました 「体をキツいですか?」 「怠い…朝から伊織は激しいからな…」 「康太を愛するがゆえです。許しなさい。」 「許してるもんよー」 榊原は、康太に頬にキスをしてもらい、上機嫌でキッチンに行き、康太の席に座らせた 一生は「お前も座れ。」と言い、ご飯をよそったり、おかずを並べたりと、世話を焼いた 康太はガツガツ、食事を食べる 何ら変わりのない、日常の始まりを、家族全員、そして一生達も、見守っていた

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