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第9話 矯正

昼近くなると腹が減って、康太は榊原を起こした 「伊織、腹減った……」 目醒めた榊原は、苦笑して腕の中の康太を抱き締めた 「下に降りて何かあれば作ります なければ出前ですね。」 「昨夜は…伊織は…寝かせてくんなかったから……」 眠くて仕方がなかった……と、康太は…少しだけ恨み言を言った 時々……榊原は、暴走して……康太を欲する時がある 最近は……毎晩はやらないが、3日は開けた事はない。 ここ最近の中で……一番激しく交わった情交だった 「お尻……痛い?」 「まだ伊織が刺さってる感じがする……」 「ごめんね。止まらなかった…。」 「伊織…腹減った…」 「下に行きましょうか?」 「ん。伊織、愛してる。だから妬くな。」 昨夜の暴走は……嫉妬だと……解られてる 榊原は、苦笑してベットから降りると、康太を抱き上げた 「僕も愛してます。愛してるから妬けてしまうんです。」 「なら、許すしかねぇな。」 康太は笑った そして、榊原に服を着せてもらい、一階へと降りて行った 一階に降りて行くと応接間に一生、聡一郎、慎一が康太を待っていた その中に京香もいた。 京香は、すっかり、一生達と打ち解け、仲良くなっていた 「京香、話がある。」 康太が言うと京香は、康太の方を振り向いた 「瑛兄の事だ。」 京香の顔が強ばった 「 瑛兄は不器用な男だ。 愛してるとか気の聞いた言葉を言わなきゃって思えば想う程 フリーズして……言葉をなくす… 許してやれ、京香……不器用過ぎる男だ。」 康太が言うと京香は頷いた 一生が「瑛太さんは旦那とは違うわな…。 旦那は康太に愛の囁きをしまくり、愛しまくりだからな…… 康太の鎖骨に噛み付く程に愛してるからな…」と康太の鎖骨の噛み跡を見て言う 聡一郎も「瑛太さんは……言葉にして言うのは苦手なんでしょうね……。 不器用過ぎる。悠太の様だ…」と、溢した 慎一は瑛太が解るのか 「何か言わなくちゃ…って想えば想う程にと……言えないでしょ? 況してや気のきいた言葉の1つでもさらっと言える男じゃなきゃ…… 相手が相当解っていて受け入れてやらねば、成立しない。 伊織は堅物で融通が効かないが、康太はそれを解ってて愛する男の総てを受け入れる……。 それでなければ、あのタイプの男は難しいでしょう……」と、分析した 康太は京香に 「瑛太を愛せ 時にはお前が瑛太を襲えば良い オレは伊織の寝込みを襲い誘うのが得意だぞ 誘え……愛する男を誘い込み食べろ そしてお前に溺れさせろ。 そのうちオレが伝授してやる。」 と、言い笑った 榊原は、一生に「昼は食べましたか?」と聞いた 全員未だだと言うから、出前を頼む事にした 慎一は翔にミルクを飲ませていた 康太は榊原の膝の上に乗り、ゴロゴロ甘えていた そんな時の康太は淫靡過ぎて……誰も見ない事にしていた 京香は、康太を見ていた 京香がドキッとする程に……康太は妖艶で……色っぽかった 康太と目が合うと……変な気分になり……目をそらした 康太は榊原の耳に「発情するかな?」と聞いた 京香を、見てて榊原は「大丈夫でしょ?」と答えた 「なら、もう少しサービスしとく?」 「そうですね。」 榊原の腕が康太の服の中へ忍び込む 腕の隙間から……愛された跡が散らばっていて……その体こそ……淫猥だった…… 京香の性器が……熱を持ちそうになり、部屋を飛び出した 一生が溜め息を着く 「お前等……真っ昼間から俺等をベッドに行かせる算段か? お前等の空気に触れると発情すんだよ!」 康太は榊原の膝から降りると、 「お前が発情しても、困る 京香が発情せねばな。」 「ちくしょう!そっちか! なら俺のいる所でやるな!」 「堪らなくなったら力哉とベッドに行け。」 「言われなくても、やって来る!」 力哉は部屋にいるらしく、一生は応接間から出ていった 聡一郎と慎一は見なかったのでセーフだった 慎一は翔に授乳して苦笑した 「康太…京香を苦しめるな……」 「大丈夫だ。フォローしてやるからな。 伊織、オレは京香の所へ行ってくる。」 康太は京香を追って二階へ上がった 二階の京香が使っている部屋を見ると、京香は床に座っていた 康太は鍵をかうと、京香に近付いた 「京香?」 名を呼ぶと、その背中がピクンっと震えた 「京香、感じた? オレを見れば男も女も発情する…  濡れた?お前の……。」 康太は京香のスカートに手を忍ばせ……触れた すると、そこは……湿って濡れていた 康太の指が染みをなぞる 京香は、抗った……恥ずかし過ぎるから…… 康太は京香を押し倒した…… 「お前の女が感じているんだ…… 触って……慰めてやれ…」 と、無情な言葉を投げ掛け……京香の下着を脱がし……脚を開かせた そして……京香の手を取り……指を這わせた 「女なら濡れて当たり前 濡れねば男は迎えられない…… さぁ、瑛太を迎えられるように……触れ……」 康太の指が京香の割れ目を触り……穴へと入れる 「此処に瑛太を迎える……欲しいだろ? 瑛太の大きな………のを…入れたいだろ?」 ぬちゃ……ぐちゃ……と、触る 京香は、喘いだ…… 「瑛太を欲しがれ……お前の此処で……瑛太を食べろ……」 暗示にかけるように。 京香に教え込む 人形でなく、女として瑛太を愛せと、教え込ませた 京香の頭の中には瑛太がいた 瑛太に抱かれる……自分を描いていた 京香の襞が……歓喜に震えた……そして愛液を流し……床に雫を垂らした 京香は………女である部分を……人形の様に押し殺して……生きてきた 男に抱かれる自分を……人形の様に……身を投げ出して……堪えていた 康太の手が導く先を指で慰め……京香は果てた 京香が涙ぐんだ瞳で康太を見た 「これは悪いことじゃねぇ。 愛し合う為に必要なんだ。 お前が濡れて感じれば感じるほど血は深まる……女として……幸せを感じろ。 もっと濡れろ……もっと……膣を動かせ 瑛太を欲しいと……頭に想い描いたろ? ならば、お前の……此処で……食べ尽くせ 解ったな?京香?」 京香は、頷いた 「こんなに濡れたから……病気かと思った……」 康太は苦笑した 「澄香も桃香も……お前も……女の幸せを知らなすぎる……。 お前に……これをやる。新品だ安心しろ。」 康太はポケットからバイブを取り出した 「これで、X'masの夜に瑛太と繋がるまで……準備していろ……これを……入れて……お前の好きなように動かせ……」 康太は京香の脚を開くと……バイブを挿入させた そして握らせ、スイッチを入れた 「あっ……嫌だ康太……」 「感じろ……京香……お前は愛する男とセックスするのだ……人形じゃなく……愛せ 此処は愛する為の……器だろ?感じてイッてしまえ……」 康太はグイッと奥まで押し込むと……京香は、仰け反った 康太は……京香の服を捲し上げ……乳頭を舐めた 揉んで……舐めて……京香を……イカせた 京香は、気を失った 康太はバイブを抜くと、京香の頬を叩いた 「京香…京香!」 目を開けた京香は艶やかだった 「感じた?初めてイクッて解った?」 京香は、頷いた 「風呂に入って、綺麗にしろ。 そして化粧もしろ。お前は綺麗なんだからな。今夜、瑛太が帰ってくる。」 「解った。」 「一人で出来るか?」 「もう良い……恥ずかしい……」 「なら、オレは行くからな 少ししたら降りてこい。昼を食うぞ。」 康太は、京香の部屋を出ると、3階の自室に向かった 手を洗い……溜め息をついた 『俺の幻術は役に立ったか?』 康太の真上辺りから弥勒の声が聞こえてくる 「役に立った。 京香の意識を変えさせられた。 京香は生まれて初めてイッた。 頭の中で瑛太に愛され……イッた。 ありがとな、弥勒。」 『御前の頼みなら…俺は何だって聞いてやる 俺の命に変えてでも、お前の頼みなら俺は聞いてやりたい。』 「近いうちにお金を持ってお前の所へ行くからな。」 『康太……金は受け取らない これは仕事じゃねぇ お前の為にする事を、お金で換算されたくない!』 「違う。城之内を連れて行くんだよ。 住職から金を預かってる。 それを持って行くんだよ。」 『なら受け取る。 しかも、お前が来てくれるなら俺は嬉しい。』 「伴侶も行くぞ。」 『俺はお前の伴侶の果しなく許容の広い器に救われた。 伴侶殿が来るなら丁重に饗す。』 康太は笑い……溜め息を着いた 『苦しむな…お前を苦しめる為に…術を使ったと思うと……自分を殺したくなる…』 「弥勒、ありがとうな。助かった オレは大丈夫だ。」 『ならば、俺も堪えられる。』 「近いうちにな、弥勒。」 『必ずだぞ。』 「あぁ。近いうちにな。」 弥勒が消えると、榊原が部屋に入ってきた 「弥勒ですか?」 「あぁ。」 「体を洗ってあげます。来なさい。」 康太が何をしに行くか、榊原は知っていた 潔癖症な康太が後で悩むのも…。 「伊織……」 「綺麗に磨けば僕の愛する康太になります。」 康太は……うんうん。と頷き榊原に抱き着いた 康太の服を脱がせ 、自分の服も脱ぐと、榊原は浴室で康太の体を丹念に洗った 「洗って欲しい処は有りますか?」 「ない。伊織だけのオレになった?」 「なってますよ。ピカピカの僕の康太です。」 榊原に嬉しい言葉をもらい、康太は浴室を出た。 そして、まだ出前を頼んでないから、早目に応接間へ行きましょう…と言われた 応接間へ行くと、一生は戻っていた。 横には…やけに疲れた顔した力哉が座っていた そして、綺麗に化粧した京香も。 「デリバリ頼むかんな!今日はオレが奢る。」 康太が言うと、慎一がメニューを渡してきた 「オレ、ステーキ弁当で良いわ。」 康太が言うと、次々に注文を言い、慎一はそれらを総て注文した 康太はサンルーム行き、犬のコオと遊んだ ボールを転がすと、コオが取りに行く。 すっかり賢い子に一生が育て上げた デリバリが配達されて、ポケットから2万円、慎一に渡す 榊原は、康太に手を洗ってらっしゃい。と、言った 康太は、洗面所に行き、手を洗って、戻って来ると、美味しそうな弁当が並んでいた 「おおっ。食うもんよー」 弁当を見るなり、康太は目を輝かせた 榊原は康太の食べやすい様に、箸を割ってやったり、お茶を置いてやったりと世話を焼く 康太はたらふく食べて、サンルームで横になった 「康太、食べてすぐ横になっちゃダメでしょ?」 榊原が康太を抱き上げる 「苦しい……。」 「なら、プリンは食べれませんね?」 プリンと聞き、康太の瞳が輝く 「プリンは食える。」 「お腹一杯でしょ?僕が食べてあげます」 「あ~狡い。オレのだかんな!」 惚れた弱味で……餌付けしてしまうのは仕方がなかった 康太にプリンをやり、膝の上で康太はプリンを美味しそうに食べた 慎一が康太の為に玉露を入れると、康太は美味しそうに、それを飲んだ 「隼人は仕事か?」 康太が聞くと、一生が彼女の所だ。と答えた 康太は……そうか。と告げ、目を伏せた 一生が康太の頭を引き寄せた 「俺等は何があっても……変わらねぇ!」 聡一郎も「僕等は四悪童。 永久に続く友情を誓い合ったあの日から……君の側にいます。」と、康太を抱き締めた 慎一は「康太…伊織がいて、一生や聡一郎がいる。 そして、俺もお前を支える!だから苦しむな!」と励ました 康太は笑った 「伊織がいて、お前等がいる……」 そして変わらぬ家族がいる…… 康太達は夜まで応接間で、だらだらと過ごした そして、康太は夜8時半に玄関へ向かって飛び出した 「瑛兄、お帰り。」 玄関に入るなり康太が飛び込んできた 瑛太は康太を胸に抱き……「ただいま。」と告げた 「約束だかんな 京香と二人きりになったら、キスして抱き締めてやれ。」 「解ってる……努力しよう。」 「なら、ご褒美。」 康太はそう言い瑛太の頬にキスをした 瑛太を伴い応接間に入ってきた瑛太は緊張していた 「きょ……京香…」 「えっ……瑛太…」 堅苦しく名前を呼びあった 康太は……グッタリ肩を落とした 一生が、康太の耳元で「最近の小学生でも…あれよりはマシだぞ!」と囁いた 康太は榊原と手を繋ぐと 「瑛兄、京香、着いてこい 慎一、翔を見ててくれ。」と告げ応接間を、出た 「瑛兄の部屋に案内しろ。」 康太が言うと、瑛太は一階の奥の部屋へと京香と康太と榊原を、招き入れた 「オレは此処で見ててやる。 お前等の新婚当時の生活を再現してみろ」 康太が言うと瑛太は思案する 「京香ただいま。」 「おう!お疲れ!」 「着替えて来ます。」 「おう!」 そこまで見て康太は「ストップ!!!」と、止めた 康太は榊原に抱き着いて「伊織、助けてくれ……」と、泣き付いた 「義兄さん……ただいま。で、キスでしょ? 京香、お帰りなさい、あなた。でしょ? そしてキスでしょ?」 瑛太と京香は、固まった 榊原は、仕方なく康太を立たせると、 「康太、お帰りなさい。」 「おう。伊織、ただいま。」 そして抱き着いて深いキスを交わした 蕩けた顔をした康太を胸に抱き、榊原は 「こんな風に、求め合いなさい。」と、ソファーに座った 瑛太と…京香は、照れながらも……何とか康太と榊原に応えようと必死だった 何とか形になって、康太は、疲れて 「飯食いに行くもんよー。」と告げた 京香と瑛太は胸を撫で下ろした 「明日はベッドに入ってからの見せてもらうかんな!」 康太の言葉に瑛太はフリーズした 明日………毎日続くのか? こんな恥ずかしい事が… この日から……康太と榊原の手解きが始まった 翌日から、食事を終えると、翔を源右衛門の所へ預けて 康太と榊原は、瑛太の寝室へと行く 「今日は、オレは口出さねぇから 好きに行為をしてみろ!」 康太が言うと…瑛太は京香をベッドに押し倒し……キスした そして……何となく愛撫して…… 何となく挿入して…… 何となく…イッた…… みたいな行為だった 榊原は、あまりの酷さに、目を覆った 康太は榊原に「母乳を止めたからもう生理があるんだよ京香は。 排卵日も近付いてる…産後の方が妊娠しやすい……逃せれねぇもんよー」と、溢した 榊原は「やはり……見せて教えるしか……ないですかね……」と思案した 康太はう~んと唸った 「明日は僕達の寝室に呼んで…見せるしかないでしょ? 禁欲してますからね…今の…僕は…止まりませんよ。」 「なら…明日は見せるか……」 「ですね。」 榊原は、あっと言う間に行為が終わった二人に…… 「目眩がする程……愛がありません。」 と、言い捨てた 康太も「京香……オレの手ではあんなに乱れてイッたのにな……瑛太じゃイケねぇか?」 と、京香に問い掛けた 「違う……恥ずかしくて……出来ない……」 康太は頭を抱えた 榊原は「明日は僕達の寝室に来て貰います 見せてあげます 僕達のセックスを。 決して康太には触らないで下さい! 僕の妻を見せるだけでも嫌なんですが、世継ぎの為に仕方ありません……解りましたね?」と、言った 瑛太は…「お前の妻を…触ったりはせん。 私は康太の兄でいたいのだ。」と情けなく言った 京香も「見るだけでも……恥ずかしいのだがな……」と、頬を赤らめた 康太と榊原は、「では、明日の夜に。」と言い瑛太の部屋を出て行った 3階に上がる途中で、一生とバッタリ出逢った 一生は、榊原に「よっ!旦那。どうよ?あの小学生並の夫婦の営みは?」と、声をかけた 「一緒に上に行きます? 今日は大人しく寝るので、来て構いませんよ?」 「なら行くとするか。」 一生は、康太と榊原と共に3階へ上がって行く 康太はソファーに座ると………溜め息を着いた 「なによ?どうしたよ?」 一生が聞く 榊原も溜め息を着いた 康太は「何となく愛撫して…… 何となく挿入して……… 何となくイッた……… 何か……何とな~く……、やった…みたいなセックスを見てきた…」と、一生に話した 「何となく……俺も人の事言えねぇかもな…」 一生は……思わず溢した 「嘘…一生も手抜きかよ… まぁ、おめぇの下半身事情は別に介入せんからええかんな! でもな、瑛兄ん所は男を産ませねぇとな……オレの果てが狂う。」 「瑛太さんが憐れだわ……種馬並の扱いかよ」 「仕方ねぇ……飛鳥井の為だ 瑛兄ん所が男を作らねぇと、翔は真贋 世継ぎは……飛鳥井の血がない。」 あっ!そうか。……と、一生は納得した 榊原も「互いを求め合わないから…ぎこちないんでしょうね……」と、呟いた 考えても仕方がないから、康太はもう寝る……と告げた 康太は一生の背中によじ登り 「一生、一緒に寝るもんよー。」と告げた 一生は、笑って康太を寝室まで連れて行く その夜は、三人で丸くなって眠りに着いた

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