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第25話 紡ぐ
康太が怪我をして4日
榊原は、康太に手を出さなかった
静かに眠りに…側にいる
そんな生活を送っていた
だが……康太の体が…
欲求不満に、なったかのように…康太の腸壁がはしたなく……蠢き
榊原を求め……康太は…苦悩していた
康太は…榊原の温もりに触れ……目が醒めると……下半身が反応していた
慌てて…トイレに駆け込み……静まるのを待った
はぁ…はぁ…はぁ…
息も荒く…欲情していた
康太は…泣いた
おさまれ…
おさまれ…
嫌われないように…おさまれ……と。
トイレから出ると榊原は、起きていた
「大丈夫?康太?」
心配する姿は優しい…愛する男だ
「大丈夫だ。オレはもう起きるな。」
もう……1週間…体を繋げていなかった…
康太が怪我して4日…
そろそろ榊原も限界だった
「康太?まだ寝てましょう?」
榊原が腕を取ると…
康太は…怯えた瞳をして……榊原を見た
「伊織……」
「何ですか?」
「…………オレに触らないでくれ…」
「えっ!痛いんですか?」
康太は…泣き出した
その瞳から…涙が溢れ…流れて行った
「お前に触られたら…我慢出来なくなる…」
「我慢しなくても良いんだよ?」
康太は首をふった
「だって…オレ……」
「康太……何で我慢するんですか?」
榊原の指が…康太に触れる…
「だって…伊織は…もうダメなんだろ?」
「えっ?何がですか?」
「オレの体じゃ…勃起しないじゃないか…」
榊原は、頭を思い切り殴られた衝撃を受けた
「康太が怪我してたんで、必死に堪えていたんですが!
そう言う事を言いますか?」
榊原は、煮え滾る股間を…康太に押し付けた
「嘘……。」
「君の……怪我が…開くから…エッチはしないように……
と、医者に止められてました
頭の中で方程式を思い浮かべ…欲望を押さえ付け…我慢してたのに……!
君は!そう言う事を言いますか!
手加減しません。覚えておきなさい!」
榊原は、息も着けない接吻で康太の口腔を犯した
「ぁ…ぁはん…ダメぇ…伊織…イクっ…!!…」
康太は…悲鳴を上げて…イッた
康太の射精した精液を…
康太の秘孔に塗り込むと…榊原は解した
「こんなに欲していたのを我慢してたのに…
君は…トイレで…オナニーしてたんですか?」
「してなっ……我慢してた…欲しいの我慢してた…」
「何で我慢するんですか?」
「伊織は…オレなんかに…欲情しなくなったんだって…思った……
飽きられたのかと…我慢した…ぁぁっ…イイッ…」
「バカですね君は…。
僕は君しか欲しくない…
君の為に我慢してたんですよ?」
「伊織…入れてぇ…伊織のが欲しい…」
窄まった穴を…解して…広げて…皺を…伸ばす
指を入れるも…そこは美味しそうに食べ始めた
榊原も我慢の限界だった
康太の脚を抱えると…蕾がひくひくと震えて煽動を繰り返していた
その穴に…熱い肉棒を押し付け…挿入した
物凄い快感に襲われ康太は…悶えた
「伊織のカタチに………蠢く…あぁっ…」
康太の…腸壁が歓喜して…榊原のカタチを覚えて…纏わり着く…
絶妙な絡み付きが、榊原を絶頂期へと駆り立てる…
榊原は、夢中で腰をグラインドさせた
榊は、腰を思いッ切り深く打ち付け……康太の中へ…射精した
ドクドクドク…と熱い肉棒が脈打ち…
熱い精液を撒き散らす
康太は…快感で…気を失っていた
「康太、康太、まだ終われませんよ…」
榊原は、康太の頬を叩くと、康太の中から抜いた
夥しい白濁と共に…榊原の肉棒が…出て行くと…
康太の秘孔は物足りなさに…煽動した
榊原はベットに凭れかかると、康太を跨がせた
「康太…おいで…下から突いて上げます」
康太は…榊原に唆され…腰を下ろし…
衰えない…榊原の肉棒を…
食べ始めた
「あっ…熱い……伊織…イクっ…」
「まだですよ
さっきから、君は…イキっ放しでしょ?
我慢しなさい。」
榊原の長い指が…康太の性器の根本を掴んだ
「ゃっ…あぁん…ぁん…イイッ…伊織…」
康太の腸壁が榊原を締め付ける…
物凄い弾力で…締め上げられ…促され…
榊原は、コントロールを失う
康太の中は…今まで誰とも体験した事のない
……榊原の為にあるかの様な…体だった
榊原のカタチだけを覚え……歓喜した腸壁が
…蠢き…絶妙な動きで…榊原を狂わす…
榊原は、朝から…康太を離せなかった…
何度抱いても…性欲が溢れだし…
康太を抱き潰した…
榊原は、康太との行為が終わった後……傷を確かめた
開いてたら…怒られる…
見てみると…そこは開いてはいなかった
精液まみれの康太の体を抱き寄せる
そして、康太を抱き締めたまま…ゴロンと引っくり返ると、康太を体の上に乗せた
「大丈夫?無理させました…」
榊原の指が…康太を優しく撫でる
「抱いて欲しかったから……嬉しい
伊織が、欲しかった…だから…壊れても…死んでも良い位…嬉しい…」
康太はそう言うと榊原の胸に擦り寄った
「頭の傷は縫い直しが出来ないそうですよ
縫い直すと…傷が大きくなるし…引っ付かなくなるそうです
ですから、僕の愚息が…暴走しないように……そりゃぁ大変でした
なのに康太は……欲情してないと…逃げるんでもすものね……
我慢も手加減も…出来なくなりました…
この1週間の我慢は何だったんでしょう…」
「伊織…ごめん
もう伊織に…抱いてもらえないかと…堪えていた。
でも気が向いたら…抱いてくれないかな…って……気が向かなきゃ…堪えなきゃなって…」
「バカな子ですね……僕は君の為に在るのに」
「伊織…ごめん。」
「もう良いですよ。」
「今……何時?何時間位…犯ってた?」
康太が聞くと、榊原は枕元の腕時計を見た
「…………康太、11時は回ってます…」
「…朝…起きたのは…6時前だよな?」
「5時間以上も……タマってましたからね…
仕方ないです。」
「伊織…お腹減った…」
「服を着て…食べに行きますか?」
「ん。食べ終わったら…慎一の所へ行こう」
「起きれますか?」
「ん……力が入んねぇかも。」
「やはり、犯り過ぎですね…」
康太が榊原に、抱き着いた
「伊織、愛してる。」
「僕も愛してますよ
さぁ奥さん、起きますか?」
「ん。起きる。」
榊原は、体の上の康太を下ろすと、ベッドから立ち上がり…康太を抱き上げ浴室へと向かった
そして何時もの様に中も…外と洗ってもらい、支度をした
榊原は、康太の支度を終えると、自分の支度をして、ベットのシーツを剥がして、洗濯機に放り込んだ
そして、康太と一階まで降りて行くと、応接間には、やはり、一生と聡一郎がいた
一生は、呆れて顔で「やっと来たぜ!」
と、ボヤいた
聡一郎は「良くもまぁ犯れるもんです。」
とやはり呆れ顔で…
康太は…「飯、食いに行くかんな!」と告げた
頭の包帯は取れていたが…
康太は額の少し上だから…ハゲてないか気にしてた
榊原に肩を抱かれ幸せそうな康太を見れば…
文句は言えなくなるのだが……
何時間待てば…終わるのか…
待たされた腹立ちは…有ったのだが………
幸せそうな康太の顔を見れば…
二人には…その時間が必要なのと解って…
何も言えなくなる…
しかし………康太のこんな細腰で…あんなサイズの榊原を良くもまぁ入れれるもんだと…
感心せずにはいられない
四人は…戸締まりを…何度も確認して…外へと出掛けた
何時ものファミレスで食事を終え、キッチリ割り勘で支払い、飛鳥井の主治医の病院まで向かう
何時ものICUへ向かうと!!!
慎一はいなかった
嘘…入院して4日…
様態は急変したなんて連絡なかったのに…
康太は唖然としていた
「伊織…」
涙で潤んだ瞳を榊原に向ける!
榊原は、康太を抱き寄せ
「一生、慎一はどの病室に移ったか聞いてらっしゃい!」
と、指示を出した
一生は、走って、ナースセンターに行った
そして、戻って来ると
「2階の個室に移ったって」と告げた
康太たちは入院病棟の2階に上がった
そして、階段上がって目の前の病室に『緑川慎一 』と見つけ、ノックした
病室に入ると…慎一は起きていた
康太は病室に飛び込んで…慎一の名を呼んだ
「慎一…慎一!良かった…生きていて…」
康太がベッドのシーツを握り締め…慎一の横に顔を埋めた
その肩は…震えていた
慎一は…確りとした…瞳を…康太に向けた
「貴方が…今度も俺を助けたんですよ。
俺は…貴方の役に立たずに死ぬのは不本意でした…
でも覚悟を決めるしか…なかった…
部屋に入って来た貴方は…神のように神々しく…光輝いていた…
俺は貴方に召されるのかと…思いましたよ…」
慎一はしっかりとした口調で康太に話した
康太は…顔を上げて……慎一の顔を見た
「オレが神なら…お前にこんな怪我なんかさせねぇ!
オレは見ていた…お前の果てを見ていた…。
でもお前を止める事は出来なかった…。」
「良いんですよ
自分が招いた事なんですから…
貴方は助けてくれた…。
それで良い…貴方の側に帰れた…
それだけで、俺は…良かった…って思える…」
康太の涙を包帯だらけの手で拭う……
「俺は…飛鳥井康太の番犬ですから……」
そう言い…慎一は、一生を見た、聡一郎を
見た………榊原を見た
榊原は慎一の側に行った
慎一はICUは出たが…傷は……運び込まれたままの…酷い惨状のままだった
嫌…時間が経った分…黒く…なって……
包帯と絆創膏で押さえられた顔や体は…
想像を越える拷問だったと……伺い知れた
「慎一…生きていてくれて…本当に良かった…」
榊原は、慎一の傷を優しく撫で…言葉にした
一生も泣いていた
「捕まる前に言いやがれ!
お前が死んだら、和希と和馬は、父親を亡くするだぞ!」
慎一のシーツを握り締め…一生は泣いた
聡一郎も「君の主が無茶をする人だからと言って……君まで無茶は…寿命が縮みます
もう……黙って出たらダメですよ!」と、精一杯の言葉をかけた
慎一は……
「今度ばかりは…死を覚悟していた…
拷問の限りを尽くされても…思うは、康太の事ばかり…
俺の主が…復讐の鬼になるのは……本意ではない
守りたかった…主と…家族と…そして仲間を………」
内心を吐露した
康太は…慎一の顔を見つめ
「オレは復讐鬼に成り下がる所だった…
例え地獄に堕ちようとも…オレはお前の仇を討つ!
それが主として、お前にしてやれる唯一だと…思った。
お前が死んだら…やはりオレは誰に止められようとも…復讐鬼になる…
だから……生きろ…生きてくれ……。」
と言葉を紡いだ
「康太……薄れ行く意識の中で…貴方に抱き締められ……俺はホッとしました
闇に葬り去られら事なく……貴方の側で死ねると……安堵した…。
でも、貴方がくれた命だ…俺はこの命を大切にする。」
「当たり前だ!お前は…オレを主に根を下ろした…
飛鳥井の一員だ
闇になど葬り去られてたまるか!」
慎一は、静かに瞳を閉じた…
その瞳から…涙が流れ……榊原は、そっとその雫を拭った
榊原が、慎一に「今夜から、順番に君に付き添います
何か欲しいものは有りますか?」と、声をかけた
「伊織…俺に付き添いなんて…要らない…」
「ダメですよ
週末には全員泊まるとして、平日は、付き添います
学校がある時は、帰りに寄ります。」
榊原は、キッパリと言った
榊原に言われたら…慎一は、何も言えなくなった
この日は…一生が泊まり込む事になり、康太は…帰る事にした
慎一が病室へ移って毎日交代で泊まりに行っていた
だが動けぬ慎一の面倒を夜しか見れない現状に康太は思案していた
「日中は…誰かに世話を頼むか…?」
なのに慎一は
「要らなです!」と断るのだ
康太は「なら、オレが24時間付き添うかんな!」と脅した
「そんな事したら留年するでしょ?」と慎一は心配する
やはり、何処まで行っても、慎一は主優先だった…
康太が榊原を見上げる…
榊原は、康太を抱き上げ「僕にフラないで下さい…」とボヤいた
慎一は「此処は完全看護ですからね、看護は要りません。」と断った
「でもな慎一、心配なんだよ…お前が…」
「なら、夕方顔を出して下さい…」
「………頑固者…」康太が呟くと…
「俺の主が頑固者ですからね……
仕方ないでしょ…」とこぼした
榊原も、一生も、聡一郎も笑った
康太は唇を尖らせて…ちぇっ…とボヤいた
面会の帰り、康太は…飛鳥井建設で、下ろしてくれ…と頼んだ
榊原は、一緒に行きます。と、言うと康太は頷いた
飛鳥井建設の地下駐車場に車を停め、最上階へ行くエレベーターに乗り込んだ
榊原と聡一郎は、康太の部屋へと入って行き、康太は…瑛太の部屋をノックした
ドアを開けた瑛太は、康太の姿を見て、微笑んだ
「どうしたんですか?」
瑛太は康太を抱き上げ、ソファーに座らせた
「瑛兄、頼みがある。」
「何ですか?」
瑛太が聞くと、康太は瑛太の耳に口を近付け…ヒソヒソ…ゴソゴソ…ボソボソ…ゴニョゴニョ…ポヨポヨ…話をした
「解りました
探してみますが…期待しないで下さいね。」
康太はうんうん。と頷いた
そして瑛太の指が…康太の傷に触れた
「傷は…目立たなくなりましたね。」
「でも……ハゲたかも知んねぇもんよー…」
「ハゲてなんかいませんよ?」
「でも…ハゲた様に見える…」
「康太が気になるなら…植毛して上げますよ。」
「何か…それは、不本意だ…」
瑛太は笑った
康太は用が済むと「なら、頼むかんな。」と言い、瑛太の部屋を後にした
瑛太の部屋を出て、自分の部屋に行こうとすると、用があって出ていた京香と、出会した
京香は……康太の姿を見ると…固まった
「京香、来い。」
康太が呼ぶと、京香は康太の側に来た
「悪かったな
オレは力を使う時、触られたくなくなるんだよ
触られると集中力がなくなる…すると、見えるもんも見過ごす…事になる…
飛鳥井に生きる以上は…それは許されねぇんだ。解るな?京香 」
京香は、頷いた
「触られたくねぇ時は…伴侶と仲間以外は触られたくねぇんだ
例え母ちゃんでも、ダメだ
母ちゃんは、それを弁えて…触ろうとはしねぇ
オレには遣る事が沢山ある
飛鳥井の明日を歪めねぇ為にオレは命をかける
すまねぇな、京香。」
「康太に依存しすぎた…瑛太にもお義母さんにも怒られた…。
お前を守ってやりたくて…夢中だったからな…許せ…」
康太は京香の頬に触れた
「瑛兄に抱いてもらってるか?」
「………たまにな。前よりは努力してくれてる。」
「京香がもっと甘えて誘えば良いんだよ。」
「………努力する。」
康太は京香を抱き寄せた
京香が……康太を抱き締めた
京香の、巨乳が…康太を苦しめ…康太は顎を上げた
京香の顔が…康太を見詰め…二人は今にも…キスしそうに見えた
佐伯が…横を通ってギョッと二人を見た
佐伯は、副社長室に入って…瑛太に
「副社長、今、外の廊下で康太さんと奥様が抱き合ってらっしゃいましたよ……」と報告する程に仲の良い光景だった
「妻は康太を愛してますからね…。
佐伯、呼んでらっしゃい。」
佐伯は、言葉をなくした
「はい。今。」
慌てて廊下に出て、康太と京香を呼びに行く
康太は笑って京香の、手を引っ張って…瑛太の所へ行った
京香は、康太に抱き着いていた
瑛太は京香の手から康太を奪うと抱き上げた
「ズルい…」京香がボヤいた
「愛する康太は君にはあげませんよ。 」
瑛太が笑う
佐伯は…夫婦して…康太命かよ…と、ごちた
あまりにも康太の帰りが遅くて
榊原が副社長室のドアをノックすると、佐伯が呆れ顔でドアを開けた
榊原は、瑛太の腕の中から康太を奪うと
康太は榊原に、抱き着いた
「ならな、瑛兄
もっと濃厚に京香とエッチしろよ。」
と言い捨て…康太は榊原と共に…部屋を出ていった
京香は、瑛太にキスをして「ではな。」と副社長室を出ていった
瑛太は、珍しく京香からのキスで…
康太に言われたからか…と、笑えて来た
佐伯が「仲の宜しい事で。」と言うと
「そうですか?盟友ですからね、彼女は。」と言い笑った
瑛太の言葉の重みに…佐伯は…
「さぁ、さくさく仕事をしましょう!」と返した
瑛太の…康太への溺愛ぶりは…側で見て来た佐伯には…解っていた
妻も…か………何とも辛い生き方をする夫婦なのだ…
佐伯は…重い溜め息を着いた
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