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第67話 お医者さんごっこ
さぁ…見てあげますから…
服を脱ぎなさい…
白衣がネットで届いた晩…
榊原は、業者に…荷物を届けさせ…
満足気な顔で…荷物を寝室へと運んだ
「康太、荷物が届きました」
嬉しそうな顔で…榊原が言うと……康太は観念した
「白衣と聴診器を購入しました。」
榊原が飛鳥井の家へ帰って来ても…制服を脱がなかった意図が…やっと解った。
桜林の制服は…紺色のブレザーに薄いブルーのYシャツにネクタイ…
そのブレザーを脱いで、その上に白衣を着れば…医者に見えない事もない…
更に医者に見える様に……榊原は、髪を後ろに撫で付け…眼鏡を嵌めて…いた
白衣を着た姿は…エリート医者…そのものだった
「康太、パジャマを着て下さい。
それと、僕の事は先生と呼んで下さいね。
僕は患者さんと、呼びますから」
渡されたパジャマに袖を通し、パジャマのズボンを履いた
すると、ベッドで寝かされた
「あ~ん、して下さい」
胸のポケットにはペンライトも差し込まれていた
榊原は、ペンライトを胸ポケットから取り出し、口腔を照らした
一頻り…口腔を楽しむと…
「何処が痛いんですか?」
聴診器を持ちながら…榊原が問う
「センセ……、ココ…」
お腹の辺りを…指差すと…
「では、触診してみます」
パジャマのボタンを外し…聴診器を、あてる
「ひゃっ…冷た…」
手で聴診器を止めようとすると…
「縛られたいですか?」と囁かれた
「嫌です…」
「なら、大人しくしてなさい!」
「はい。センセ…」
「良い子です。」
榊原は康太の唇に…接吻した
聴診器が、体を這う…
榊原は康太の心臓の音を…その耳で…聞いた
そして、悪戯をする
「心臓の音が、かなり早いですよ…
何か悪い病気かもしれないので…確かめて見ましょう」
榊原はそう言い…ズボンの中に手を忍ばせる…
「ダメです…センセ…」
ズボンの中に…手を入れられるのは…直に性器を触られるのと違って……
恥ずかしさが出て来て……困った
パジャマの胸をはだけて…パジャマのズボンの中へ手を入れられて…
何だか…禁忌じみて…体が熱を帯びるのが…解った
「センセ…そこは…大丈夫だから……あん…」
康太は、腰を捩って…逃げようとしたが…
性器を弄られ…悶えた
「触れば触る程…濡れて来ますよ。
こうして、親指で亀頭の割れ目を開くと…
濡れてヌルヌルじゃないですか」
「センセ…言わないで…」
「亀頭の口が開きっぱなしですよ」
「……言っちゃぁ…嫌…」
「仕方ないですね…なら、他を診るとしますか」
他を診ると…良いながら…亀頭の括れを擦った…
康太は…思わず…射精してしまった
「患者さん…ねっとりと熱いモノが…噴き出しましたよ?」
榊原は、ズボンから手を抜くと…
精液で濡れた手を……舐めた
「これは……何の液体ですか…」
「ゃっ…言わないで…」
「病気かもしれないので…確認しますね」
榊原はズボンを下着ごと脱がすと、康太を俯せにした
腰を高く上げさせ…桃の様なお尻を左右に広げると…
「君の中をよく見てあげます」とペンライトで照らした
「今度、胃カメラ位のファイバースコープでも手に入れて…君の中を見てあげましょうか?」
それは……大変……嫌です…
「やらないでぇ…ゃぁ…」
康太の穴を巻くって…照らす
「なら今度、君の中を電飾で飾ってあげましょうか?」
それも…嫌…絶対に嫌…
榊原は楽しそうに呟くと…ペンライトを…穴の中へ差し込んだ…
「君のお尻…蛍みたいですよ?」
榊原は、楽しそうに…照明を暗くした
「患者さん…中が…物欲しそうに…蠢いてますよ?」
蠢いているのは解る…
「今回、白衣と聴診器と共に…バイブも注文してあげました。
サイクロンですって。
どこら辺がサイクロンか見せて下さいね」
榊原は、そう言うと…ペンライトを引き抜き、変わりにバイブを挿し込んだ
そして、バイブを固定バンドで固定する
これで、ずり落ちる事なく…康太の穴の中で動き続ける事となる
「いゃ…それは…嫌…」
「我が儘言うと縛りますよ?」
それは…もっと嫌だった
康太は…固定されたバイブに苛まれ…震えた
「前のバイブと何処が違うか…教えて下さい」
「あっ…あぁっ…ま…回る…あん…掻き回される…」
「僕が回すより良いですか?」
康太は首をふった
「セ…センセのが良い…」
「どこら辺が…良いんですか?」
「カリが…んっ…辛い…ねっ…外してぇ…」
「カリが、どうしました?」
「カ…カリが開くと…血管が浮き出て…」
「浮き出て?どうなります?」
「蠢くの…中を…這うように…蠢くの…」
「僕のが好きですか?」
康太は頷いた
堪えきれず…康太は…榊原のズボンをホックを外し…ファスナーを下ろした
下着の中から…顔を出す…榊原の性器を見ると…喉が…ゴクンっと鳴った
舌を出して、舐め様とする…康太の頭を止めると、康太が榊原を見た
康太の舌を舐め…深い接吻になると…康太は抱き着いてきた
「ねっ…センセ…舐めたい…」
「なら……そのお口で…舐める?」
「舐めたい…舐めさせて…」
榊原が…性器を見せ付けると
…康太は美味しそうに…舐めた
貪り尽くすかのように舐めた…
肉棒に…舌を這わせ…下から上へ…舐め上げる
その様は…淫靡で…視覚を…刺激して…求めさせた
「肉棒注射をしてあげますから…離れて…」
康太は口を離すと…溢れた唾液が…流れて零れた
「どっちから欲しいですか?」
「バックから…」
「最初から…バックは嫌いでしょ?」
「でも…それじゃないと…掻き回された穴は…見せれない…」
「見せてくれるんですか?」
康太は頷いた
「伊織の…カタチを覚えてるか…ちゃんと見て…」
榊原は、バイブ固定バンドを外し…穴の中から…バイブを抜いた
欲しがる穴は…物足りなさに…戦慄いた
「指を入れてみて…こんなに欲しがって…」
榊原は康太の指を…穴の中に挿し込んだ
「あっ…動いてる…やっ…恥ずかしい…」
「はしたなく…誘って…欲しいですか?」
「欲しい…ねっ…ねがっ…」
榊原は、ゆっくりと…康太の中に挿し込んだ
挿し込んで…動かずにいると…穴が搾り込むように…煽動する…
「センセ…動いて…もっと突いて…」
「動いて差し上げますから…触ってなさい…」
バックで抱いた康太の体を繋がったまま…持ち上げ…胡座の上に乗せた
康太の手を取り、結合部分を触らせる
皺なく伸びた穴を…康太に触らせ…指を入れさせる
「ゃ…切れる…やめ…ぁん…ぃゃぁ…」
「君の中に入ってる僕です。
その指で…確かめなさい」
ドクッと榊原が脈打つと…最大に膨張して…亀頭が震えた
傘が開いた…カリが、康太の前立腺を引っ掻く…康太はその刺激で…射精した
榊原は、康太の腸壁に…精液を飛ばした
仰け反り…榊原の肩に頭を乗せると…顔を持ち上げられ…息も着かない…接吻をした
康太の亀頭からドロッとした白い精子が…零れて落ちた…
榊原は、それを指で掬い…舐めた
「濃いですね…ドロドロじゃないですか
食べなさい…君のでしょ?」
榊原は、指で掬った精子を…康太の口の中へと…持って行くと…康太は…その指を舐めた
「自分の精子の味はどうですか?」
「不味い…」
「僕のは?」
「美味しいよ…」
「僕も君の精液は美味しいですよ」
康太の口腔を犯し…1つの味を分かち合い、堪能する
「次にイク時は…君の口に…飛ばしてあげます」
榊原はそう言うと…抽挿を始めた
「ちゃんと、君の中は…僕のカタチを覚えてますね」
榊原の肉棒に合わせて…腸壁が絡み付く
「伊織…」
康太は榊原の頭を手を伸ばし抱くと…キスをねだった
仰け反る康太の唇に接吻して、唇を甘噛みした
「っ…伊織…イク…まだ…ダメ?」
榊原は康太と繋がったまま、寝そべると…足を持ったまま、くるんと回した
向かい合わせに…抱き締めると…体の上に乗せた康太を…揺すった
「ぁ…康太…イキそうです…」
体を起こし…康太を押し倒すと…康太の中から…抜いた
そして…最大限に膨張した性器から…精液が噴き出し…康太の顔めがけて…射精した
康太の唇に…まだドロッとした精液が…飛び散った
康太は…赤い舌で…ベロッと精液を舐めた…
「美味しいですか?」
康太は頷いた
「伊織のだから…美味しい…」
「愛してますよ…奥さん」
「オレも…愛してる…伊織だけを、愛してる」
榊原は、白衣を脱いで…服を脱いだ
そして、素肌で…康太を抱き締めると…康太は首に腕を回した
「伊織…通販好きだけは…何とかならねぇか?」
「何でですか?」
「一生がボヤいてた…まぁアイツもスケベだから悪いんだけど…。
力哉に媚薬を飲ませたら…お尻の中に虫がいるみたいてす…って痒がって…中を擦って…って求められて…止まらなくて…大変だったって…ボヤいてた…」
「一生は性欲ないですかね?
…あの人…昔から性欲ないんですか?」
「昔って?赤い龍の頃の昔か?」
「そうです。愛人や恋人…沢山いましたよね?」
「………誰の話をしてる?」
「え?赤い龍の話をしてますが…」
「愛人や恋人なんて、沢山いねぇぞ?
相談に来るんだよ女性が…!
何たってアイツは、愛と平和の神だろ?
女を侍らせてるんじゃなく、相談に乗ってんだよ!お前…誤解してる…」
「嘘…あの人…昔から性欲ないんですか?」
「どうなんだろ?あんなもんだろ?」
「康太…まだ終われませんよ?
話は…終わりです…さぁ…今度はM字で…挿れてあげますよ」
榊原は、康太の足を…M字に開くと…肉棒で…突き刺した
「あん…あぁん…気持ち良い…んっ…」
「君のモノです…好きなだけあげます」
榊原は、引かない熱を……康太の中で擦り…
何度も……抱いた…
「今度は…緊縛…と浣腸でもしてみますか?」
榊原は、言葉でも康太を責めた
「浣腸は…嫌…」
「何でですか?」
「伊織の前では…見せたくない……」
「君可愛すぎます……止まれませんよ?」
榊原の熱が…引くまで…
康太は…鳴かされ…掻き回された
もう何回犯ったのか…解らない…
ドロドロの体は…指一本…動かすのも億劫だった
康太は…榊原の体の上に乗って…擦り寄っている間に…
榊原の指は…康太の体内の…精液を掻き出した
精液が体に纏わり着いて…ベタベタと不快感が…抜けなくて…簡単に…シャワーを浴びた
そして、シーツを変え…寝た
榊原の腕が…康太を抱き締める…
その温もりに…触れ…康太は…榊原の胸の中で丸くなった
「康太…」
「ん…何…?」
「君を泣かせた…僕を…許してくださいね…」
「伊織が悪い訳じゃ…ねぇ。
記憶を封印したオレの所為だ…お前は気にするな…。
オレは…お前が…好きだ…
ずっと片想いしてた…。
昔も…そして今世も……お前に片想いしていた…片想いだよ、伊織…
オレは…遥か昔も…お前に片想いしていた…
そして……今世も…お前に…片想いしてた
はっきり言って…今世は…諦めていた…。
冷たい瞳で見られるたびに…オレは思い知らされた
………やはり、お前には忌み嫌われる存在なのかと…改めて…思い知らされた…
冷たいお前の…瞳を見ると…青龍の…冷たい瞳と…重なった…。
オレの…蒼い…龍と…重なって…哀しくて…仕方がなかった
お前に愛されない存在になるのは…生きてる意味を無くす…」
榊原は康太を抱き締めた
「愛してます…君は…僕の欲望で…汚してはいけない存在だったんです
無垢で…幼くて…あどけない…天使の様で…
狂いそうになる位に…君へと想いが行くんですが…汚してはいけないと…逃げました
愛して…僕の欲望で…汚して…自分のモノに…したかった…
だが…君は…無垢すぎました…
僕が…手にして良い存在ではない…
……そう想い…欲望を抑えて…逃げるしか出来なかった…
こんなに愛してるのに……当たり前じゃないですか…
この愛は…榊原伊織で産まれる遥か昔から…在るんですからね…
君の蒼い龍の…時から…君を愛してました
君は…黒龍か赤龍の…モノなのだと…思ってました…。君達は…仲が良すぎですよ…」
「……友達と…仲良くしねぇか?」
「…僕には…そんな、友はいなかったんですよ…。
何たって…僕の顔を見ると…逃げ出す奴ばかりですからね…
僕は…親にも兄弟にも…嫌われてました」
「嫌ってねぇんだけどな…近寄り難かったんだよ…。
気楽に声が…掛けられる…感じじゃねぇからな…。
おめぇの両親は…そんな不器用なおめぇを、一番気にかけてたんだけどな…」
「嘘でしょ…?」
「本当に…。誰よりも愛して…見守っている…昔も…今も…。」
「……… 僕は…見えてない事の方が多かったんですかね…」
康太は…笑った
「…それがお前だ…気付いたら…誰よりも分かち合える…事が出来るだろ?」
「君が…いなくては気づけませんよ…
康太…君が…???」
「……ん……すー…すー…」
「寝てますか?」
後は…返事もなかった
榊原は、康太を抱き締めて、瞳を閉じた
康太…
やはり、僕は…君を欠いては
生きられないんですよ
君がいなければ…
見えることも…見えないまま…
気にもならず…生きていく
ロボットと何ら変わりなく…
唯…息をしているだけの…モノになる
君が…色を付けてくれる世界は…
暖かく…居心地が良い
君を亡くしたら…僕は…
生きてる意味を無くす…
僕だけの…モノだ…
僕だけの…愛する…康太…
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