68 / 79

第68話 卒業式制作 3日目

卒業式制作 3日目の朝 昨夜の、お医者さんごっこ…が後を引いて… 怠かった 榊原は、艶々になり、掃除に洗濯に精を出し 主婦の鏡…と化していた… 何処から出てくるんだ? あの元気は… 抱く方と…抱かれる方では…疲れの度合いが違うとか…????? こんなに疲れるなら…抱く方が楽か… でも…喜ばせるだけの…モノがない 勃起しても…榊原の半分もないかな? 康太は思い浮かべる… しかも…抱くって…大変だし… 唸ってると…一生に叩かれた 「何悩んでんだよ?」 「抱かれるのは…疲れるかんな 抱く方が楽かな…と。」 「お前が抱くのかよ? 無理やろそれは…」 康太は膨れた 「オレのは…小さいって言うのかよ!」 「違う!お前は…伊織じゃねぇと反応しねぇやんか! 伊織がお前に抱かれてくれると思うのか?」 一生に言われて…思い浮かべる… 押し倒したとしても…中を擦られたら… 挿れて欲しくて堪らなくなる… 「無理だわ…。仕方ねぇな…諦めるわ」 一生は康太を抱き締め…頭を撫でた 「諦め早すぎ…。」 「昨日は…お医者さんごっこだぜ…」 「なんと…コアな…」 「あの通販好き…何とかならんかな…」 「無理やろな…。諦めろ…」 「真面目な顔してPCで、仕事かと思えば…怪しい通販ばっかし… 昨日なんてサイクロン…のバイブだせ…怪しすぎねぇかよ」 「おい…康太…お…」 「この次は…何を探してくるか…戦々恐々だぜ…」 と、言い…一生の、方を見ると…榊原がいた 「ふう~ん。戦々恐々ですか。 では、この次は…何を探そうか更に楽しみになりました。」 康太は、一生を叩いた 「教えろよ!」 「おい…って言ったやろ!」 「おいじゃ解らんもんよー」 喧嘩に発展して…言い合いを始めた二人に… 榊原は溜め息を着いた 「康太、お腹、空いてないんですか?」 「空いてるかんな! でも、とてつもなく‥‥体も怠いんだよ‥‥」 ボヤくと一生が 「康太が伊織を抱きてぇと、言っていたぜ」と暴露した 榊原は「良いですよ。康太が抱きたいなら抱きなさい…。 でも君には向いてませんよ? 多分…僕も抱かれる方は向いてません…」と、やんわり、拒否った 「伊織が…一回のエッチに一回しかやんなきゃ良いんだよ!」 「えっ!待って康太…!嫌です!」 康太は、榊原から逃げて…部屋を出て行った 階段を降りる所で…榊原に掴まり…抱き締められた 「意地悪…言わないで下さい」 「だって怠いんだもんよー…」 「君が…可愛すぎるから…いけないんですよ…」 一生が「寝言は寝室でやりやがれ!」と怒鳴る… 榊原はお構いなしで… 「康太、愛してます!」と続けた 「さっさと、歩け…ったく、朝から…エロい空気を纏いやがって…」 一生がボヤく… 康太は笑ってキッチンへと向かった 椅子に座ると…榊原と慎一が、康太の前に食事の用意をする 瑛太がやって来て…疲れた顔の康太の頬にキスした 「お疲れですか?康太」 瑛太が笑う 「オレは忙しいかんな! 禁止令を出そうかと…思案中だ!」 榊原は立ち上がって「今日の康太は意地悪です…」と抱き着いた… 愛する男が…甘える姿は愛しかった 「嘘だよ…オレは源右衛門に話がある… 伊織は貴史と先に学校へ行け…」 「嫌です!」 即答かよ…康太は苦笑した 「なら、誰か貴史を呼びに行けよ… でねぇとまた嘆いて…恨むぞ…」 康太はそう言うと…席を立った 榊原も康太に着いてくる… 「伊織…口を挟むなよ…解ってるな?」 「僕が口を挟んだ事は有りますか?」 「ねぇけどな…話の…内容が…少しな」 康太はそう言うと…押し黙った 康太が…源右衛門のドアをノックすると…源右衛門がドアを開けた 「源右衛門に…話がある…」 「そろそろ来る頃だと思っておったわい…」 「榊 清四郎の兄の写真を見た時に…見えたんだ…。 じぃちゃんの…血筋か? 清四郎さんだって…所縁のない人間じゃねぇ…」 「清四郎が見せた兄の写真を見て気付いた …榊原清四郎は…多分…わしの息子だ わしは体が弱くて……真贋には…なれないと言われていた…。 真贋になれないのなら…と捨てておかれた…時に… 一緒に暮らしていたのが…清四郎の母親…だ。 結婚するつもりだった…当たり前だ… 子供もいたんだからな…戸籍に入れるつもりだった… だが、横やりが入って…清四郎の母親は…内縁のまま…戸籍には入れられなかった 真贋になると決まった時…無理矢理別れさせられた…。 別れた時は…兄が…三歳で…清四郎は腹の中だった…… 家に帰ったら…いなかった… 昔は…そんな強引が罷り通る世の中だった… 昔の飛鳥井は…闇から闇へ…消し去る輩もいての… わしは…言うことを聞く事が…あれらを守る為と…思って…狡く…逃げたのだ… 運命だのう…まさか、お前が……わしの…血の繋がりし子の…子供と…結ばれるとはな… 瑛太と伊織が…似ているのは…繋がっておるからだ…。元は…同じ…だからだ。」 源右衛門は目頭を押さえて‥‥言葉にした 「じぃちゃんは、弱い真贋は要らぬと言われて、本家から追い出されて… 分家に拾われて…以来…此処で住んでるんだよな?」 「あぁ。無理矢理別れさせられるまでは…家族と此処に…住んでいた… 真贋になって…妻も…真贋の地位も用意された… 住む場所も用意され、其処に住んでおったが…絶対の地位を確立して…此処へ戻ってきた 清香を、愛していたが…別れた妻も…子供も…気掛かりだった… だが探したのが解ると、何をされるか解らぬからな‥‥探すのも叶わず‥‥時ばかり過ぎた 儂が絶対の力を得た時、行方を探した お前が清四郎を連れて来るまで‥‥探しておった 儂が作った罪だからの‥‥償えたらと想っておるのだけど‥‥」 「だから、清四郎さんは所縁の地に帰ってきたのか…。」 「康太…わしに…教えてはくれぬか? わしは…もう見えはせん…」 「オレは清四郎さんが、瑛兄を見る目が…懐かしそうなのが…何故か解らなかった そして、清四郎さんの想いは…何時も…瑛兄を誰かと重ね合わせて見ていた 清四郎さんが見せてくれた兄の写真を見て、総て視えた 清四郎さんは自分を庇って死んだ兄に報いる為に、兄がなりたかった役者になり、父を探している それが清四郎さんを庇って死んだ兄への供養だと想い…兄に報いている 母親は…兄が死んだ時に…ショックで…弱って…死んだよ。 飛鳥井の家から放り出されて…私生児を産んだ女が…実家に戻る事も許されず…ひっそり 子供を育てて生きていくしかなかった 結婚もせず…子供を育てて…働いて…子供だけが生き甲斐だった ……清四郎さんは、母親似だから…母親は…兄の方を溺愛した…兄を…どうしても…愛した… その母から兄を奪ったんだから…清四郎さんは、母親から……お前が死ねばよかった…とまで言われてる 母親は…そんな台詞を…清四郎さんに言ったのを後悔して…悲しんで…死んでいった… 清四郎さんは、親を亡くし…天涯孤独になり、施設に入れられた… そして…自分には兄がいた… 兄が出来なかった事をするのが…自分の使命なのだ…と、それを支えに生きてきた…。 後は…真矢と結婚して…二人の子を授かった…。 その一人が…伊織だ そうか…伊織は…そんな近くに…転生したのか‥‥」 「そうか…お前らは…転生し伴侶…だったな…」 康太は何も言わず…笑った 「これで……総て見えた…… 清四郎さんに言うぜ…良いか?じぃちゃん」 「恨まれて…逝くのは…覚悟の上じゃ… この命…尽きる前に…我が子が解り…安心したのも…確かじゃ…」 源右衛門は何処か安堵した顔をしていた 「じぃちゃん、清四郎さんの母は…輪廻の輪に入り…既に…転生してる… 安心しろよ… そして……清四郎の兄も……転生し…… 飛鳥井へ還ってる… じぃちゃんの読み通り…瑛兄だ。 似てるんじゃねぇ…あれは、本人だ 役者は…なりたかったんじゃねぇ… 生き別れた父親に…元気な姿を見せる手段が……役者だったんだ… 瑛兄が伊織を弟みたいに可愛がるのは…弟と変わりねぇからな…繋がったな」 「わしは…その場に…いた方が良いのか?」 「今晩、清四郎さんの家に言って全部話す… それからの事は…清四郎さんに任せる…」 「あぁ…頼むな…康太…」 「じぃちゃん、後悔すんじゃねぇよ 強引と言われても…じぃちゃんは受け入れ生きて来た。 その時点で、じぃちゃんは受け入れてんだよ、その人生を! オレは…絶対に…伊織と引き離されたら死を選ぶ…。 じぃちゃんは、捨てたんだよ…妻と子を! 真贋でいたかったんだろ? 冷遇されて来た…自分を…見返したかった… そんな想いが…選択させたんだろうな…」 「その通りだ…。 わしは、飛鳥井への復讐に囚われて…家族を捨てた…。 真贋の伴侶は…この世で一人 それはな、遺産相続で…揉めるのを敬遠した一族が…決めた…決め事… その為なら…消し去る…時代も…確かに在った…。 悪習は改善せねばな…泣く子が…出るのは… わしの…時代で…終わらせねばな…」 「継がれし悪習は断たねばな!」 源右衛門は頷いた 「ならな、じぃちゃん、今夜行く!」 康太はそう言うと…源右衛門の部屋を出た 榊原は……溜め息を着いた 「父は…あの方の…子供でしたか…」 「伊織、お前の…姿は…遥か昔と変わりはしねぇ…オレの愛する蒼い龍だ だが…今世の容姿は…少し…似た人間が多くねぇか?」 「言われてみれば…多いですね…」 「お前が…飛鳥井に溶け込むにしても…違和感も…なく、瑛兄と兄弟みてぇに馴染むのは…何だか…と、思っていた でも、オレの果ては…狂わされていて…見えなかった…。 この前…清四郎さんから、写真を見せられて…ピースが総て嵌め込まれた… 言う時期を探っていた…じぃちゃんの体調が…回復しねぇとな…。」 康太は総てを榊原に話した 「…父に総てを話されるのですか?」 「それが…総てだからな…。 知らずに…いさせる方が罪だろ? これで、清四郎さんの枷が総て解かれる… 役者になる意味を…総てリセットしてやれば…果てには…榊 清四郎の姿が出る」 「……康太…総ては…悪習だったんですよ 源右衛門の生きた時代も…僕達が転生した数千年前も百年前も…飛鳥井の家は…変わらなかった…と言う事ですね…。 生き抜く為には…仕方がなかった…と、言って片付けるには…あまりにも重い…」 「それでも…じぃちゃんは、受け入れた時点で…罪を作った…」 「……康太…源右衛門も苦しんでいました… 父は…許すのでしょうか…」 「さぁな…許しても…許さなくても… 榊 清四郎の殻は破れる…そしたら、自分の人生を生きる…。 清四郎さんが、許さなかったら…オレは伊織と駆け落ちするから大丈夫だ! オレは飛鳥井を捨てられる…。飛鳥井よりも…何よりも…愛してるのは…お前だけだ!」 榊原は康太を抱き締めた 「康太…僕も…父に今更…何か言われても…離れたりはしません。 反対されたら…何処かでひっそりと生きましょうね。」 「伊織…」 「康太…」 抱き合ってると…急に…蹴りを入れられた 見てみると…一生が怒っていた 「抱き合ってる暇があるんなら…行くぞ!」 「一生…痛いやんけ!」 康太が一生に喧嘩を売ると…一生もそれを買い… 収拾が着かなくなり…慎一は康太を抱き上げ…玄関へと連れていく 靴を履かせて…外へと連れていくと…榊原に連れられた一生が、ブスッとして、慎一を睨んだ 「おめぇは本当に康太の味方だな!」 「我が主ですので…一番になるのは許せ…」 「おめぇの弟だろが!俺はよぉ!」 「弟だから、お前のピンチの時は、この命かけて助けてやる。 普段は主に仕えたい…許せ」 「許してやるがな! もぉ慎一は…八つ当たりだろが…これは!」 「八つ当たりでも…お前が元気に…幸せなら…俺は…嬉しいからな…」 「もぉ!おめぇはよぉ!」 一生は慎一に抱き着いた 康太は全員に… 「学校の帰り…オレは清四郎さんの家に行く……お前等は…遠慮してくれ…」 と告げた 一生は「了解」と言い 「でもな、助けがいる時は呼べ! 解ったな?」と言葉を投げ掛けた 決意を秘めた康太の瞳に…兵藤は 「何か有ったのか?」と問い掛けた 「オレは今、ある人間の分岐点に立ってんだよ!……それが、今夜カタが着く…」 「どっちに転がっても…それは定め… お前の関知する所じゃねぇ…それが人の定め…」 兵藤は康太に…だから…苦しまないで良いと…言葉をかけた 「おめぇは、昔っから、遠回しに優しいよな」 康太がクスッと笑って答えると…兵藤は拗ねた 「遠回しに…は余分だ! 俺はおめぇには昔も…今も優しくねぇか?」 「……嫌…お前には切られたし…。」 「俺の胸の刺を…押し込むな!」 「堕ちた時にも…別れの言葉もなかったし…」 「俺の胸の刺を…グリグリ刺し込むな!」 「ハハハッ嘘、嘘。 でもやっぱしな、おめぇは、遠回しに優しいんだよ! 素直じゃねぇならな!」 「このぉ!図星を刺されると…腹立つ!」 兵藤が康太を追いかけると…康太は走って逃げた ここ最近の…光景だった 一生はやはり、その光景を見て… 刹那すぎやん…とボヤいた 全校生徒が…この時期に…自主的に登校する異例な事態に…桜林は陥っていた 卒業式前だと言うのに…桜林はやけに活気付いていた 校舎の至る所に…卒業色のリボンが…飾られていた それは、日を追うごとに増えていき、綺麗に飾られるのも…時間の問題だった その卒業色のリボンの中に…入学色のリボンが混ざっていた… 3年C組の前と…下駄箱には…ピンチのリボンが飾られていた 体育館で…泣いた康太の気持ちを汲んだ生徒が…せめて、入学色のリボンを…と飾ったのだ 康太はそれを見て…嬉しそうに…微笑んだ 見ている方が…嬉しくなるような…微笑みだった 3年A組へ行くと、兵藤がプログラムを、片手に唸っていた 「貴史、卒業式の時間は2時間が定番だが…入らなきゃ… 少し位ズレてプログラムに入れときゃぁ良いんだよ!」 「………それは、許されんだろ?…」 「気にすんな…」 「………そう言うモノなのか?」 「そうそう。 何たってオレ等が作る卒業式…だ。 飛鳥井康太が入れば…番狂わせになるの見えてる」 「そうか…。お前だからな。切れねぇわな… 世紀の卒業式を、やんだよな?」 「あたりめぇじゃん! オレ等が作るんだぜ! 妥協してたまるかよ!だろ?貴史」 「だな。なら、通しで予行演習…だな。」 「今日はまだ人を動かさなくて良いだろ?」 「まぁな。読み上げリハーサルだな。それで、微調整して 明日辺り…通しリハーサルで、人を動かすか…」 「だな。それで良い。」 「なら、手分けして…読み上げて、時間を計るか」 「教師に…読ませた方が…的確な時間が出ねぇ?」 「だな。誰か3年の教師を呼んで来い!」 兵藤の指示が飛ぶと…清家が動き3年の担任教師を3人…呼びに行った 暫くしてA組の新藤、B組の田口、C組の槙原を連れてやって来た A組の前を陣取って…奇跡の世帯と言われた面子が…そこに揃っていた 兵藤貴史は、人間臭くなった分…迫力を増した 榊原伊織も、人間臭くなった分…… 壮絶な存在感を撒き散らしていた そして、飛鳥井康太がいる 四悪童と言われた奴等が揃っていた その頭脳を…悪事に使った…緑川一生、四宮聡一郎… 圧倒的なオレ様キャラの…一条隼人 そして、増殖した…緑川慎一… 彼等がいるだけで…学園は活気つき 誰に言われた訳でもないのに学園に登校して来て… 出来る仕事を、率先してやりだす 生徒の動く原動力に…彼等がいるのは一目瞭然…だった 各担任は…卒業式に読み上げると同じペースで…名前を読み上げる… 兵藤はそれらをタイムを計り、プログラムを、組み立てて行った 「卒業証書は全員、学園長の神楽四季から渡してもらう! それは譲れねぇ! 四季との約束だからな!」 「卒業証書授与に…1時間半は取られるな……」 「なら、二部構築にするか? 一部は卒業証書授与式! それを午前中にやる! 昼を食ってから、2時間ピッたしの卒業をやる…それしか妥協点は補えねぇ…」 康太はそう言い‥‥‥考え込んだ それが一番の最善策なんだが‥‥勝手に決めて良い問題でもなかった 兵藤は打開案として 「悩むな…明日の朝、朝会を開くとするか? で、総意で決める! 一人でも反対が出たら、2時間ピッたしにする!で、どうだ?」と民意ならば文句はないだろう!と提示する 「オレ等は異存なし!なっ一生?」 康太がふると一生が 「おう!俺も聡一郎も隼人も慎一も、お前と共に在る。」と返した 「と、言う事だ。」 康太が言うと、榊原は 「なら、僕も異存は有りません。 僕は康太と共に在りますからね」と返した 兵藤は「おい!執行部の総意じゃねぇだろ?」と嘆いたが… 「良いんです! 僕の時代の執行部は独裁政権下にありましたからね」と、しれっと返した 「なら、俺も異存はねぇ! 生徒会も俺の独裁政権下みてぇなもんだったからな!」と嗤った 清家は…額に怒りマークを着け… 「てめぇ等…生徒の総意で動きやがれ!」 と、怒鳴った この男…顔は、女顔で、物静かな感じだが…性格はサド…誰よりも…男前だった 「静流…地が出てますやん…」と一生が落ち着かせる 「やってられるかよ! 縛り上げて鳴かせてやりたい位に…腹が立つ!」 「サドやったやん…貴方は…」一生の体が逃げる… 「緊縛してあげましょうか?」 とニャッと笑われ…一生は震え上がる… 「嫌…遠慮しときます…」 と康太に抱き着いた 「静流…落ち着け!なっ!落ち着こう! このままだと、一生が可哀想だ… 生徒の総意で決める!決まったら守る! と、言う事で…文句はねぇな!」 康太が言うと、皆、意義なし!と、叫んだ 兵藤は「なら、今日はこれで終わるか… もう、午後5時回ってるよぉ…。 帰るとするか。」と、暗い外を見てボヤいた 康太も…榊原の腕を取り…時計を覗き込み、時間を確かめた 「なら、行くとするか。 貴史、オレ等は用がある…先に帰るな。」 康太は言うと、榊原も鞄を持って、帰宅の準備をして、康太を促す 「では、お先に失礼します。 一生、後、頼みますね。 貴史、静流…また明日。皆もまた明日!」 軽く頭を下げ…榊原は、康太と共に帰宅の徒に着いた

ともだちにシェアしよう!