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徐々に指を中に差し入れると、瞬時に熱と蠢きが伝わってきた。 「んふっ」 課長の甘い吐息が耳朶にかかり、欲情がぞくりと背筋を駆け抜けた。 「もっと、入れても、いいですか?」 根元まで埋め込んだ指を出し入れしながら、今にも蕩けそうな顔をした課長に問う。 「ん……」 俺は指の本数を増やし、じっくりとそこを解していく。 「俺の指、課長の中に吸い込まれていきます……」 囁きながら耳たぶを甘噛みしてやると、指がキュッと食い締められた。 「あ……、っんん……」 俺の腹の下で一度吐精した課長の芯がまた頭をもたげていた。ふるりと勃ち上がっているその茎は形といい色といい愛らしくて、見つめる度に愛しさが込み上げてくる。 「もう、大丈夫、だから……」 課長が耳元で途切れ途切れに囁いてくれる。 俺は頷いて、痛いほどに屹立した自身の茎をスウェットから取り出した。するとそれを見た課長が恥ずかしそうに視線を揺らす。 「挿れますよ」 課長の前髪を梳き、額に唇を押し当てた。コクリと頷いた課長の両脚を抱え上げる。 じっとりと湿った狭間に先端が軽く触れただけで強烈な快感を感じ取った。 手を添え、課長の中にゆっくりと腰を沈めていく。 「あ……、んっ」 薄く開いた課長の唇から、吐息と喘ぎが零れ出る。 「あ、すげー……」 俺は眉根を寄せ、快感に浸りながらゆっくりと息を吐いた。 「課長の中、すごく……、狭くて熱くて、気持ちいい……っ」 吸いつくような襞の中に、全身が溶けていく気がした。汗が噴き出す。堪らず、すぐに腰を動かし始めてしまう。 「ん……!」 課長の苦しげな声が聞こえた。 「すんません、痛い、ですか……?」 心配になり動きを止め、問いながら顔を近づける。課長のこめかみには涙が伝っていた。 「ううん、大丈夫。僕、嬉しくて」 課長は俺の短い髪に指を埋め、眩しそうに目を細めると、また涙を流した。 「僕は、いつも、君の前で泣いてしまうな」 「課長……」 いつもとは違う幸せそうな泣き顔を見下ろしていると、俺の中の課長への愛しさが痛いくらいに膨らんで、今にも破裂しそうになる。 「俺の前でならいつでも泣いてください。これからも俺の前でだけ、泣いてください。俺がいつでも、拭ってやりますから」 課長の頬に唇を寄せ、零れた涙を掬う。 「ありがとう、笹川君」 課長は大きく息を吐きながら微笑むと、自分の腹を手のひらで撫でた。 「……君のが、僕の中に入ってる」 「はい。俺と課長は、今、ひとつです……」

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