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第3話

「これより正武官任命式を行う」 新人補官から正武官全員が集められ 任命式が行われる。 帝から離れた位置で(ひざまず)き挨拶を する。 姿勢を正し帝の方を向いている海は 皆の見本となる龍武師だった。 「今日より、海武官補佐は正式に 正武官となる。より一層気を 引き締めて行動せよ」 「はい、帝。ありがたきお言葉 頂戴いたしました」 この任命式で海は正武官となった。 自分の部屋へ戻り書物を読んでいると 帝専属文官が訪ねてきた。 「帝がお待ちしています。 政堂へ案内します」 帝が正武官を呼ぶ時は何か良くない 事があった場合が多い。 海は急いで政堂へ向かった。

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