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第4話
「帝に拝謁いたします」
「よく来てくれた、楽にせよ」
隣に座るよう促された。
一礼したあと、ゆっくりと座る。
「ここに来てもらったのは
私の専属師が決まったという
事を知らせるためだ」
海は疑問を持った。そうであれば
正武官全員が集められるはず。
しかし、ここにいるのは自分
一人だった。
「海正武官、君を私の帝専属師
に任命したい」
「えっ、わ、私ですか・・」
予想外の展開に驚く海だが
帝の表情は真剣だった。
「しかし、私は今日正武官になった
ばかりで・・」
「私の命を断るつもりか?」
先ほどの優しい雰囲気はなく
命令を受け入れない限り
解放しないと、目で語っていた。
「わ、分かりました。まだ
未熟な武官ですがよろしく
お願いいたします」
帝は微笑み、海の手を握った。
それは、決して逃がしは
しないという意思の表れだった。
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