14 / 438

14.

「………洗えないから、おにーさんが洗って」 「ふはっ、しゃあねえなあ」 湯船から出てきたおにーさんがまた俺を抱き込むように俺の後ろに座った。洗うだけ、洗うだけ、洗うだけ。昨日とは違うんだから!と自分に言い聞かせる。 片手で俺のものを支えて、皮を下ろす。いつも皮に守られてて、先端は特に敏感。そんなところを人に洗われたことなんてない。おにーさんは意地悪で、洗うというより明らかに快感を与えてくる。触るのはあくまで先端だけ。俺が皮ごと擦られるのが好きなのを知ってるくせに剥けて出てきたところだけを触る。 「すっげえな。お前童貞じゃねえよな?」 「うぁ、うん、ちがぁっ、もおあんま、触んないでっ」 「やらしいな、包茎だと先っぽって綺麗な色なのな」 「うぅ、もお見たんだからないないしてっ!」 剥けてこんにちはした亀頭をクリクリ触られたらそんなん、そんなん勃つじゃん仕方ないじゃん! もうおうちに返して、帽子被らせて。そこ出してるの落ち着かないの。 「洗ったのにどんどん汚れねえ?」 「触るからあっ!あっ、んやあ、だめぇ、だってえ!」 「皮オナとカリ、どっちが好き?」 「ふぁあッ、わか、んなぁっ!あっ、おにー、さんっ」 「どっち?」 「アアッ!いたっ、それあっ、痛ぃいっ」 皮オナとカリ、どっちが好きかなんて考えたこともない。答えない俺に焦れたのか、痛いくらいに尿道をグリグリされる。そんなのされたら痛いって、包茎じゃなくてもわかるでしょ! 片手は優しく竿を擦って、片手で尿道を抉る。爪まで立ててくるもんだから俺からしたら悲鳴もんだ。 「ひぁああっ!痛あっ!いや、それ、あっ、ぃたぁぁいぃ」 「ふはっ、すっげ。痛い痛い言いながら萎えねえのな」 「う、ああっ、嘘ぉ、、あっ、いや、ほんと、いったいぃ」 「なあ、皮オナとカリ、どっちが好き?」 また同じ質問が繰り返される。 亀頭は敏感で、あんまり触らない。いつも皮ごと竿を擦ってた。 「あっ、もお、分かんなぁっ、、ああっやだぁあ!爪、やぁあっ、あっ」 ただでさえ敏感な先端の、尿道に爪を立てられて痛いはずなのに、竿を擦る手が優しくて絶妙な手加減のせいで痛いのか気持ちいいのか分かんない。 「ふぁぁあ!痛ぁい、あっ、やめぇ、あっ!」 「ほんと、育て甲斐ありそう」 「ひやぁあ!なっ!?」 「ちゅ、お前はどっちが気持ちいいか考えてればいいよ。答えるまで出させない」 「やぁあ!むり、あっやだぁあ!」 後ろから耳をくちゅくちゅ舐められて、手は相変わらず優しい手といじめる手が混在して、何が何だか分からない。耳に直接入ってくるヤラシイ音も、視線を下ろせば勃ち上がる俺のものを触る手も、全部が俺をおかしくする。 「あぁあ!もお、あっ、出ちゃぁあっ!」 「っと、出させねえよ」 「ふうっ、ああっ、やだぁあ!さわっ、あっ!いやぁあ!」 尿道をグリグリしてきた手で、カリ首をぎゅっと握られて出口を失う。出すために這い上がったものが出口をなくして、その中で行き場なく熱になってたまる。そして竿を擦ってた手はそのままゆっくりと擦られ続けるもんだからどんどん出口を求めて精液が這い上がろうとする。 「はな、離しっ、あ!もおああっ!やだぁぁあ、あっ、出ちゃ、出ちゃうぅう」 「はっ、出せねえだろ。なに、このままいけんの?」 「ふぁあ、む、むりぃ、あっ、やだぁあ、出させて、せーえき出したぁいっ、アっ」 「どっちが気持ちいいのか答えたら離してやるよ」 「ふっ、うぅ、ああっ」 むり、むりむりむり。分かんない。 「ぅあ、ぁっ、ど、どっちもぉ!あっ、どっちも、あっ、好きっ!あっ、気持ちぃいっ!」 「いい子」 おにーさんはきつく握った片手を離し、クルクルと優しく亀頭を触る。さっきまで爪を立てられたりしていたからそんな刺激すら少し痛い。 「ぅうあっ、痛ぁいっ、うぁっ、もおーっ、出ちゃ、出させてぇっ」 「良いよ、気持ちいいだろ?」 「ひぁあっ!」 また爪を立てて、気持ちいいだろと言われて、よく分からないままコクコク頷いて、俺のものは果てた。痛かった、痛かったのに竿を擦る手は気持ちよくて、よく分かんないまま精液が飛び出した。 おにーさんの手に付いてるのは間違いなく俺の精液。呆然とそれを眺める。 「よく出たなあ」 顔がぼっと赤くなった気がするけど、お風呂のせいだ。2日連続お風呂でこんなことしてしまった! まだぼうっとしたままの俺に温かいお湯をかけて、色々なものを流してくれる。けど!けどだ! 「うひゃ、ぁっ!痛い!」 「ふはっ、いい反応」 「もおそこはいいからあっ!」 精液まで洗い流してくれるのはいいんだけど、さっきまで散々いじめられた先端が痛い!そこはノーシャワーでお願いします! 「あー、楽しい」 「おにーさんだけ楽しんでてずるい!」 「そんなこと言う?」 「へ?」 「俺は出してねえんだけどなあ。飼い主も満足させねえの?」 「う、う、、ごめんなさい」 「分かればいいよ」 勝手に触ってくるくせにいい! 痛いのか気持ちいいのか分からなさすぎたけど、なんかお尻に当たってた気もする。見たいような、見たくないような。勃ってなくても大きかったのに、いや、いずれの覚悟………うーん。見たら絶対後悔するけど見なくてもきっと後悔する。 そうして悩む俺を知ってか知らずか、おにーさんはゆっくり浸かれよと言って先に上がった。

ともだちにシェアしよう!