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33.
俺はついにおかしくなったらしい。
週末のたびにおにーさんとはエッチなことをしていて、最後まではしてないけど何度かするうちにお尻にも慣れた。慣れたところで問題が発生した。
ただ優しくされただけじゃ物足りない。痛いくらいの刺激がイイ。
これだけでもかなり問題だと思っている。
だけど1番の問題は、これ。
おにーさんの性的な表情に、すごくムラムラするようになったこと。例えば俺の拙い愛撫に息を詰まらせた時の顔、俺の上にのしかかってニンマリと悪い笑みを浮かべた顔、いい子と言って笑う顔、そういう表情にムラムラする。
まさかムラムラの対象がおにーさんになるなんて思わなかった。
飼われた時点でエッチなことをするのは分かってたし、それはまあ別にいいかあってくらい。むしろご飯に布団、人肌と会話という俺にとっては超目玉なリターンがあった。
けど、そうしてこんなことしてるうちにおにーさんにムラムラするって俺危ない。本当におかしくなってる。
特にニンマリ笑う顔を見て、いじめて欲しくてたまらないと思った時には死にたくなった。
そんな俺に気づいてるのか気づいてないのかわからないおにーさんは、今日も俺の上で楽しそうに顔を歪ませて手に何か持っている。使ったことはないけど、見ただけでそれがエッチなおもちゃであることは分かる。
「おにー、さん。それ、なあに」
「ん?バイブ。あとアナルプラグ」
「種類じゃなくて!なんで……?」
「まあ、俺の趣味ってことにしてろ」
なにが!おにーさんがさでぃすてぃっくなのは知ってるよ!けどこんなの使うなんて聞いてない!
おにーさんが持つのは、細いけど長い、明らかにおにーさんの指よりも長いバイブと、短いけど太いプラグ。
「……おにーさん、バカなの?」
「はあ?」
「その2つ、同時には使えないと思うよ?」
「同時に使う気ねえよ」
「あ、そうなの」
って安心するところじゃない!!!
待って、どっちもやだ!指よりもっと奥を突かれるなんて無理、おかしくなっちゃう。今じゃ前立腺は痛いところじゃなくて気持ちがいいところ。そこを擦りながら、突きながら奥に指を入れられるのは堪らなく気持ちがいいことと思っている俺の体にはその長さはキツイ。おかしくなる。
でも、プラグも無理。あんなのおにーさんがおっきした時と変わらないじゃん!なんであんなおっきいサイズなの!もう少し小ぶりして(そういう問題じゃない)。
「や、やだっ、やだっ」
「俺は優しいから。どっちがいいか選ばせてやるよ」
「やだっ、どっちもやだっ」
「それは無理。どっちが良いか考えとけよ」
「やだぁあ!」
手に持ったおもちゃを俺の左右に置いて、おにーさんは俺から服を奪う。今日も約1週間ぶりのエッチなことで、今では抜くことすらしない俺はすでに期待している。おかしくなるほど気持ちよくなれると知ってるから、こういう雰囲気になっただけで期待をしていた。
「大丈夫、痛いだけのことはしない」
「う、うぅ、ほんと?」
「ああ」
「いきなり突っ込んだりしない?」
「したことあったか?」
思い返してみて、いきなり突っ込まれたことなんて無かったからふるふると首を振る。いい子と言って俺の頬にキスをして、おにーさんは俺の胸を揉む。感じなかったはずの乳首、今は痛いくらいにいじめられると痛いと思う気持ちとは裏腹に気持ち良さが下半身へと走り抜ける。
そんなことすでに知ってるおにーさんは焦らすほど優しくするときもあれば、最初からひどく抓ってくることもある。
「いぅッ、痛ァッ、ん、ああっ」
「痛い?」
「んっ、痛ぁいッ」
そりゃそんな摘まれたら痛いよ!
それが気持ちいいなんて思ってる俺の体がバカすぎて嫌になる。おにーさんが痛がりながらも萎えさせることのない俺を見てくすりと笑う。
「いいバカな体になったな」
「うあっ!おにー、さんのせぇじゃん!」
「もっとバカになろうな」
「ふぁあッ!やだア、噛んじゃ、やっ、痛ぁのっ!」
噛まれるのが1番痛い。おにーさんの場合甘噛みなんて可愛いレベルじゃない。エッチなことが終わって自分の胸を見たらそこら中に歯型が散ってるし、乳首は真っ赤で可哀想で見てられない。赤くなってるから見えないだけで、多分乳首にも歯型付いてると確信してる。
そうして痛いのに、間違いなく痛いのにそれがイイだなんてどうかしてる。こうした後にもっと気持ちよくなれることを何度も教え込まれて、俺の体はバカになった。
「やあッ、痛ぁいィ、痛ぃ、よおっ」
腰を浮かして、おにーさんの体に期待してる下半身を押し付ける。
「ははっ、ビンビンだな」
「あぁンっ!あっ、気持ち、いぃッ、もっとぉ」
「今度ここも躾けないとな」
「ふえ?な、にする、のぉ」
「いいこと」
うわぁあん、絶対にいいことじゃない。ニンマリ悪い顔で笑ってるもん、なのになんだよ俺の体っ!おにーさんは期待した?と聞いてきて、俺のものを撫で上げる。
その時、亀頭を触られて俺のものから蜜が垂れた、気がする。クチュと少し、音が聞こえた。
やっぱり、やっぱりおかしい。
やばい、おにーさんの悪い顔見て期待してる。
期待して蜜を溢れさせる、俺の体はおにーさんの言うようにバカな体だと思う。
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