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乳首を思う存分いじめられて、痛くて、熱くて、ジンジンする。でも、それがイイ。
今、おにーさんのターゲットは俺のおちんちんで、弄ぶように優しく触れられる。もう少し強く擦られたら出せるってくらい張り詰めてるのに、おにーさんはそんな刺激はくれない。
「やあ、ンっ、おにー、さぁん、もっとぉ、強く擦ってぇ」
「出したい?」
「うんっ、うんんっ!出したぁ、いっ」
「ここ、パクパクしてる」
「ひぁアっ!やあ、痛ぁあっ!」
「こんなパクパクされるとさあ、なんか入れたくなるな」
熱に浮かされた頭に聞こえたとんでもない言葉。
おにーさんが触ってるのは俺のおちんちんで、パクパクしてるのは尿道。そんなところになんか入れるって正気!?
何も言えずにおにーさんを見ると、ニンマリ笑った。
「大丈夫、そん時もお前に選ばせてやるから」
「なにを!?入れないって選択肢をちょうだい!そこ出口!出口専用!出入り口じゃないよ!」
「大丈夫、出るなら入るって」
「なんで液体出るところに固体を入れるの!?」
「気にすんな」
「おにーさんが入れたらいいじゃん」
「ああ。俺がお前のここになんか入れてやるよ」
俺にじゃない!待って!やだやだやだ!
「やだ!絶対痛いだけだもん!」
「やってみなきゃ分かんねえだろ」
「分かる!髪の毛入れてみたら痛かったもん!」
「ぶっ、ぶっ、ははっ!お前、こんな時に笑かすなよ」
笑われてもいいけどなんとなく、ほんと好奇心で1度だけ髪の毛を入れようとしてみたことがある。ほんのちょっとでも痛かった。髪の毛みたいにほっそいものでも痛いんだからおにーさんが持ってくるものなんて絶対にロクでもない。未だに笑いが止まらないらしいおにーさんは俺のお腹に額をつけて笑ってる。笑いすぎて力が抜けたのかもしれない。
「おにーさん、やだよ!それでもすっごく痛かったんだもん!」
「ふっ、もう良いから、分かった分かった。優しくやってやるよ」
「そおじゃないっ!」
「ほら、とりあえず今はまだ出口だから、な?」
「なっじゃ、アッ、あンっ、ずるぃ、よおっ、ああッ」
宥めるように、俺の好きな手つきで俺のものを擦る。
そこに何かを入れるなんてとんでもない話を振られた後なのに、そんな手つきで触られると抗議するよりも気持ち良さに全部任せたくなる。
腰が揺れて、おにーさんの手にもっとと擦り付けて、おにーさんがグリっと先端を押しながら上下に揺らされて待ちわびていた快感がやってきた。
「ふぁあァ!あぁんッ、んぅ、はあっ、あっ」
「まっ、ちょお、あっ、ひあっ」
いって間なし、おにーさんはローションを手に取り俺のお尻をグリグリする。当然この先が気持ちいいということは嫌という程知っていて、俺のものは出したばかりだというのに期待に首を持ち上げる。
「なあ誠?」
「ぅ、あ、なあに?」
「どっちがいいか決めた?」
それバイブがプラグかってこと?どっちも嫌だと首を振った。
「選ばせてやるだけありがたいと思えよ」
「あっ、やだっ、だってぇ」
「ほら、選ばねえなら両方突っ込むぞ」
「へっ!?」
考えろよと言いながら指を入れてくるおにーさん。指を進めながらほら、選べよと言われるけど、どっち?どっちのがマシ?おにーさんはやると言ったら本当にやってきそうで怖い。それならちゃんと選んだ方がいいけど、どっちもやだぁあ。
「ひあッ!やめっ、ああっ、そこぉッ」
「もう痛くねえもんな。けどこの2つ突っ込むのは無理だと思うぞ」
「あんっ!分かって、るからあ、あっ」
「どっち?」
選択を迫られ、泣く泣く細いバイブを選ぶ。あんな太いプラグはむり……
「ゔぅ、やだあ、怖ぃ」
「ほんとに無理そうだったらやめてやるよ」
ほんとに無理と呟く俺に、目の前の人は次はこっちなと俺が選ばなかったアナルプラグを見て笑う。笑って言うことじゃないと思うのに、ゾクゾクと這い上がるような快感が体の中を駆け巡った。
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