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じいっと自分の手を眺めている俺。おにーさんは俺からゆっくりとプラグを抜いて、タオルを取るために俺を下ろしてクローゼットを漁っている。だけどタオルを渡してくれる前に、俺は好奇心に負けた。 「ぅっ、変な味…」 「何してんの?」 「けど、俺のよりマシかなあ」 「ぶっ、ははっ!なにっ、おまえっ」 突然笑い出したおにーさんを見るとベッドにもたれかかるようにして笑っている。もうバンバンとベッドを叩かん勢いで笑っている。俺は意味が分からずキョトンとしたままおにーさんが落ち着くのを待った。 「誠って自分の精液舐めたことあんの?」 「うん。まずかった」 「ぶぶっ、まじかよ!」 「?あんまりしないからかなぁ、ドロっとしてるし飲み込むのは論外だ「ぶっ、まっ、もうやめろっ、ぶぶっ」 「?おにーさんのは変な味だけど俺のよりいいね、さらっとしてる」 おにーさんはまだ笑っていて返事は来ない。 なんの差だろうなぁ、俺の精液の方が粘度が高い。若いから?精子量の差?それとも活動量?それかどのくらいの頻度で出してるかとか? おにーさんの精液も当然独特のドロっとした感じではあるけど俺のものほど粘度が高くない分、飲みにくさはマシそうかなぁ。 そんなことを考えてると、息を吹き返したおにーさんが質問を続けた。 「なあ、お前自分のちんこに髪の毛入れたり、自分の精液舐めたり、何してんの?」 「好奇心に勝てなくて。あ、でもお尻に興味はなかったの!見えないしさあ、俺的にそこも出口専用だったからこうして出入り口になるとは思わなかった」 「お前の好奇心が怖えよ」 とりあえずなんでもやって見たくなるんだよなあ。 まあその結果が俺にとっていいことだったことはあんまし無いけど、やっぱ気になるじゃん。精飲なんて言葉を知った時、つい興味が出た。それまでは出してポイしてたものがどんな味なのか気になって、つい舐めた。信じられないくらい不味かったのは今でも覚えている。 「そうだ、誠男も潮は吹けるよ」 「?AVの世界じゃ無いの?」 「ないない。まあコツはいるだろうけど」 「へえ、気持ちいいのかなあ」 「今度してやるよ」 なんかすごく嫌な予感がする。おにーさんの顔がものすごく意地悪に歪んでる。これは絶対俺にとって良くないやつ。 「う、いい。しない」 「俺がするって言ったらするんだよ」 「うわぁん!暴君!」 「そう言いながら俺に抱きつくとかやっぱバカだろ」 だっておにーさん以外にしがみつく物って、枕とか? あんなものよりあったかいおにーさんの方がいいもん。こうなったら俺は覚悟を決めるしかなくて、痛くない?と聞いた。痛くはねえよ、痛くはなと言われてさらに何をされるのか怖くなった。 2人揃って体を拭いて、少し水分補給をしてベッドに寝転がるおにーさんにしがみつく。目の前にはおにーさんのしっかりした胸板が広がっていて、クチュクチュと吸うように舐める。 「こら、さっき拭いたのに何すんだ」 「もうちょっと」 「ったく、痕は残すなよ」 「おにーさん、キスマーク付きにくそうだね」 「ん?ああ、そうだな。ついてもすぐ消える」 おにーさんの返事を聞きながら考えるのは別のこと。おにーさんの過去の女(男)関係なんかじゃなくて、自分の中の問題。 ほんとにやばい。おにーさんにムラムラする。 ついさっき3回も出したはずなのになんでムラムラしてるんだろ。俺ほんとダメだ。 舐めるのをやめられなくてそのままクチュクチュ吸っていたらおにーさんが俺の上に乗っかってきた。どうしたの?と見上げているとニンマリ笑って俺に顔を寄せた。 「そんなにするならつけてやるよ」 「え?つっ、いったぁぁあ!!!」 「痛っ、痛い!おにーさん!痛いッ!」 これキスマークじゃなくて歯形!ガチなやつ!めっちゃ痛い!しかもそこ鎖骨!痛くて暴れるけど、おにーさんの力には当然敵わなくて、ガジガジと好きなように噛まれる。 「痛ぁい、おにーさんっ」 「いい顔」 「やっ、そこ舐めないで、痛あっ」 散々噛んだところを舐めるというよりは舌でグリグリされて、それは当然痛かった。 「キスマークはこうやってつけんだよ」 「これキスマークじゃないよお!」 満足そうに笑ったおにーさんはまだジンジンと痛む噛み跡を撫でて、寝るかと俺の上から退く。俺は痛くて寝るどころじゃないよ!と文句を言うはずが、おやすみと言ってちゅっとされ、背中を撫でられるとすぐに寝てしまい文句は言えなかった。

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