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53.
貸切風呂を終えて部屋に着くなり、俺はおにーさんに抱きつく。何とかしてと、おにーさんに勃ったままのものを押し付ける。
お風呂でおにーさんに乳首をいじめられて、もっとされたくて仕方なかったのに貸切の時間的関係だったり、そもそも公共のお風呂でってこともあり、ものすごぉく中途半端なまま放ったらかしにされた。
十分に時間が経っても、いじめられた乳首がジンジンと痛くて、それを感じるたびにもっとって思ってしまった体は萎えることがなかった。
「ははっ、夜鳴きそばは?」
「もおいいからあっ」
「しない方がお前のためだと思うけど?」
「やだっ、こんなで放ったらかしなんて酷いっ」
ほっとかねえよと聞こえたら視界が忙しなく動いて、落ち着く頃には視界のほとんどがおにーさん、そして端っこに天井が写っていた。
ちゅーと言ってキスをねだると、お前キスすんの好きだなって言われてキスをしてくれた。別にキスが好きだって思ったことはないけど、おにーさんとするキスはなんか持ってかれるくらい気持ちいいから好き。あれ、やっぱりこれはキスが好きってことなのかな?
「んっ、ふぅ、ぁ」
おにーさんとするキスが好きだと言いたいのに、口は塞がってて全然言葉にならない。それにおにーさんの手が浴衣の中に進んできて俺の胸を触る。
おにーさんの手が胸を撫でて、ジンジンしてる乳首に触れるたびにもっと触って欲しくて体が揺れる。
「ひあっ、ぁっ、うぁ、ンっ」
ガリッと引っ掻くように爪を立てられて、痛みと気持ち良さに仰け反る。気付けば上半身の浴衣はほとんどはだけていて、おにーさんは指でいじめてない方の乳首は優しく舐めてくれた。
そうかと思えば乳首を噛まれて、さっきまで引っ掻いていた乳首を優しく撫でてくるからどっちも痛いし、どっちも気持ちいい。
「ふぅっ、んっ、おにー、さんっ」
「ん、なに?」
「ちゅー、ちゅーして」
「はっ、やっぱ好きじゃねえか」
「んっ、ふあっ」
もう好きでも何でもいいからもっとして。もっと苦しいくらい深くして欲しくて、おにーさんの舌をわざと噛む。おにーさんが俺にするよりよっぽど軽く噛んでるけど、おにーさんはこれでさえ気に喰わない人。
深く舌を絡めてくれたわけじゃないけど、甘噛みというには痛すぎるほど噛まれて俺は満足する。舌を噛まれてるせいで痛いとも言えないけど、これがいい。
「ふうッ、んっ、はあッ」
息が苦しいキスをして、おにーさんの手はどんどん下に降りていって俺の下着に行き着く。自分でも分かるくらいぐちゃぐちゃ。
「誠、帰りパンツどうすんの」
「うっ、あっ、買うもんっ」
「それまでノーパン?」
「だっ、だってえ!」
確かにこんなのもう履けないし、かと言って今日履いてたのをまた履くのもやだ。コンビニに行けばパンツくらい売ってる世の中に感謝しなきゃ。
ぐちゃぐちゃだと指摘するくせに、その手は俺の先走りを染み込ませるようにパンツごと俺のものを揉んでいる。もうどうしようもないだろうけど、さらに辱めなくてもいいじゃん。
「あんッ、おにーさぁんっ、パンツ脱がせてえ」
「はいはい、今日はサービスしてやる」
「ふ、え?やっ、いらなぁっ、ふつーでいいっ!」
「生意気」
「いぁッ」
おにーさんは俺のパンツに手をかけながら、さっきいじめた乳首に噛み付いた。痛いんだけどそれどころじゃない。おにーさんのサービスなんて絶対にぜえったいにロクなことじゃない。俺にとってサービスなはずがない。いやいやと首を振るけど、俺を見たおにーさんはニンマリ笑うだけでサービスをやめるつもりはないらしい。
「ふあっ、痛いの、やだあっ」
「サービスが痛いわけねえよ」
「ほ、ほんと?」
「ああ」
なら、いいかなあ。
痛いのも嫌じゃないんだけど、それが嫌っていうか。
痛いだけにしないでとは言ったけど、まさか痛くても気持ちよくなれるなんて思ってもなかったしこれ以上変になりたくない。
なんて考えてたからおにーさんが何をしようとしてるかなんて全く見てなかった。当然俺のものが温かい何かに包まれて体勢を起こして、固まった。
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