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59.
旅行から、と言うよりもおにーさんと一線を超えてから俺はついに壊れた。おにーさんにムラムラするのはもう置いておくとして、ドキドキすることもあれば、いじめて欲しくて仕方ない時もある。
シャワーを浴びて、ふと思い出すのはおみくじ。
恋愛、いい人ですが危うい
それってもしかしておにーさんのこと?
料理上手、洗濯上手、掃除上手で床上手ないい人。だけど性別は男で趣味嗜好がちょっと変わってて性格がかなり歪んでる危険な人。
うーん、何でもかんでもおみくじを正しかったってことにする必要はないけど、仕事に関してはおみくじが大当たりだからもしかして?なんて思ったりもした。
長風呂する気のなかった俺はシャワーだけで済ませて適当に体を拭いてシャツを着る。そろそろ寒くなってきたなぁと思うけど、平日だと帰ってきてご飯食べて寝るだけだからシャツだけでも案外平気だった。
てこてこリビングに戻るとソファに座ったおにーさんは楽しそうに笑って俺を見た。今日は酷くいじめられそうな気がする。けど、そうされたいって思ってるから俺の心臓はドキドキ高鳴るだけだった。
そんなおにーさんに跨って、ちゅーをねだる。おにーさんはふっと笑ってキスしてくれた。唇を離しておにーさんに抱きついてグリグリと頭を擦り付けて甘えた。
担がれるように寝室に移動してベッドに転がされた時、いつもと何か違う気がしたけどそれを確かめる前におにーさんにのしかかられてキスをされ、そんな違和感はどうでもよくなった。もっとと舌を出して絡めると、舌を噛まれて追い出された。
「おにー、さん。ちゅー」
「はいはい。するからこれどっちか選んどけ」
「ふえ?」
おにーさんが俺の左右に置いたものは棒状の何かと綿棒。え、なにこれ、ものすごく嫌な予感がする。
「おにー、さん。これなあに?」
「綿棒と尿道用のブジーだな」
「やだっ!どっちもやだ!」
「パクパクしてんの見てるとなんか入れたくなんじゃん」
「ならない!本当に無理だからっ!」
「大丈夫、いいローションってかゼリーも用意した」
「そんな気遣いいらないし!」
「うるさい」
「んっ、ンンッー!んっ!」
そう言って口を塞がれて、さっき深く絡めたかった舌を甘噛みされて気持ちよくなってくる。それどころじゃない。このままじゃ俺のおちんちんまで壊れちゃう。
いやいやと首を振って目に入った2つのおもちゃ。
1つはどこにでもありそうな、っていうよりおにーさんの家にある綿棒。たまに俺も使う。
もう1つは明らかに大人のおもちゃ。尿道ブジー。綿棒よりも明らかに太いし、なんか波打ってると言うか球状のものが連なってると言うか、とにかく入る気がしない。もちろん綿棒も論外だ。髪の毛だって痛いそこが綿棒なんて入るわけがない。かと言って、
「分かってるだろうけど、選ばねえなら両方突っ込むからな」
「うわぁあ!鬼畜!鬼!悪魔あ!」
そう来ることくらい分かってるもん!
もうちょっと細いものなかったの!?直径何ミリだよおもお!むりむりむりむり。おしっこすら出なくなるって!
「ふぅっ、ふえっ、おにー、さぁん」
「なんだ?」
「ひ、泌尿器科、探してくれた?」
「ぶっ、くっ、お前っ、笑かすな」
俺の首筋に顔を埋めて笑い、持ち直したらしいおにーさんは探してやると言った。
「俺のおちんちんがバカになっても、捨てない?」
「捨てねえよ」
「絶対?」
「絶対」
ごねる俺に留めの一言として、危ねえから暴れるなら縛るぞと残してまた俺にキスをした。これが恋愛かどうかは置いておいて本当に危ない人と一緒にいるなあと思いながら、気持ちのいいキスに身を委ねた。
この後とんでもないことをするからか、おにーさんはいつになく優しい。当然それは気持ちいいはずだ。っていうか気持ちいい。
だけど、だけど。
「おにー、さんっ、もっといじめてッ」
「いじめてんだろ」
「足りないっ、痛くしてえっ」
「ははっ、だろうな。勃ってるけど、いつもの方がもっとダラダラ零してんもんな」
「んんっ、」
コクコク頷く。
いつもの方がもっとぐちゃぐちゃになってるの、自分でもわかる。足りなくてもっとしてと、乳首を触るおにーさんの手に胸を押し付ける。するとおにーさんは俺の乳首をつねって、体をベッドに押し付けた。
「んあッ!んっ、もっとぉ」
「チッ、まあいいか。あんま勃たせんなよ」
「イッっ、あっ、あンッ」
なんで勃たせちゃダメなの?っていうか手遅れじゃん、もうすでに勃ってるよ。勃たせるななんていう癖に俺がねだったからか乳首をつねって、脇腹を噛まれて、気持ちよくて萎えるどころかトロトロと蜜を流すだけだった。
おにーさんはそんな俺のものに目をやって、1回出すかと言って俺の性器を咥えた。
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