100 / 434

100.

息を整えたいのに、それを許してくれない深いキス。それと一緒に乳首を触られて、ビクンッと跳ねる体。いってない、けど軽くいったような、不思議な感覚が体を巡る。 「まっ、ふぅ、んん、まぁ、ンんっ」 俺、だめだあ。 気持ちいい。口の中にも性感帯ってきっとある。乳首もずっとくりくりいじめられてるからかも知んないけど、ずっと軽くいってるような気持ち良さが続く。 「まっ、て、あンっ、んぅっ」 気持ちよくって、腰を揺らして自分の性器をおにーさんに擦り付ける。おにーさんはすぐに気付いてくれて、ふっとキスの合間に笑い、乳首をいじめていた手を俺の股間に滑らせた。 つるんと、何もないところを過ぎておにーさんの手がそこにたどり着く。とろとろと蜜をこぼす俺のもののせいでぐちゃぐちゃで、おにーさんの手はすぐに俺の先走りで濡れた。 「濡れすぎ」 「ふぅ、ぁ、ごめッ」 「見た目の割にやらしいな」 「い、やあっ、やめっ」 言葉で俺をいたぶって、やめてと泣く俺を見て唇を舐める。おにーさんの方がやらしいよぉっ。 俺のものを擦りながら、ツルツルのそこをじっと見て、唇を寄せる。吐息がかかるくらい近いところまできて、うっとりした様子で可愛いと呟いた。 「ひああッ!あっ、えっ、やだああっ!」 「は?ははっ、いった?」 「はあ、あっ、ぁ、んッ」 吐息がかかったくらいだった。いくら昂ぶってたって、いったような気持ち良さが続いてたって、こんなことでいくとは思わなかった……。 「ふぅ、ゔぅ、やっ、ごめっ、あっ、ごめ、なさぁっ」 「?なんで謝んの」 「だっ、俺っ、おれぇ」 言いたいことが纏まらずにグズグズ泣く俺を放って、おにーさんは未だしたばかりの俺のおちんちんをペロってした。いったばかりでまだ萎えてもなくて、そんなことされてびくって揺れて残ってた精液が溢れる。 ちゃんと出せよってそこに口付けて、優しく吸われて少し残った精液まで舐められた。 「すっげぇ可愛い誠にお願いあんだけど」 「ぅ、ンっ、もぉ、ちょっと離れてえッ」 おちんちんにちゅっちゅしながらお願いって、なに? 「今からすること、耐えろ」 「へ?え?」 待って、え!?待って!?お願いから一気に命令になってない?気のせい? 待ったをかける間も無くおにーさんが俺のおちんちんを触る。しかも亀頭だったり、尿道口だったりを遠慮なく触ってくる。残滓を出すなんて可愛い触り方じゃなくて、このままいかせるような触り方。 「ぅあッ、ぁあっ!まっ、ぃ、あっ」 余っちゃう皮も一緒に遠慮なくクチュクチュ擦られて、またドクドク熱が集まってくる。 もはや暴力に近い快感が俺を襲い、バタバタ暴れて見るけど俺の両足にそれぞれの足を乗せて逃げることを封じられる。 「いああッ!ひぅ、ああっ!はなっ、はな、してえっ」 「嫌」 「だめえッ、しう、しん、じゃあッ!」 「死ぬかよ」 そんなん分かんないじゃん!世の中に腹上死って言葉があるくらいなんだから死ぬかもしれない。 ってそんなバカなこと考えちゃだめっ! これっ、これっ! 「いあッ!やっ、やめっ、」 やめてっ、これ、これえっ! 出ちゃう!せーえきじゃないもの出てくるやつ! 「いやあっ!ぐずっ、いあっ!やぅ、あっ」 「出ちゃあッ、ヒック、ぅ、おしっ、こ、出ちゃ、からあっ」 自由な両手を伸ばしておにーさんの手を止めようとしても、全然力が入らなくて何の意味もなくて、それなのにどんどん尿意が、近づいてきている。 「ほ、んとっ、出ちゃぁ、ひっく、うっ」 「あんま泣くなよ」 「ならあっ、やめっ、はな、してぇっ、あっンッ」 「ああっ、いやああっ!」 「誠、1回漏らしたんだから2回も3回も変わんねえよ?」 「ああアッ!ひぅっ、も、ぉ、、出ちゃあっ、いやあっ、見、なぁでっ、ああっンっ」 フォローにならないフォローに突っ込む事も出来ず、休みないその動きに耐えれるはずもなく、ぷしゃあって、また漏らした。 ボロボロ泣いてるもの、お漏らししたのも恥ずかしくって、そこらへんにあった服で顔を隠す。 「ゔぅ、ひっぐっ、ぅ、」 「誠?」 「ゔぅっ」 服で顔を隠して、恥ずかしさに泣く。 「おにー、ざんのばがっ」 「ああ?」 「お漏、らしっ、嫌っで、ゆっだあ」 「そんなに言うなら自分で見ろよ」 そんなの見たいはずもなくて、いやいやと顔を隠したまま首を振った。だけど、おにーさんのおしっこじゃねえよと言う声に、ちらっと顔を出した。 言われてみると、確かに独特の薄いアンモニア臭がしない。 ちらっと自分の足元のシーツを見ても、ぐっしょり濡れてはいるけど黄色くなったりもしていない。 「………?俺、何出したの?」 「潮」 しお……塩…潮??? だめだ。俺の体は1度修理した方がいいかもしれない。 いくらバカだと言っても、これじゃバカで可愛いなんてレベルを通り越している。

ともだちにシェアしよう!