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朝日が眩しくて清々しい朝とは程遠い。
それは昨日悶々として寝たからなのか、朝特有の生理現象のせいなのか。ぼんやりした頭が覚醒する前に、俺の体が跳ねた。
「ひあっ!?な、なに!?」
「ん?ああ、起きた?」
「えっ!?おにーさん?え、え?」
「あんま無防備に擦り寄ってくるから、ついな」
「へっ?」
きゅっと抓られた乳首の痛み。もう片方はしっとり濡れて、くちゅと吸われている。なぜか着ていたはずのパジャマは身につけてなくて、朝からパニックだ。
頭の中は大パニックなのに、体は素直なもんで気持ちいいと喜んでる。昨日の夜、悶々と寝たものが満たされると分かってただ喜んでる。だけどっ!
「まっ、待ってっ」
「ん?」
「と、トイレっ!トイレだけ行かせてっ」
「………栓すりゃいいだろ」
「どこに!?」
「ここ」
「ひっ、いあっ」
分かってたけど!やっぱりそこだよね?
おにーさんが手を動かしてぐりっと弄ったのは尿道口。しかも縛るじゃなくて栓するって、なにで!?分かってるから聞かないけど!
「この時間からやったら後で痛くても泌尿器科が開いてるぞ」
「フォローになってない!!!」
「だろうな」
なんで泌尿器科前提なの!探しててとは言ったけど、探してくれたのも有難いけど!
人の体っていうのは丈夫なもんで、なんだかんだ痛いと悲鳴をあげながらおしっこをしても数日で治った。それを知ってるから(知りたくなかった)泌尿器科はもう良いんだけど、朝から刺激が強すぎるっ。
朝エッチを悪いなんて言うつもりはないんだけど、朝はソフトでノーマルなエッチにして!ほぼ確実に漏らすようなことさせないで!
「エッチは、するけど………それはやだ」
「ちゃんと待ってやっただろ」
「………やっぱり、昨日甘やかした分それしていじめるつもりだったんだ」
「気持ちいいくせに」
「おしっこ漏らすもん」
「すっげえ可愛いから気にすんな」
「おにーさんの可愛いがわかんない」
いい年した大人のお漏らし、なにが可愛いんだろう。
全然理解できないまま、諦めて流される俺を見ていい子って言って体に吸い付かれた。おにーさんとした後、俺の体は鬱血痕と歯型だらけになる。誰にも見せらんないけど、おにーさんにしか見せないからこれでいい。
吸い付いた唇はそのまま乳首に降りてって、ちゅっちゅと何度も吸われる。痛いくらいに吸ってくれたらいいのに、くすぐったいくらい優しい吸い方に戸惑う。片手はどんどん下に降りていって、ようやく生えて来た下生えを優しく撫でる。性器には決して触れないように、そこを何度も撫でられる。くすぐったいような、気持ちいいようななんとも言えない触り方はじくじくと熱を生むようだった。
「おにー、さん」
「ん?」
「ずっと、ずっと面倒見てくれるなら…………」
「なら?」
「…………剃っても、いいよ」
あの時以来、おにーさんは無理に剃ろうとなんてしない。体毛の薄い俺だから伸びるのが遅くて喜んでたの知ってるけど、無理にまた剃ろうとはしなかった。
おにーさんの言葉を借りるなら、1回やったら2回も3回も変わらない。どぉせこの体はおにーさんにしか見せないんだから、おにーさんの好みにしたって問題ない。
「ほんといい子だな」
「………剃るの、楽しい?」
「かなり」
そんなに楽しいものなのか。全く共感できないけど。
嬉しそうに声のトーン上げ、ご褒美と言わんばかりに俺の性器に触れてくれた。まだ少しおうちに隠れていた亀頭をつるんと出して、皮ごと擦られる。
「んぅっ、気持、ちぃ」
「誠、だいぶバカな体してるけどさ」
「おにー、さんのせぇじゃんっ!あっ」
「こういう時どっちが先に出んの?」
「ふ、え?」
そう聞かれて考えてみる。けど朝起きてトイレ行きたいって時にオナニーなんてしたことないから分かんない。あれ、どっちだろ。俺の体は想像を絶するバカだから、気持ちいいって、射精するって思いながらおしっこを出してるなんて…………あり得そう。
「わ、わかん、ないっ」
「だよな。まあいっか」
なにが!?なにがいいの!?なにも良くないよ!
突っ込みたい俺を置いて、おにーさんはゆっくり俺のおちんちんを擦る。本当に痛くないけどちょっときつくて、気持ちいいその手加減が堪んないっ。
「あっ、気持、ちぃっ、ぁンっ」
やばい、気持ちよくてふわふわする。このままちゅーして欲しい。そんなに分かりやすかったのか、笑いを溢したおにーさんがゆっくり、深く唇を重ねてくれた。
俺の口の中を好き勝手する舌をチロっと舐めれば深く絡めてくれる。息が苦しくなるくらい深いキスは、すごく気持ちいい。
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