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122.
ただ俺が黙って脱ぐのを見るおにーさん。
夜はパジャマとインナーくらいしか着てないからあっという間に着てるものが無くなる。昨日もエッチした俺の体はまあ、悲惨だ。どこかは言いたくないけどツルツルだし、身体中歯型と鬱血痕だらけ。
「期待してる?」
「………ぅん」
手を引かれ、ソファに座ったおにーさんの上に跨る。何にもされてなくても期待してるバカな体は、早くしてと緩く勃ち上がっておねだりをする。
「今日はさ、ここ可愛がりてえんだけど」
「乳首?」
「そう」
「やだ……痛いもん」
おにーさんがいじめるつもりなくエッチした後でさえ痛い乳首を可愛がられたら痛いで済まない。だからいやいやと首を振ると、おにーさんは片手で優しく乳首を撫でて、もう片方は舌でペロンとして、ちゅって吸う。くすぐったくて、むずむずする。
「んんっ、おにー、さぁ、ァッ、いっッ、ほ、だかさんっ」
おにーさんってつい呼んだら違うだろって感じで乳首を噛まれて呼び直す。そして、さっき噛んだそこを優しく触る。こんな優しい触り方あんまりされない。いつもどっちかは酷いくらい噛まれたり、つねられたり引っ張られたりしてたそこをただ優しく触られるなんて変になる。いやいやと体を捩ると体を抱き寄せられて、余計おにーさんに密着した。俺の乳首を吸いながら、くすっと笑ったおにーさんにもう勃ってると素直な体を指摘されて、ふるふる首を振った。
クチュ
ちゅ
胸でそんな音を立ててやらしい気持ちにさせられて、揺れる体を止められない。おっきしてこんにちはした亀頭をおにーさんの服に擦り付けると、パジャマとは言え普段守られたそこには少し刺激的で気持ちがいい。
「んっ、穂高、さんっ」
「俺の服、汚すなよ」
「ぁン、もぉ、、遅い、よ」
もっとしてと、意地悪してと、たらたらと蜜を零して待つそこ。俺がおにーさんに擦り付けてるせいでそこだけ濡れてシミが少し広がっている。
「早えな。栓する?」
「ぅ、あっ、やだあっ」
「気持ち良さそうに見えたけど?」
うぅ、言わないで。
あれは暴力だ。絶対に射精はできないのに、良いところを直接擦られてすぐにいきっぱなしにされる。いってるのにいかされて、あれはやばい。
おにーさんは手を俺のおちんちんに伸ばして、こんにちはした亀頭を優しく撫でる。それだけでとぷっとさらに蜜が出てきておにーさんの手を濡らしていく。
「濡れすぎ」
「ぅ、んっ、穂高、さんっ、擦ってぇ」
「こう?」
「ひあぁあ!あっ、まっ、ちがああっ、ひぅ、いっ、たあっ」
擦って違いもいいところだよ!おちんちん全体を擦って欲しいのに、剥けた亀頭だけを指で擦られるなんて思ってもない。濡れてなかったから痛くて悲鳴もんだよ!
だけどその後すぐに竿もきちんと擦ってくれて、乳首もちゅって吸われて、気持ち良さに腰を揺らした。
「ぁ、うっ、もぉ、出ちゃうぅっ」
「俺の服にかけんなよ」
「へっ!?むっ、ああっ、むいっ!あンッ、まっ、あぁっ!」
「かけたらお仕置きするからな」
「まっ、まってえっ!むいっ!むい、だからあアッ!あっ、いああっ」
まっ、待って!そんなの無理!
だって俺おにーさんに向かい合って跨ってんだよ?ここで射精したら間違いなくおにーさんに掛かるじゃん!離れようにも今にもいきそうな俺の足はぷるぷる震えるだけで全く役に立ちそうにない。我慢はもっと出来そうになくて、俺は自分のおちんちんの先に手をやるしかなかった。自分の精液なんて不必要に触りたくないけど、お仕置きはやだっ!
「あ、こら」
「アァッ、いくぅっ、いっちゃああっっ」
おにーさんの舌打ちが聞こえたけどそんなの深く考える余裕なんてなくて、ただ出した精液をこぼさないようにする。生暖かい液体が手に飛んで、気持ち悪い。ぴゅっと飛んだ精液をこぼさなかったことに安心していた俺は、おにーさんが意地悪してくるなんて全然考えてもなかった。
「いい子だな」
「んっ、穂高さん、ティッシュぅ」
「はいはい」
そんな返事をしたのにおにーさんは射精したばっかの俺のおちんちんを根本からゆっくり擦り上げて、竿に残った精液を絞り出した。油断してた俺はただ気持ち良さに震えただけで、その精液は俺の先端から滴っておにーさんのズボンにシミを作った。
「あーあ、汚したな?」
「へっ?え?やっ、今のはっ、穂高さんのせえじゃん!」
「知らねえ」
お仕置きだなって笑うおにーさんは、最初から服にかかることくらい分かっていたに違いない。と言うよりお仕置きをするためにそう言ったに違いない。
おにーさんはいったばかりの俺のおちんちんの先端をさらに擦って来て、何をさせたいのか分かった。
「いやっ、あれ、いやああっ!やめっ、あァッ!あンッ」
「誠、顔上げろ」
「ふ、え?ンッ、ぅ、んっ、ふぁッ」
手はそこをいじったまま、ゆっくりとキスをされる。キスに酔いたいのにその手が生み出す気持ち良さは怖いのにいきそうで、きっと精液じゃなくて、おしっこでもない謎の液体が出てくる。
キスをしたまま緩く首を振るだけの抵抗しか出来なくて、声をあげることもできずにいった。
「んんンッ!んっ、ンッ」
ようやく唇が離れて、自分の下腹部に目をやる。俺のおちんちんは何かを吐き出したけど、やっぱり無色透明の液体が出たらしく、おにーさんの手には水(?)が滴っていた。
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