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「んっ、んんっ」 「はっ、また触ってんの?」 いやいやと緩く首を動かせば動くなって言うように頭を抑えて口の中に性器が押し込まれてくる。以前された時よりももっと奥まで入ってくるそれは苦しいけど、イイ。 あんな風にネクタイを引っ張られてまるで犬のリードのような状態だった。そんな俺に支配欲を満たされるおにーさんと、被虐心が煽られた俺。その結果がこれだ。 おにーさんの昂ぶったものが口の中に入ってきて、好きなように動かされる。前も似たようなことはされたけど、その時と違って今のおにーさんは俺を逃がすつもりがない。しっかりと頭を抑えられて、その手は未だに俺の首に結ばれたままのネクタイの端を持っている。俺はどうやったって逃げれないし、逃げるつもりもない。 「ンんっ、はぁっ」 「ほんと、これイイ」 「ふぅ、ンッ、んンッ」 奥に入ってくるほどに苦しくて、口の中を全部でおにーさんを感じる。それがすごく気持ちよくて、俺の手は口の中に入りきらないおにーさんのおちんちんじゃなく、自分のズボンの中へ伸びて行く。パンツの中でもう完全に勃ち上がっていたそれを擦ると自分でも驚くくらいの先走りで手が濡れた。 「脱ぐな」 「ふぅ!?ンぅっ、んんっ」 「そのまま出せ」 「んンッ、んーッ」 嫌だと言いたくても口は塞がっているし、しゃがみ込んだ体勢だからそもそも脱ぎづらい。いや、やだっ、いきたい。けどパンツの中に出したくないと一瞬手が止まったのに、口の中を出入りするそれに興奮した俺はそのまま手を動かした。 「んゥッ、ぅ、ンッ」 「誠、出すけど飲むなよ」 口開けてろって言葉が聞こえて、口の中に熱いものが広がった。ぴゅっと口の中に精液が飛んできてどんどん溜まる。当然残滓まで俺の口に注いだおにーさんは俺の口から性器を抜き、口いっぱいに精液を溜めた俺を見て意地悪く笑う。 「結構出たな」 「んぅっ、んんっ」 早く出させてと言いたくても言えない俺に、非情にも飲めと言うおにーさん。 「飲め」 戸惑う俺にもう一度同じことを言ったおにーさんの顔はさでぃすてぃっくに歪んでいて、俺の目から涙が溢れた。 こくっ、ごくん 量的に大したことなくても、その飲みにくさは他に類を見ない。これほど飲み込みにくい液体を俺は知らない。 口いっぱいに溜まった精液を飲み、おにーさんに向かって口を開く。もおないよと、ちゃんと飲んだよとアピールする。 「いい子」 「んっ」 「お前は?いった?」 「………ぅん」 「変態」 「っ!!」 言い返す言葉が見つからない俺は黙るしか無い。濡れたパンツが気持ち悪いし濡れた手もどうにかしたいけど見せるのも恥ずかしくて、どうにもできずにしゃがみ込んでズボン……と言うかパンツに片手を突っ込んだままおにーさんを見上げる。 自分の服を整えたおにーさんは俺に目線を合わせてしゃがみ込んで、ズボンの上からそこを触る。上から触られたことでさらに精液が手に付いて、さらにはパンツに付いた精液が自分の体に付いて気持ち悪い。揉むように触られるとクチャって音まで聞こえて嫌になってくる。 「ぐちゃぐちゃだな。風呂入ってくる?」 「………そぉする」 とぼとぼと洗面所に向かい服を脱ぐ。ぐっちゃり精液が付いたパンツは脱ぎにくかったし、そのまま洗濯機に放り込むわけにいかず水道でパンツを洗った。 暖かいシャワーを浴び、体を洗い流してお湯に浸かる。仕事から帰ってきてしたことがアレって、はあとため息をつく。何にため息って、あんなことされてすごく満たされている自分にだ。もう少し温まりたかったけど、お腹の虫が空腹を訴えてきたところでお風呂から上がった。 適当に頭を乾かしてリビングに戻るとおにーさんがスーツを綺麗に掛けてくれていた。スーツとシャツ、そしてそれ用のコート。ネクタイは甘えるなってことなのか、俺の便利アイテムではなくおにーさんのネクタイが一緒に吊られている。 キッチンにいるおにーさんに俺のネクタイは?って聞けばゴミ箱と返ってきて本当に捨てる気なのだと知る。 「俺の一本羅!」 「要らねえよ。いくらスーツじゃないとはいえ覚えろ。できねえうちは結んでやるから」 ゴミ箱に入ったものを拾ったりはしないし、仕方ないと諦める。どおしても無理だったらまたこっそり買おうと決意して椅子に座った。 ぐぅぅう ぐぐぅぅう 「うるさい」 「お腹すいたあ」 「今用意するから待ってろ」 はあいと返事をして待つけど、その間も絶え間無くお腹空いたと訴える俺のお腹。腹ペコも腹ペコだ。 「穂高さん」 「なんだ?」 「せーえきって飲みごたえはすごいのに腹持ち悪いね」 「ぶぶっ、くっ、笑わせんな」 俺は真面目に言ったことだったけど、おにーさんを笑わせる結果になりさらに俺のお腹の虫がうるさくなったのだった。

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