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144.
くちゅ
グチャ
っとそんな音を出すのは俺のお尻で、おにーさんに促されるままに増えた指はあっという間に3本だ。おにーさんの大きなものを入れるには不十分だし、おにーさんの大きな手や性器に慣れた俺の体にとっては物足りなくて仕方ない。
「誠」
「ンッ、な、ぁに?」
「いい子」
そう言って俺の肌をちゅっと吸ったり、背中をそおっと撫でたりする。こうされると俺がゾクゾクすることはきっとバレている。
気持ちよくって、でもいくには足りない刺激に体を震わせていると、おにーさんが俺の体を掴んでくるっとひっくり返す。うつ伏せにされ腰を掴んでお尻を突き出すような、そんな体勢にされて羞恥に顔が赤く染まる。
さっきまでせっかく見られずに済んでいたのに、こんな丸見えはやだと指を抜こうとするとすかさず手を抑えてくる。
「や、やめてえっ、見な、いでっ」
「すっげぇ唆る」
「ッ、ううっ」
「指足りてんの?」
恥ずかしさで涙が出てくるのに、そんな俺を見て唆るなんんて酷いことを言う。
「あと1本くらい入るだろ」
「ッ、やっ」
「嫌は聞かねえっつってんだろ」
「ああっ、アッ」
俺のお尻に入ってきたのはおにーさんの指で、ただ入れてただけの俺の指とは違っていいところを抉るように動くその指に翻弄される。俺の指より深いところまで入ってきて、俺の指ごと前立腺を抉ってくる。そこが気持ち良いと学んでいる俺は何度かそれをされると促されなくても自らそこを抉っていて、それを見たおにーさんは指を抜いた。
「やっ、やだあっ、抜、かなぁで」
「まだ指あるだろ」
「ううっ」
「いい眺め」
「ッ!!!」
はしたなくも自分の指を3本も入れたお尻の入り口も、勃ち上がって気持ち良さに蜜を溢すものだってきっと全部丸見えだ。もおやめて、許してとおにーさんを見るとそこには冷たくて、だけど熱がこもった目で俺を見て笑うおにーさんが居てなにも言えなくて顔を逸らすくらいしか出来なかった。
ぐちぐちと動く指を止められなくて、泣きながら指を増やすしか無くて、それでも足りない。おにーさんがなぞるように俺の性器の裏筋を撫でたり、睾丸を揉むように触ったりしてくるから思考までぐちゃぐちゃになってくる。
「誠」
「ふぁ、い、ンうっ」
「欲しい?」
「アッ、欲しっ、欲しいッ、ちょおだいっ」
聞かれるままにねだって、おにーさんに向き直そうとしたのにそのまま腰を掴まれた。
「へっ!?ちょっ!?」
「そのまま」
「えっ!?」
戸惑う俺を置いてけぼりにして、おにーさんはちゃんとゴムを付けて俺のお尻を開くように揉む。邪魔だなと言って俺の指を抜いて、ぐっと体を寄せてくる。熱いものがお尻に当たって、早く入れて欲しくて仕方なくて体が揺れた。
ずぶっとおにーさんのものが入ってきて、ずんずん俺の中をこじ開けて進む。
「うぁァッ、も、ぉ、むりいっ」
「まだ全部入ってねえよ。ッ、ちょっと力抜け」
むりっと首を振る。
何度もおにーさんとエッチしてるけど、考えてみるとバックって初めて。こんなに苦しいのは体勢のせいか、それとも俺の指4本くらいじゃおにーさんのものを受け入れるには不十分なのか。苦しくても痛くないのは、俺の体がこういうことに慣れているからだと思う。
しょうがねえなって声が聞こえたかと思うと、腰を掴んでいたはずの手を滑らせて今日はほとんど噛まれることがなかった乳首を撫でる。
「ぁっ、まっ、アアッ」
「こら、余計締めてどうすんだよ」
「あンッ、だっ、てえっ」
だって気持ち良いんだもん。
おにーさんが俺の力を抜こうと思ってすることは悪循環ばかりで、どうされてもきゅうきゅう締め付けてしまい結局は半ば強引に押し入れられて、ぴゅっと少量の精液を飛ばした。
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