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最初からほとんど自分で支えてられなかった体。シーツを掴んで、いやいやとシーツに顔を押し付けても掴まれた体は逃げられない。 そう言えばバックって、動く側からすれば動きやすかった気がする。される側はたまったもんじゃないと、今になって知る。 「アアッ、もぉ、ああっ、いやあアッ」 「いきすぎ、じゃね?」 「ふああっ、やっ、だあっ、ぁっ」 体勢が悪い、悪すぎる。 せめて四つん這いにでもなれたらもう少し当たる場所も違うんだろうけど、この体勢じゃおにーさんが入れてくるたびにぐんぐん奥を突かれて快感が走り抜ける。おにーさんが俺の腰を支えてなかったらきっとこのぷるぷる震えた足じゃ崩れ落ちてしまう。 バックってすごい。入れてるものはいつもと同じおにーさんのおちんちんなのにいつもより深々と貫かれている気がする。苦しいのに、苦しくって気持ちいい。 「こっち向け」 「ぅ、あ、む、りいっ」 むり、今ちょっとでも動いたらもおむり。 快感に震える体に休憩をちょうだい。 こういうところはいじめ抜くおにーさんはむりを聞いてくれずに俺の首に繋がったチェーンを引っ張る。そのせいでおにーさんの方に向くしかなくなって、涙でぐちゃぐちゃなままおにーさんを見上げる。 「やっば、すっげぇイイ」 「ゔぅっ、くる、しぃ」 「だろうな、動いてねえのに締め付けてくる」 「ひああっ!まっ、まっ、てえっ」 待ってと言って待ってくれるはずもなく、またシーツに顔を埋めて耐える。たまに引っ張られると苦しくて体に力が入っておにーさんのものをより感じて、おにーさんはそんな俺に少し動きを抑えて息を詰める。その声が色っぽくて、俺の体はきゅんとしてもっとと誘い込むように揺れていた。 おにーさんが射精した時には俺の体の下にあるシーツはドロドロのぐちゃぐちゃだった。涙と精液を存分に吸ったシーツは気持ち悪いけど、ここに沈むしかないと力を抜く。 「だめ」 「はぁっ、っ、も、むりぃ」 崩れそうな俺を支えたのはおにーさんで、手に持ったチェーンごと俺を引っ張って体勢を変える。 「ふあああっ、ぁ、ぁっ」 「ははっ、無理とか言いながらいくんじゃん」 「うぁ、ぁっ、はぁっ」 おにーさんに引っ張られて、その足の上に乗せられる。まだおにーさんのものが入ったままで、いった直後でまだ硬さを保ってるものの角度が変わる。敏感になったそこにはそんな刺激でさえ良すぎて、出し尽くしたと思っていたのにまた少し精液を飛ばした。 おにーさんに後ろから抱えられるような体勢のまま、首輪がついた俺の首筋に唇を落とすおにーさん。ちゅっとされるたびにずくんと体が疼いて、もう疲れ果ててるのに揺れる体。 「なあ?」 「んっ、う?」 「そんな風にされると萎えねえんだけど」 「ッ、だっ!!だって!!」 文句を言いたい俺の体をぎゅっと抱き締めたまま、また首筋を舐めてくる。こうやっておにーさんが甘えることを知ってる人は少ないと思う。そう思うとすごく愛おしく感じて、回された腕にそっと手を重ねて、もっかいしてとおねだりする俺がいた。 慣れない上に、深く入る体勢で2回もやってクタクタな俺と、珍しく残業続きで疲れてクタクタなおにーさん。2人揃ってぐちゃぐちゃなシーツに沈み込む。 2人ともぐちゃぐちゃだから遠慮なく抱きつけるけど、このまま寝るのは躊躇われる。 「………シーツだけでも替えるか」 「そおしよお」 「出し過ぎなんだよ」 「仕方ないじゃん!」 気持ちいいと普通に出るもん。なんかちょっと出過ぎな気はするけど、まあ仕方ない。俺の場合おにーさんとしない限り溜めっぱなしだから仕方ない。 重たい体を動かしてクッションに座る。いつもならピンと張ったシーツにしてるはずが、このまま寝るしもういいだろと替えただけのシーツに寝転がるおにーさん。俺も隣に寝転がって、暖かい体にぎゅっと腕を回す。 「おやすみの、ちゅー」 「ふっ、いいよ。おやすみ」 ちゅっと唇が合わさって、優しく背中を撫でられているうちにすやすやと眠りについたのだった。

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