抜き挿しされて弾けた快感にぐったり力が抜けた俺はされるがままで、はっとした時には色々と遅かった。 ぐちっと、今では慣れた大きさのものが俺のお尻に入ってきてる。もちろん、おもちゃはおちんちんに刺さったままだ。 「ぁ、ぁっ、どっちもは、いやぁあっ」 「大丈夫、可愛い」 「ふっ、んッ、ぁっ」 そう言って目に付いたのか俺の乳首にちゅっとキスをして、俺の気が逸れるとぐっと中に進んでくる。でも正常位だから、おにーさんが動くしかないしおちんちんのおもちゃはこのまま動かせないから前より、マシかな。 そんなことを考えてるうちに苦しいくらいにおにーさんのものが入って来ていて、大きなそれは俺の前立腺をごりごり抉るように奥に入っていく。 「まっ、もぉ、はい、んなあっ」 「もうちょっとっ」 「アアッ、むりいっ、ちっさくしてっ」 「ふっ、無理言うなよ」 「ちょっ、笑、わないでえっ」 笑うと揺れて、それがちょっと気持ちイイ。 何度もエッチしてるけど、これを入れるのはきつい。それでも奥までぐいぐい押し込まれて、肌と肌がぶつかって最後まで入ったことを知る。 「はぁっ、まって、ね？」 「分かってる」 「んっ、ちゅー、してっ」 「はいはい」 ちゅーをねだっておにーさんの首に手を回そうとしたのにそんな俺の手を掴んでベッドに押し付けてキスをされる。その割にキスはすっごい優しくて、俺の頭からいろんなことを奪っていく。ぐずぐずに溶かされた俺は気持ちイイことしか追えなくて、もっととねだるように腰を揺らした。 抜けそうなくらい出て行ったものが、やらしい音を立てながらまた入って来る。狙わなくてもいいところを擦るそれが、狙うように動いているから気持ちよくってたまんない。 「あぁっ、ぬ、抜いてぇっ、いき、たいっ」 「はっ、抜いても、どうせ精液、出せねえだろッ」 「ンアっ！あっ、それ、でもおっ」 おにーさんもキツいのか、少し息を詰めて答えてくれる。と言っても俺の望む返事は返ってこない。 「そんな抜きたいなら、っ、自分で抜けば？」 「へっ！？ひやぁっ、ああっ！だめえっ」 俺の足を抑えていた手を離して、おちんちんに刺さったおもちゃをゆっくり抜いて、ゆっくり押し込んでいく。いきたくて精液を溜め込んだ俺の体は射精できそうと喜んで出そうとするのに、それが押し戻されてのたうち回る。 「あぁっ、気持ち、いぃ、やだああっンッ」 「ほら、触れば？」 「ッ、い、やあっ」 何度かおもちゃを抜き挿しして、俺にその良さを思い出させたところで自分はまた俺の足を抑えてガツガツ動く。 思惑通り、俺は自分のおちんちんに挿さったものに触れる。そして挿さったものをゆっくりと抜いてみる。 自分でやっても、暴力的な快感に変わりはない。 「ああっ、でちゃ、アッ」 「ッ、」 「ああっッ、アッ！はぁっ、ぁっ」 「抜かねぇ、の？」 「ンッ、抜くっ、もんっ、あんっ」 そう言ってるのに俺の手は抜いたものをまた押し込んでいた。気持ちイイ、この奥を擦るのはお尻とはまた違った気持ち良さでクセになってる。 抜かなきゃ精液を出せないと分かっているのに、それでもその奥の気持ちよさを味わいたくて何度も擦る。 何度も快感が弾けて、俺の体はびくびく跳ねて気持ちよさを流せなくて、そうしているうちにおにーさんもいったらしく少し動きをゆっくりさせた。 「はあっ、アッ、ぁ、」 「ははっ、結局抜いてねえじゃん」 「ひぁぁあ、さわっ、ちゃ、ぁ、だめえぇ」 「こら、力抜け」 「ああっ、むりいっ」 無理だって言ってるのに、おにーさんはズルッと俺の中から出ていく。圧迫感から解放されたはずなのに、感じるのは出て行ったことへの物足りなさだけで、きっとまだ物欲しげにねだってるんだろうなあと思った。