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優しくベッドに降ろされてひとつひとつ服が無くなっていく。今週は平日に会えなかったから、噛み跡もキスマークも全部消えた俺の体。 そこに新しい痕を刻んでいくおにーさんが愛おしい。 こうして独占欲を向けられるのがすごく嬉しい。 「ッ、そこばっか、痛いぃっ」 より深く痕を残そうとしてるのか、同じところを何度も噛まれて噛まれてなくてもジクジクと痛む。 もおやめてと体を捩ると許さないとばかりに体重を掛けられ、それに興奮するバカな俺だからおにーさんがやめてくれることはない。 「ぐちゃぐちゃだな」 「ンンッ、もぉ脱がせてぇっ」 「いいよ、脱いでそこ座って」 そこってどことおにーさんの指先を見ると床。 ん、それもやじゃない。 おにーさんにそれをされるのは好き。 苦しくて、苦しくて、だけどあの犯されてるって感じがたまんなく好き。 どうしてか既にしっとり濡れたパンツを脱いで、おにーさんの足の間に座る。見上げるおにーさんはまだ普通にパジャマを着ていて邪魔で仕方がない。 くいっとパジャマを引っ張ると協力してくれて、おにーさんの体が少しずつ露わになってくる。 ほんのり反応したものを取り出して、そっと触る。 そしてもちろん、顔を寄せる。その前に太ももにちゅってしたらそこなら良いと言われて嬉しくなった俺は少しだけキツく吸う。 こういうのが残りづらいおにーさんだけど、スーツ着てちゃんとした仕事してる人がお手洗いに立ってうっかりそこからキスマークが見えたら大変だからね。 こういう独占欲がないといえば嘘になるけど、ほんのちょっと満たされたらそれで良い。 少し寄り道をしてからおにーさんのおちんちんをパクッと食べる。まだソファに座っているおにーさんは俺の頭を抑えてきたりはしない。 俺がどうされたいかくらい分かってるはずなのに、意地悪だ。 チロチロと先端を舐めてねだるように見上げ、ふっと笑うおにーさんに煽られる。見てられなくて目を瞑ってその行為に没頭する。 自ら奥まで咥え込んで、苦しいくらいに口の中に入ってきたものに満足する。歯を当てないように気を付けて顔を動かして、たまにちゅっと吸うのも忘れない。 やっと俺をいじめる気になったのか、おにーさんの手が俺の頭を撫でる。そのまま抑えて良いからもっと口の中を犯してっ。 「んぅっ!?ンっ、ッ」 「こら、暴れんな」 暴れると言うかっ! 俺の頭を撫でて、てっきり抑えてくると思ったのにそんなことはされなかった。だけど、思わぬところに刺激を感じて身を引くとダメと言われて俺は少し引き気味のままおにーさんのものを咥える。 そして視界の端が少し動いて、またやって来る刺激。 「ンンッ、んっ、んんっ!」 「ははっ、何言ってるか分かんねえよ」 「んぅっ、ふっ、ンンッ」 少しだけ腰を揺らして奥に入れてこられて、被虐心が満たされる。もう少し酷くしてと思う気持ちを満たしてくれるのは、おにーさんの足だ。 さっきからその足がいたずらに、俺のおちんちんに触れてくる。足でそんなところって思うのに、ダメだって思うのに俺は自分の中でゾクゾクと快感が駆け巡ることを自覚している。 だけどこれはちょっと怖い。 多分されないけど、されないとは思うけどこの体勢で思いっきり踏まれたら俺のおちんちんがお陀仏だ。そんな状況なのにっ 「なぁ、足濡れんだけど」 「ッ、、んっ」 された指摘に知らないと、おにーさんの性器を咥えたまま首を緩く振る。座ったままだったのはおにーさんが足を動かしやすいからだ。全然痛くないけど、だけどその足で酷いことをされている。 「ンッ、ンンッ!」 「ほら、もっと咥えれるだろ」 「んうっッ、んっ」 撫でていたはずの手で頭を抑えられて、ぐっと奥に入ってくるもの。苦しくって涙が出た俺を見てイイ顔と笑ったおにーさんにゾクゾクして、また涙が溢れた。

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