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224.
ベッドの上で首輪を外してくれて、おにーさんは俺を抱えて浴室に連れていってくれた。
「ぁ、まっ、てぇ」
「ん?」
「抜く、だけでいいからっ」
「俺がつまんねえよ」
「ひぁぁっ、ぁ、もぉ、いやぁっ」
ふるふる首を振って嫌だと抵抗してみても、腕も足も全然力が入らない。手を添えるだけの抵抗しか出来なくておにーさんのなすがままだ。
今日はもう十分いったのに、いったタイミングで抜かれたってどうせうまく出せないのに意地悪だっ!
ぐちゅっと響く音が気になって視線を下に落とすとずぶずぶとおもちゃが入っていくのが見えた。そうしてそれが抜かれる時、そのぽこぽこした小さなくびれとともに白濁混じりの液体が一緒に溢れ出ていた。
見てられなくて顔を背けたのに、ちゃんと見ろと言われて視線を戻す。
入ってきても、出て行ってもそのくびれがずっと俺の前立腺を擦って来てあまりの気持ち良さに声が漏れ出る。
「ぁっ、もぉ、むりっ、だよおっ」
「誠、気持ちい?」
「っ、、気持、ちぃッ」
「そう、お前はここが気持ちいいの。ちゃんと覚えとけ」
「ああっ!早ッッ、ぁ、ゆっくり、してえっ」
「アアッ!あ、いくっ、いっちゃぁあっ」
「ちゃんと抜いてやるから好きなだけ出せよ」
「ンンッ、あっ、出ちゃあっ、出るぅっ」
おちんちんに入った棒だけでいかされて、その棒が俺の中から完全に抜かれた。そのおもちゃの後を追うように精液が駆け上って来て俺のおちんちんの先から漏れ出る。
ぴゅっと飛ぶことのない精液は俺の性器を伝うように漏れていて、長い射精が続く。
おにーさんはそんな俺のおちんちんを優しくゆっくりと擦ってくれる。
射精が終わった余韻に浸る間も無く突然の尿意に襲われ、うまく我慢もできずやっぱりおしっこまで出て来た。何度しても見られるのは嫌で、泣きながら見ないでと言ってもおにーさんは楽しそうに笑うだけで視線を逸らしてくれたりなんてしなかった。
「ぐずっ、誕生日なのに……」
「気持ちよかっただろ」
「ぐずっ、それと、お漏らしは別っ、ぐすっ」
「もう泣くなよ。怒ってないだろ」
「そぉいう問題じゃないっ、ゔうっ」
体を綺麗に流してもらって、バスタオルで拭いて服まで着せてもらったのにぐずぐずと泣くのは仕方ない。
人前で漏らす恥ずかしさは尋常じゃない。
おちんちんの中をいじめるのはもう良いとしても、お漏らしだけは別だった。
「ほら、これ飲んで機嫌なおせ」
「なぁに?ビール?」
「ビールに見えるか?」
「見えない」
グラスに入っているのはほぼ無色……強いて言えば薄い蜂蜜色したもの。どう見てもビールの色ではない。
受け取って少しだけ口に含むと爽やかな甘さが広がった。
レモネードだ。すっと爽やかな口当たりと、ほんのりとした甘味が美味しい。
「………美味しぃ」
「甘くてよかった?」
「うん。レモンの苦味も酸味も苦手だよ」
「だろうな」
「作ったの?」
「ああ」
「……ありがとぉ」
涙を引っ込めて、レモネードに口付けながらお礼を言う。
何をしてきたとしても、その分、いやそれ以上に甘やかしてくれるからこの人の側はやめられない。
文句はレモネードで流し込んで、寝室に戻るまでのわずかな時間をのほほんと過ごした。
ベッドに入るとおにーさんが俺を引き寄せてその腕にぎゅっと抱き締められた。そして俺の頭に、おでこに、目尻に、たくさんのところに唇が降ってくる。
そのひとつひとつがあったかくて優しくて、ほんわりする。
「誠」
「なぁに」
「誕生日おめでとう」
「ありがとぉ。穂高さん、大好き」
「俺も好きだよ」
滅多に言われない好きって言葉。
言われなくてもその行動や視線はいつも暖かいから、不安になんて思わないけど言われるとやっぱり嬉しい。
すりすりと擦り寄って、心地いい場所を見つけた俺はおやすみと言った記憶もないまま夢の世界に落ちていた。
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